NPO法人エトセトラ / Qでつなごう!幸せの子育て・目次

問題60

薬は必要か?

 発達障害の診断を受けたお子さんを持つ保護者は、薬の使用について悩むものです。
 薬を飲ませるべきか否か。
 医師によって、あるいは学校の先生や心理士さんによって考え方が分かれる場合もあります。
 この問題をどのように考えたらよいのでしょうか。

@使わないに越したことはない

A使った方がよい場合がある

B薬よりも生活習慣が重要である

 @〜Bはどれも発達障害の子供たちをたくさん診察している医師・杉山登志郎氏の言葉です。[25]
 @は、「なしで済めばそれが最も自然である」と書かれています。
 しかし、「明らかに薬を用いたほうが楽だと思えるのに用いないのはやはりまずいと思う」というのがAです。
 つまり、「なしで済めばそれでよいが、使った方が効果的な場合もある」という考えです。
 これは一見当たり前のようですが、「なんとなく怖い」とか、「薬は危険だと思う」など感情的に拒否される方も少なくないので、避けては通れない考え方だと思います。
 Bについては次のように書かれています。

 発達障害といえども、大半の問題の解決は本人の自己治癒力に委ねられており、基本的な健康な生活維持の努力なくして、何を行っても無意味である。いらいらと荒れている子に、一日4時間以上もテレビゲームをさせて止めない、不安定で不穏な子に週に4回塾に通わせ、そのために週に委員会4日は睡眠時間が極端に少なくなる状態を変えない。このような環境調節を行うことなく、薬物療法や精神療法を行ったとしても完全な無駄 であろう。すでに述べたが養生訓こそ最優先であることは、臨床の場に座っていると毎日実感されるところである。

 

 

【答え】

@、A、Bすべて正解

 

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