茶路めん羊牧場便り

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ラムレター 第6号 −特集「狂牛病を考える」−
(一部ばっすい)

茶路めん羊牧場 武藤 浩史
発行 小西 徹

 

狂牛病(BSE)騒ぎの裏側に隠された本当の話

●●騒ぎの陰に潜む事実と風評被害を拡げるマスコミ

 英国で発生した狂牛病がヨーロッパでパニックとなり、英国産牛肉、生肉加工品の禁輸処置、英国国内の牛の大量屠殺から始まり、牛肉消費の落ち込み、便乗値上げとも思える米国での皮革原料の急騰etc......そして羊仲間にもこの影響が及び狂牛病が牛に発生した原因とされている羊のスクレイピーという病気が注目され、羊から人間に感染するんじゃないかと疑いの目が向けられた。病気についての詳しい内容は後述するとして、当事者の立場に立って初めて見えてくる騒動の裏側に潜む本当の恐ろしさを知らされた思いがした。そもそも羊飼い仲間の間ではスクレイピーは羊にとっては発見方法無し、治療方法無し、予防方法も困難な恐るべき奇病ではあるが、人に感染する危険性は発病した羊の脳味噌やひ臓やリンパ節を十分加熱せずに毎日食べ続けるような異常な食生活をしない限り(いやもししたとしても)万に一つも感染しないと認識されてきた。このことはスクレイピーが18世紀に認識されて以来、疫学的に証明されてきた事実に基づいている。疫学的証明とは病気の発生の可能性をあらゆる側面から歴史的データを解析することで実証することである。
 もともとスクレイピーはほんの限られた範囲の羊だけが持つ風土病的疾患であったと思われる。それが人間がより生産性を求め、あるいは貴族達が趣味と権威の象徴として、あくまでも人間にとって優れた素質を備えた羊を作るために品種改良する課程で羊群間に広まっていったのである。その結果スクレイピーは英国に蔓延し、世界中へと伝わった。そして1984年に日本でも農水省の十勝種畜牧場でカナダから輸入した羊から初めての発生を見るに至った。発生したこと自体は仕方ないとして、この時、国が徹底した防疫処置をとらなかったことが問題である。ニュージーランドやオーストラリアではスクレイピーが発生した場合に、羊群すべてを屠殺し、汚染された畜舎を焼き払う事で撲滅に成功した。
 しかし、当時農水省ではスクレイピーを発症した羊の系統(親子関係)のみの屠殺に止め、しかも私の記憶が正しければその年に民間への羊の払い下げを行った。もちろんこれ以前に民間に払い下げた羊からの発症も確認されたが、これらに関しても系統屠殺に止め、強制的に全群の屠殺処置は行わなかった。もしこの時点で、法定伝染病に指定し、発症畜と同居した羊を全頭屠殺していれば、日本のスクレイピーは撲滅されていたはずである。だが、強制処置がとられなかったため潜伏し、その後も1984までに50数頭の発症が確認されている。いずれも、十勝種畜牧場の系統であった。日本では産業的価値も無い少数の羊に関する問題なので、我々羊関係者の心配をよそに国は放置した。
 ところが昨年狂牛病騒動が起こり、慌てた国は急遽スクレイピーを法定伝染病に指定し、しかも発症畜とその同居羊群全頭の強制屠殺という厳しい処置を持って対処したのである。同時に全国の羊の形ばかりの調査を実施し、外見からは判定しがたいことは分かっているにもかかわらず「日本には今のところスクレイピーと認められる羊は居ない」と宣言した。しかし、これとは裏腹に、全国の死亡獣畜処理場(病気や事故で死んだ家畜の加工処理場)に対し、「羊の屍体を他の反芻獣(牛や羊の仲間)の餌として加工しないように」と通達を出したのである。この影響で死亡獣畜処理場から死んだ羊の引き取りを拒否され、我々が所轄の役所に文句をいうと、埋却しなさいと指導したから驚きである。現在日本の羊のスクレイピーの潜在率は、英国とは比較にならないほどごくわずかなものである。仮に発生したとしても、スクレイピーの原因となる微細なタンパク質であるプリオンは、一定以上の高温下では破壊されてしまうので日本の現在の死亡獣畜処理方法は安全である。ところが加熱せずに埋却すればその場所はいつまでも汚染されることになる。
 この矛盾を農水省に問い合わせたところ、「家畜が生きている間は農水省の管轄だが、、死ねば厚生省の管轄である。複数の官庁にまたがる問題なので何ともお答えできない。現場の役所との間で解決していただきたい。それに全国一斉調査の結果、現在スクレイピーは存在しない。」といかにもお役所的回答にあきれてしまった。そんな矢先、今回北海道の士別市で新たにスクレイピーが確認され、国の安全宣のウソが露呈し、言い訳の会見をし、発症した農家は全群強制屠殺の第一犠牲者となり、またまた先日無意味な一斉調査を実施した。10年前に国の種畜牧場において全群強制屠殺を行い、法定伝染病に指定していれば日本のスクレイピーは撲滅できたはずである。これは厚生省が非加熱製剤を放置したエイズの問題と同じことである。
 住専問題の大蔵省もしかり、先日ようやく和解した水俣病もしかり、戦後50年沖縄問題は積極的に取り組まれてきただろうか。いったい行政とは誰の為にあり、官僚は政策の良否をどこで判断しているのであろうか。末端の現場の実情や少数派の意見は無視され、マスコミも正確な報道をせずに、むしろ風評被害を拡大させている。人の噂は伝わるにつれ膨らみ疑惑を生むもので、「牛皮ジャンパーから感染しないか?」とか、「サフォーク最中(士別市のお土産品で、サフォークの名前を付けただけのただの最中)は食べても大丈夫か?」とか、滑稽な話だが、この種の疑惑がエイズに対する偏見を生んだのは事実だ。一つ一つ例をあげると切りが無いが狂牛病に対するマスコミの報道は関係者からみれば誇大表現や局面的報道内容が多く、何も知らない一般読者に誤解を招きかねない。松本サリン事件やTBS問題を思い出してしまうが、大手新聞やテレビニュースがまるで芸能リポートのように思え、普段何気なくながめている新聞や雑誌やテレビニュースを無意識に信じることの恐ろしさを思い知らされた気がした。情報は一方通行ではなく、自ら求める努力が必要であり、正しい情報を発信、受信することだ大切である。

