'96.Oct



阿部 雅美

 はてしなく続く草原と、あたり一面をセピア色にそめる夕焼けに心を
うたれて4年目になります。
 草原の入り口に車を止めて うたたねして、しかに 囲まれた夏の日。

 雪のために 前へも後ろへも進めなくなった冬の日。

 大地震で 大地のいかりのようなものを感じた秋の日。

 沢山のことが4年間に起こりました。

 嵐の日には心細くてねむれない日もありましたが、小鳥のさえずりで
目ざめるのは、悪くないですね。
 いつかこのセピア色の風景をキャンバスにおさめたいと思っています。




次の先生を見る         前の先生にもどる         「しょくいんしつ」にもどる