この半島の形式は潮流によって運ばれた砂礫が長い歳月に亘って堆積したもので、所々内湾にいくつかの岬を発達させています。
 半島の大部分は砂浜草原と湿地原であり、岬部分はかつて一面樹齢300年の原生林であった面影をもちトド松、エゾ松を始めカンバ類、楢などの大木が繁り、一歩岬に踏み入れば、ここが半島であることも忘れてしまうほどです。
知床半島と根室半島の中間に位置する野付半島は、
オホーツク海に突き出た釣針状の延長28kmに及ぶ
日本最大の砂嘴(さし)です。野付半島とはアイヌ語で、あごの意味で、
半島の先端が陸地側に向かって大きく湾曲しているのが
「人のあご」に似ているところから名付けられています。


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【四角い太陽】
 厳しい寒さが創りだす自然現象。海水と気温の差により光が屈折し朝日が歪められることによりこの現象が起こる。ときに四角や、六角に、ある時は昇る朝日に雲がかかりワイングラス状に見える。こうした現象は、年に数回しか起こらない貴重な現象で、もし見ることが出来たなら本当に幸運である。