人間が作り出す現代病の脅威◆◆◆◆◆◆
 本来、種の壁に守られ他の種には移行しないはずのスクレイピーが羊から牛へと伝染した原因は、スクレイピーに感染した羊の内臓や骨髄や神経を十分加熱せずに加工したタンパク質飼料を毎日せっせと牛に与え続けた為である。ようするに本来草食動物である牛が、羊を食べるという異常な行為をさせられたのである。自然界の捕食関係においては超えられない種の壁が人間によって破られた。例えば狼は羊が家畜化される前から羊(正確には羊の祖先)を襲い、食べ続けている。しかし狼を始め犬属にはスクレイピーは感染しない。初めて聞く方は驚くと思うが、低コスト生産をするためには現代の農業技術は自然の摂理に逆らった様々な方法を駆使しているのである。数年前、欧州が米国産牛肉の輸入を拒否して、貿易摩擦を引き起こした原因となった、牛への成長ホルモンの投与も、低コスト生産のための手段であり、成長ホルモンの人体への影響は明らかになっていない。日本は国内での成長ホルモンの使用は認めていないが、米国産牛肉は自由化によりどんどん輸入しているのである。例をあげればきりがないが、狂牛病は自然を無視した人為的な病気であり、人間の欲望が引き起こした病気でもある。古くは、梅毒、最近ではエイズも人間が広めた病気であり、アトピーや花粉症等も人為的な病気といえるだろう。

