■ 不定期になりますが、これから「教頭通信」を発行しようと思います。ただ「教頭通信」という名称は固いので、「サシルイ」という通信にしようと思います。
内容は、校長先生の考え方や今年度の重点・学校の教育目標をいかにしたら自分の実践に生かしていけるのかということをできるだけ具体的に書いていくことをその中心にしていきたいと思います。
また、私なりにとらえた子供の様子や地域の様子、そして現在の日本の教育が抱える課題について私が得た情報をわかりやすく解説していきたいと考えています。
■私は、新米の教頭です。
三年間、前任校では教務をしていました。
担任をしないフリーの教務です。
三年前、つまり教務になった当初まず私が真っ先にしたこととは、何だったかわかりますか。
それは、教務とはいったい何をする職務なのかということを徹底的に考えるということでした。
その教務の仕事について、ここで述べることは本筋ではないので、おいおい述べることにさせてもらいます。
ともかく、私が教頭となってまず真っ先にしたことも同じことでした。
つまり、「教頭の職務とはいったい何なのか」ということを私なりに考えることでした。正確には教頭試験を受けるときに私は「教頭の職務」について考えました。
■日本は法治国家です。
ですからほとんどのことは、きちんと法で定められています。そして、その法にのっとって行っていくことが大切になります。
教頭の職務についても法で定められています。
学校教育法第二十八条にそれはあります。
「教頭は、校長を助け、校務を整理し、及び必要に応じ児童の教育をつかさどる」
この一文が教頭の職務を定めています。
「なんだ、それだけ」と言われそうですが、法とは元来そう言ったものです。
しかし、その中身を追求していけば実に深いものとなります。
例えば、「校長を助け」とはいかなる場面で、いかなる内容を、いかなる方法で助けることを言うのか。また、「助ける」とはどういうことを言うのか。
つまり、現実の場面において具体的にとらえ、考えていくと実に多種多様なものとなっていくのです。
詳しく解説していくと、本一冊では足りないくらいになってしまいます。
ともかく一番わかりやすく言うと、「校長先生の補佐役である」ということです。この補佐する事にも色々とあるわけですが、ここでは少し具体的に考えてみる事にしましょう。
■校長先生から、今年度の方針が4月の初めに示されました。当然皆さんご存知ですね。
学校という組織体は、学校の教育目標の達成を目指して、校長先生の年度方針・年度重点を元に運営されていくものです。
決して、それぞれの先生方が自分の恣意で児童の教育に当たる事はあってはならないことです。公教育なのですから当然ですね。
校長先生が示された12年度の重点は二つです。
1.「ふるさと自然学習」の年間指導計画の改善と各教科との関連を意識した授業実践の改善・工夫
2.地域・父母と連携し児童の内面発達に配慮した生徒指導の充実
この二つの重点をいかに現実のものとしていけるか、つまり先生方に具体的レベルで関校長先生の意を伝えて行く事、それが教頭としての私の役目の一つになるのです。
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