神居「それでは、魔法講座第二弾を開始いたします」
瑞穂「ん? どうしたの? もしかして、整理が必要になったの?」
神居「そうなんだ。色々、魔法も増えてきたし、ここで整理して定義付けした方が良いと思って」
瑞穂「そうねぇ、あなたはちょっと気を抜くとすぐにシナリオが破綻するものねぇ」
神居「ぐはっ…痛いです。それ…」
瑞穂「でもまぁ、魔法は色々とややこしいところもあるし、補完するのも悪くないわね」
神居「それでは、本題に入りますよ。────あ、今日は生徒として名雪、栞、佐祐理、舞が来ていますのでよろしく」
瑞穂「りょ〜かい」
2.時空魔法
瑞穂「私が使う魔法に時空魔法というのがあります」
名雪「時間を操る魔法ですか?」
瑞穂「その通り。古の魔法の一つで、別名クロノマジックとも言います」
栞「先生、古の魔法って他にもあるんですか?」
瑞穂「あります。ここでは話が逸れますが、少しお話ししましょう。遙か昔には、時空魔法や空間魔法、星魔法、極魔法など現在では扱う人が少ない魔法がありました。しかし、それらは、科学の発達やあまりに危険なために封印されたんです。ですが、一部の人たちにはそれらの魔法が伝えられています。まぁ、私が時空魔法が扱えるのは色々と事情があるんですが」
佐祐理「あの、時空魔法はどんなことが出来るんですか?」
瑞穂「時空魔法は文字通り、時空…時の流れを操作することが出来ます。時間を遅くしたり、速くしたり。時を逆行したり、先行したり。ただ、自由に操るにはかなりの魔力と熟練、そして何より、時の司る神クロノスとの契約が必要となります。今の状態の私だと、時間を五秒止めることが出来るわね」
名雪「たった五秒ですか?」
舞「…されど五秒」
瑞穂「そうね。時を止めると言うことは間に合わないことが間に合うと言うこと。それがどんなに短い時間でもその時間を最大限に利用できれば必ず活路が見いだせるものよ」
3.紋章魔法
舞「…これは祐一の魔法」
瑞穂「そうね、今の段階(第35話)では祐くんだけが使える特殊な魔法で、クレストマジックとも言います」
名雪「これはどんな魔法なんですか?」
瑞穂「紋章魔法というのは、詠唱によって術者の体の一部に現れた紋章がその能力を発動させる魔法よ」
栞「じゃあ、紋章さえ体に刻むことが出来れば使えるんですか?」
瑞穂「そう簡単じゃないのよ。紋章はその一族の歴史そのものなの。つまり、一族が極めた魔法を紋章という形で伝承しているの。だから、それは同じ一族にしか使えないし、同じ一族にしか伝えることが出来ないのよ」
佐祐理「じゃあ、祐一さんも紋章魔法を受け継いだんですか?」
瑞穂「そういうことね。ただ、魔法の伝承は生まれてすぐじゃないと出来ないのよ」
栞「どうして?」
舞「…生まれてすぐじゃないと抵抗するから」
瑞穂「正解。私たち、魔力があるものには血液のように型というものがあるのよ。魔型(まけい)って言ってね。ただ、血液型と違うのはこの魔型は周りの環境に影響を受けて年を取るごとに固定化していって生後10歳くらいで完全に固定するの。一度固定してしまうと、他の魔力を抵抗してしまって受け入れられなくなってしまうのよ。それで、紋章は言わば魔力の結晶。その魔力を刻むためには、魔型が固定化していなく抵抗の無い生まれてすぐの方が都合が良いのよ。他にも理由があるんだけど…」
名雪「なんですか?」
瑞穂「じゃあ、名雪ちゃん。生まれてすぐのこと覚えてる?」
名雪「えっと…」
瑞穂「覚えていないわよね? 実はね、紋章を刻む際にかなりの苦痛があるのよ」
佐祐理「あの、どのくらいですか?」
瑞穂「気が狂うくらい」
栞「……」
瑞穂「だから、生まれてすぐなのよ。生まれてすぐなら痛みで気が狂うほど自我も形成されていないし。言い方は悪いけど、弄りやすいのよ。色々とね」
4.二重魔法
瑞穂「これは、魔法と言うより魔法技能ね」
栞「魔法技能ってなんですか?」
瑞穂「短縮詠唱は知っているかしら?」
栞「魔法を発動する際に必要とする詠唱を短縮或いは省略することでしたっけ?」
瑞穂「そうそう、合っているわよ。そういった、魔法を発動する際の技術の事よ。今回の二重魔法も魔法技能の一種で、通常は一つの魔法を放つには魔力をその魔法に合わせて調整するんだけど、二重魔法は一度に二つの魔法を放てるように調整する事よ。そのためには、短縮詠唱、一度に二つの魔法を放てるほどの魔力量が必要となるわね。もちろん、魔法が暴走しないようにしっかり魔力量を調整するのは言うまでもないわね」
舞「…難しそう」
瑞穂「そうね。でも、しっかり単発で魔法を放てるようになれば、あとは魔力量の調整の問題だから、コツをつかんでしまえば意外にすんなりいけると思うわ。そうそう、二重魔法に似たもので融合魔法っていう技術もあるわね」
5.融合魔法(特別講義)
瑞穂「まだ、本編には出てきていないのだけど、作者は出そうと思っているそうなので、一緒に説明するわね。融合魔法というのは文字通り二つの異なった魔法を融合し、全く違った魔法を生み出す魔法技能の事よ」
佐祐理「何か条件はあるんですか?」
瑞穂「短縮詠唱、二つ分の魔法の魔力量、融合の際に必要となる魔力量、そして、その融合した魔法を発動させるための魔力量と言ったところかしらね」
名雪「聞いただけでもすごい魔力量…」
瑞穂「そこが、この技能のネックな部分ね。ただ、発動したときの威力は桁外れよ。発動までの際にかかる魔力量に比べたらおつりが来るくらいにね」
佐祐理「はえーっ」
瑞穂「ふぅ、まぁ、今回はここまでかしら?」
神居「ご苦労さん」
瑞穂「それはいいんだけど、貴方、ここで初めて魔法の設定作ってない?」
神居「ん! そんなことはないぞ。一応、本編を作っているときに考えてるし」
瑞穂「じゃあ、どうしてこのページ作るのに四日もかかっているのよ?」
神居「……ごめんなさい」(逃げた)
瑞穂「あ、逃げた。こんな作者ですが、飽きずに読んでいただけると嬉しいです。さて、お仕置きの時間ね♪」
神居「えっ! はやっ、やめっ…ぎゃあああああ」