日本の農業の行方はいかに?
 さて今回の騒ぎが茶路めん羊牧場にどのように影響を及ぼしたかといえば、狂牛病が取りざたされ、さらに先日のスクレイピー発症以来、消費者からの問い合わせはかなりあったが、興味本位の質問は無く、マスコミ報道からの情報のみでは解らないので、詳しい情報を得たいという気持ちからの問い合わせであり、また、励ましの内容であった。疑問に対してはできるだけ丁寧に、解りやすくお答えすることで、理解していただいたつもりだが、私が知り得る事実を伝え、後はそれぞれの人の判断にお任せしようと考えている。ここ数ヶ月の推移を見てみないとはっきりしないが、お肉の注文量に今のところ大きな落ち込みは無いように思える。もし私が大手の流通を通じて、都会の不特定多数の消費者を相手に販売していたとしたら、とりかえしのつかない被害を被っていたかもしれない。お客さんと出来るだけ顔の見える関係でお付き合いさせていただいていることで、信頼していただいているのだと感謝している。厳しい、農業情勢の中、将来のことを考えると、はたして日本で羊飼いを続けていけるのだろうか、このままの規模とやり方でよいのだろうかと、不安になることもあるが、今回の出来事で改めてこの規模とやり方を逸脱することなく、消費者というよりも羊ファンとの関係を深めていくことが大切であると感じさせられた。もしそれでやっていけなければ、日本では存在を許されないマイノリティーと理解し、無理して羊を飼う必要はないと思う。このことは日本の農業全体が抱える問題でもある。主食の米や生鮮食品にまで及ぶ輸入農産物の市場への氾濫による価格破壊の中、日本の農業は更なる規模拡大とコストダウンに加え品質向上を迫られている。しかし、この戦いにはゴールが見えない。結果として生産者だけでなく、消費者の生活も脅かすブラックホールに吸い込まれていくような気がする。消費者と生産者の間で、価格や意識を操作している何者かを分かりやすくし、食のこと、環境のこと、次世代に伝え残すことを考え、お互いに何ができるか、何をなすべきか両者の思いが通じ合う方向性を見いだせればと願う。消費者と生産者という本来存在しない垣根をなくし、同じ意識を持つ都市と農山漁村の生活者、すなわちお互い地球の将来を憂慮する地球人として助け合う仲間でありたい。私としては、これからも皆さんに支持され、励まされる羊飼いでいることができる環境作りを目指していきたい。ラムレターも一方通行の通信にならないように、ご意見、ご批判、ご質問をお待ちしています。

(武藤 浩史)

 


 

