(C)TOSS/学校づくり/所属職員/主任/連絡調整・指導助言とは
主任等の職務に関して、「連絡調整」「指導助言」という言葉がよく出てきます。これらの言葉の意味は、一体どうなっているのでしょうか。
教務主任の職務に関して次のような規定があります。
学校教育法施行規則第22条第3項
教務主任は、校長の監督を受け、教育計画の立案その他の教務に関する事項について連絡調整及び指導、助言に当たる。
この条文の中の「連絡調整」「指導助言」とはどんな意味で使われているのでしょうか。
北海道教育庁学校運営研究会が発行している『学校の管理運営』には、次のように書かれてあります。
「連絡調整」とは、ある事柄を一方から他方へ伝え、また、意見、計画等についての食い違いを是正する等により意見等を調和させ、整えることである。
「指導助言」とは、ある事項について指導、助言を与え、援助することである。指揮命令のように上下関係の中で行われるものではなく、より専門的な知識、経験などを有する者が他方に援助する場合のことである。
「指導助言」には、強制力はありません。
あくまで指導助言を受ける側の意思が尊重されることになります。
「連絡調整」の場合、一人一人が勝手なことをしていたのでは学校という組織体は維持されませんから、連絡調整されたことについては、一人一人は従わなければなりません。
しかし、「指導助言」の場合は、違います。
そこには、指導助言する側の能力資質が重要になります。
日頃、きちんとしていない人の「指導助言」は受けたくないというのは当然の事となります。
ですから、主任等にはやはりそれ相応の方がなるというのが適切なこととなります。