ゴッドイーターバースト
〜緋色の魔眼をもつもの〜
プロローグ
荒廃した世界。
突如現れた細胞によって異形の生物体が発生した。
その細胞はオラクル細胞と呼ばれ、あらゆる物を文字通り「捕食」していった。
その異形の生物体を極東地方に伝わる八百万の神になぞらえ
人々は「アラガミ」と呼ぶようになった。
アラガミは、世界の主要都市のほとんどを壊滅し、文明は崩壊した。
人類はアラガミに対抗するためにアラガミを利用した。
【神機】
それはアラガミに内包されているコアと呼ばれるものを人為的に調整した
アラガミそのものを兵器として利用したもの。
それがこの世界を救う唯一無二の物であり
それを手にアラガミと戦う者を
通称、神機使いと言った
しかし、アラガミを捕食しながら戦う姿から
畏怖と羨望を込めて
ゴッドイーターと呼ばれた。
そんな世界に、一人の少女が迷い込む。
原因不明の現象により、異世界から迷い込んだ少女は
一人、異形の姿であるアラガミの恐怖から逃げまどっていた。
怖い・・・
助けて・・・
ここはどこ・・・
少女はそんな負の思いに取り込まれそうになりながらも
生きたい
その思いだけで逃げ延びていた。
そしてようやく見つけた集落で、少女はある夫婦に保護された。
もともとその夫婦にも娘がいたのだが、アラガミに襲われた際
帰らぬ人となってしまった。
その娘とその少女、養子はうり二つだったという。
少女はその夫婦の養子となり、西京院茜と名を付けられ育てられることになった。
その際に茜は遺伝子をフェンリルと呼ばれる組織に登録されることとなった。
この世界では、それが義務なのだという。
茜が18歳になった頃、フェンリルから連絡が来る
茜は神機適合候補者であり、適合検査に受けなければならないという。
適合検査は神機より接続された腕輪から「P53偏食因子」という物を体に投与し行われる。
うまくいけば、神機使い
失敗すれば、ただの肉片と化す。
二つに一つの過酷な検査。
茜の場合は運良く神機が茜を受け入れてくれた。
ゴッドイーターとなった茜は人類を脅かすアラガミに対抗する希望となった
奇しくも数奇な運命に翻弄される茜。
ゴッドイーターになった数年後から物語は始まる・・・