スクレイピー特集 VOL.2

狂牛病(正式名称:牛海綿状脳症)について

 狂牛病(以下BSEと略す)は牛のプリオン病の一つです。プリオンは酵母からヒトまでが普通に持つ蛋白質です。プリオン病はこのプリオンが何らかの原因で悪いプリオンに変身し、良いプリオンも朱に交われば.....式にどんどん悪い仲間に染まっていき、特に神経系とリンパ系組織中に沢山たまって病原体となり脳を海綿状(スポンジ状態)にすかすかにしてしまいます。
 この病気はいろいろな動物にあって、遺伝的=家系的なもの(食べることで感染することも含めて)と弧発性(時々どこかででる)のものと大きく二つのタイプが知られています。
有名なものは羊のスクレイピーとヒトのクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)、クルー病、ゲルストマン、シュトロイスラー症候群(GSS)で、遺伝家系的なものはスクレイピー、クルー、GSS。CJDは遺伝家系的なものは5%、残りが弧発性のものとされてきました。羊のスクレイピーは18世紀の終わりごろから英国で知られるようになった病気です。この時代の英国は国を挙げて羊の系統造成=改良してより儲かるものに、仕立て上げることに取り組みました。その羊の一つ二つの系統の中に遺伝家系病としてあったスクレイピーが、めちゃくちゃな交配であっという間に英国全土に広まってしまったようです。まぁ、AIDS、眠り病、古くは梅毒その他の病気と同じで、静かに生きていた?病原体を人間の手で広げちゃったんですね。
 悪いプリオンが病気の羊から外に出るのは、今までの研究からはお産の後に出る「後産」としてのみです。つまり後産に触れる機会の多い、生まれたばかりの赤ちゃん羊と、同居羊、そして後産をきちんと片付けなかったばっかりに牧草地が汚染され、そこに放牧された羊に感染します。もちろん脳等の神経や胸腺、脾臓なんかにも病原体はあるのですが、羊は共食いしないし、毛皮やお乳や精液にはほとんど病原体は出てきません。さらに羊を食べる肉食の動物へは「筋肉にはほとんどプリオンはない」「種の壁=違う動物の間へは病原体は移行しにくい」と「プリオン病はかかってから発病までに時間がかかり、発病の状態も種によって違い、その遺伝情報も個々のプリオンがもっている(つまり羊の悪いプリオンは羊の発病までの時間と症状を制御している)」ので伝染しない。発病するまでに老いて死んでしまう、発病しないというわけでピーターの狼は海綿状脳症にならずに毎年羊を襲うことができたのです(犬族には羊の海綿状脳症を実験的にも感染させることはできない)。さて、こうやって羊だけの病気だったスクレイピーがなんで牛の海綿状脳症を引き起こしたのでしょうか。動物を人間の好み、牛ならば乳脂率が高い牛乳を出し、体格のいいものにするためには蛋白質を十二分に与えなければなりません。英国はもともと、痩せた土地で、なあんにもできないから、よその国を侵略し、そして少ない餌でどこでも生きる羊を珍重し改良したのです。そんな国に家畜に与える植物性の蛋白質なんてない。となれば、毛も肉もとったあとの所詮ヒトが食べない動物の部分、つまり神経や骨髄や内臓肉を蛋白質として再び動物に共食いさせるしか方法がないのです。これは英国にとって一番手っ取り早く安上がりな方法でした。動物の残さから蛋白質をとる方法はいくつかありますが、極端に言えばフライにする、または有機溶媒で抽出し、この有機溶媒を熱で吹き飛ばす方法です。ここに約20年前石油の値段が4倍以上にも上昇したオイルショックがやってきました。そこで英国国内では動物残さに対するフライの温度を下げ、有機溶媒による抽出法も中止して、つまり動物残さにかける熱を低く回数を少なくしたのです。焼くこと、温度をかけることで化学物質や放射性物質以外どんな毒も無毒にすることができますが、悪いプリオンのかたまりは熱に対して他の病原体よりも抵抗性があります。低く回数が少ない熱のかけ方では、悪いプリオンのかたまりをなくすことが出来なかったのです。こうして羊のスクレイピーの20種類程ある悪いプリオンのうちのひとつがなんらかの形で変化して同じ反すう獣である牛へ伝染し、BSEを引き起こしました。
 そしてこのBSEにかかった牛の残さをまた牛に与えたのでどんどん牛の間でBSEが広がっていきました。BSE牛の残さはペット他の餌にもされています。まだ確証はありませんが、これらを餌として与えられた動物園の反すう獣である鹿類や生のまま主食として大量に与えられた肉食獣、ペットの猫でも海綿状脳症発症の報告があります。英国以外の国のBSE事情はどうでしょうか。穀物が豊富にとれるフランスでは、牛に与える蛋白質はほとんど植物性です。アメリカは草原に放しっぱなしにしておく粗放飼育の最中は敢えて蛋白質は与えず、3歳過ぎの搾乳牛にやっと蛋白質を与え、1,2産したら牛はもう廃用にします(日本の場合はだいたい6歳ぐらい、大切にする場合は10歳以上まで牛を養います。つまりアメリカは若い牛をどんどん更新するので、もしBSEになっていても発病前に淘汰されるのです)。
 オーストラリアとニュージーランドは、国の随一の外貨獲得手段である羊を守るため、スクレイピーになった羊を小屋ごと全部焼き払ってしまいました。そして、海外から輸入される牛、羊などの反すう獣に対して厳しいチェックを実施しています(世界でもスクレイピーがない国はたぶんこの2国だけです)。
 日本は強い円または某国の陰謀で海外から安い?穀物=蛋白質が豊富に買えることと、もともと肉の生産性が多くないので動物残さの量が少なく、豚,鶏にいくらか動物性蛋白質が与えられている程度です。なお、日本の「フライ」の方法では悪いプリオンは死んでしまいますし、豚,鶏に羊や牛の悪いプリオンを、無理やり沢山食べさせての実験でも、自然でも、世界で報告がありません。つまり種の壁が働いているのです。ただ豚は悪いプリオンを脳と腹腔と静脈の中に大量に投与したら、海綿状脳症になったという実験報告があります。鶏も同じことをしましたが、発病しませんでした(でも脳と腹腔と血管の中に一度にたくさんの悪いプリオンを入れちゃうなんて、ホラー映画でもやらないよなー)。こんなわけで、BSEは英国関係牛でしか発病の報告がありません。
 今回人間のプリオン病CJDと牛のBSEの関連が疑われた原因は英国でのCJDの新しい症状のものが発見されたからです。CJDは普通平均年齢50歳(8〜80歳)で100万人に一人の割合で発病する病気ですが、1994年及び95年に英国で見られた10例のCJDは若年齢層に発病し、かつ今までCJDとは脳波のパターンが異なっていたこと、英国以外ではこの新しいプリオンはまだ見つかっていないこと、牛の悪いプリオンの遺伝子のパターンの一部にヒトのCJDを引き起こす悪いプリオンに似た部分があることなどを考えると、消去法でBSEが疑われたのです。発病の件数が増えたわけではありません。現在、本当に牛のBSEの悪いプリオンがヒトに「食べること」で伝染するのか、全くわかりません。BSEが増加した英国でCJDの発生が増加したとか、BSEに触れる機会が多い英国の獣医師や食肉関係者にCJDが多いとかそういう事実は全くありません。
 これはすでに300年近い歴史のある羊のスクレイピーと人との関係も同様です。悪いプリオンの脳腹腔血管内接種ではなくプリオンのほとんど含まれていない肉や乳を口にすることで、まして羊のウールや牛の皮を扱うこと、さらには豚肉鶏肉卵を食べることでヒトへの感染が成立する可能性は、たぶん騒ぎ立てている10万分の1にもないだろうと私は確信しています。まあ、スクレイピーやBSEが発病している肉をわざわざ食べないとか(BSE,スクレイピーとも発病していれば食肉検査の段階で必ず屠殺禁止、肉として利用禁止となる。それぐらい日本の食肉検査は優秀だ)、スイートブレッド(若子牛の胸腺=英国人は意外に好き)や生焼けの脳や脾臓ほかの内臓を好んで食卓にのせるのを止めるとか、肉はよく焼いてからヒトや動物の餌にするとか(これに関しては、豚や鶏や卵に関してもお勧めします。寄生虫やバイ菌が私にはよっぽど危険だ)、この程度の危機回避は交通事故より簡単にできると思います。
 それから今回新聞報道で取り上げられた士別市のことですが、今回のスクレイピーは市外から買われてきた妊娠羊から生まれた子羊が成羊になって発病したものです。この羊は市営の牧場に放牧されたこともなく、士別市に関係なく「たまたまその羊がいた」だけなのです。それなのに、士別市から購入した種雄羊を突き返すとか、市内で売られているお菓子「サフォーク最中を食べても大丈夫か?」とか。ほんとにもう!!!スクレイピーは英国、アイルランド、アメリカ、カナダ、フランス等とニュージーランドとオーストラリア以外全世界で毎年発生しています。こうゆう人種はフランス料理のデザートのチーズを食べてはいけない。とても美味しい羊乳チーズは最中と同じくらい危険だよ。

