野付半島
野付半島は,日本最大の砂嘴(さし)とい地形である。湾内の水深は2M以下で,
アマモという藻が大群落をつくっている。これが,じつは野付半島の豊かさの秘密
でもある。このアマモを食べに,数千羽のコクガンが10月から12月にかけて渡
来する。この数は,極東で繁殖するコクガンのほとんどが渡来していることになる。
また,アマモは野付半島を代表する海の幸,ホッカイシマエビなどを育む海の森な
のである。野付半島は,標津町と別海町にまたがっているが1月現在,野付湾全体
が結氷しており,コマイやカレイなどの氷下漁が盛んに行われている。そのおこぼ
れを求めて,オジロワシ,オオワシが約50羽ほど群れている。