NPO法人エトセトラ / Qでつなごう!幸せの子育て・目次

問題59 学校・学級を選ぶ時の基準で大切なのは?

 

 授業に参加できるかどうか

 このことをもう少し具体的に考えてみます。

 

 C君は小学校低学年の子です。言葉は達者だけれども、よく動き、先生の話をじっと聞いていられない子。
 言われた通りのことをしないで勝手に動いてしまう。
 好きなことなら聞いていても、嫌いなことなら教科書すら開かない。
 自分が言いたい時には勝手に発言するのので周囲に迷惑をかけてしまう。

 

 C君のような場合は通常学級の枠に収まらないので支援が必要です。
 1・2年生の学習は内容が少ないので差があってもそれほど目立ちません。
 しかし、3・4年生になると漢字の数が増え、難しい言葉(熟語)が増え、四則計算を完成させなければなりません。
 小学校の3・4年生は、高学年以降、中学、高校、大学と、一生を支える基礎学力を身に付ける期間なのです。
 C君の場合、恐らく1・2年生における勉強自体も不十分かも知れません。
 そう考えると、C君には特別支援学級での教育が適切です。
 本来なら入学当初からの特別支援が望ましいところですが、3年生からでもギリギリ間に合うかも知れません。
 「間に合う」というのは、3・4年生の時に特別支援学級でルールや学力を身に付け、高学年の時には通常学級に戻って来られるという見通しが持てるという意味です。
 C君のような子は高学年の頃に多動が落ち着いて来ることも少なくありません。
 低中学年の時に特別支援学級で支援を受け、高学年以降は通常学級、普通高校へと進級進学するという事例はよくあります。
 しかし、これとは逆に、3・4年生の時も通常学級に在籍し続け、学級でのトラブルを頻発させ、授業にもついて行けず、自信を失い、すべてにおいてやる気をなくしてしまうケースもあります。
 その頃になってようやく特別支援学級にと思っても、思春期の直前ですから支援を受け入れられずに非行や二次障害へと事態を悪化させるケースもあります。
 これは、「特別支援学級になったらずっと在籍が変わらない」という誤解から保護者が適切な判断を下せない場合に見られることです。
 通常学級に在籍することが必ずしも子供の幸福であるとは限りません。
 大切なのは、状態に合わせて適切な教育を選択することなのです。
 このことを念頭に置いて、もう一つの事例を見てみましょう。

 

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