★かたぎりつくね(馘になりそうな旭川在住の獣医師)

(この原稿は札幌在住の永田さん発行(2ヶ月に1回)の「工房だより」より転載しました)

 


 

羊子さんのクッキングメモ
−サモサ−

 サモサはインドのスナックです。たくさん作って冷凍しておいて、食べるときにはもう一度揚げて、あつあつでどうぞ。

◆材料(12個分)
(具)ミンチ150g/玉ねぎ120g/ピーマン1個/トマト(小)1個/にんにく/土生姜/ローリエ/コンソメ1個/カレー粉大さじ1.5/バター/クミン/塩/じゃがいも250g
(皮)A{小麦粉150g/油大さじ1.5/クミン小さじ1/塩小さじ1/2}/微温湯50cc

◆作り方

(1)皮のタネを作ってねかせておく。
ボウルにAを合わせ微温湯を加え混ぜる。
よく練ったらラップに包み1時間ほど寝かせる。

(2)具を作る

  1. 玉ねぎ、土生姜、にんにくはみじん切り。
  2. ピーマンは5mm角に切る。
  3. トマトは皮と種を取り1cm角に切る。
  4. 鍋にバターを入れ、クミンを炒め1とミンチを炒める。塩、ローリエを加え、カレー粉を全体にまぶすように炒め合わせ、3とコンソメを加え水分がなくなるまで煮詰め最後に2を加える。
  5. じゃがいもは皮をむき1cm角に切り茹でて粉ふきいもにし4と混ぜ合わせ塩少々を加える。


(3)皮をのばして具をつめる
(1)のタネを6等分にし、めん棒で丸くのばし半分に切る。
円錐形にして(2)の具の中に入れ、口をしっかり閉じて180度に熱した油で揚げる。

 

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羊仕切り

最終更新日: 1999/11/15.
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