2003年9月24日(水)東書4年下P15〜16

 
実質の『わり算の筆算』です。
 展開の仕方で,向山先生の「わり算CD第2巻」にある筆算指導に少し
でも近づけるよう,やりました。


「『色紙が87枚あります。この色紙を1人に21枚ずつ分けると,何人
に分けられて何枚あまりますか』」
 
子どもたちにも読ませました。
「教科書の『式』,というところに式を書きなさい。これは簡単だね」
<教科書に書いてあります!>
 「87÷21」を確認,○つけ。


「☆1。『計算のしかたを考えましょう』とあって色紙の絵があります。
87枚あります。これを21枚ずつ囲んで分けなさい」
 
教科書の絵はちゃんと21枚並べてあります。すぐできました。
「数えます。一人分,二人分,三人分,4人分,できた人?ようし」
「あまりがあります。あまりの絵の上に枚数を書きなさい」
「何枚ですか,K君?」
<3まいです>
「その通り!できた人?よし,教科書に『87÷21=□あまり□,答え
□人に分けられて□まいあまる』とあります。□に数を入れなさい」
 
H君を指名。確認。○つけ。いいリズムで来ました。

「ここで今日の大事なお勉強に入ります。87÷21の筆算です。ノート
を開きなさい」
「□1と書きます。・・・そこからから3行あけて,端から3マス目(板
書で示す)に指を置きなさい」
 
これだけでもややかかります。
「そこから87と書きなさい。・・・21) と書きなさい。当然最後の線
は定規で引きます」
 さらに二マスずつあけて筆算を二つ書かせました。つまり全部で三つの
筆算を書かせました。


「87のなかに21がいくつあるか見当をつけます。見当をつけることを
何と言いましたか」
<たてる!>これは1学期に勉強しています。
「その通り!上に『たてる』と書きなさい」
「そして87の上にふたつ□を書きなさい。87の中に21はいくつあり
ましたか」
<4つ>
「そうだな。その『4』をAの方(十の位の□)に書くのか,Bの方(一
の位の□)に書くのかです。Aだと思う人?Bだと思う人?そう,これは
Bの方です。もしAなら8の中に21が21がいくつ,ということになっ
てしまいます」
「Bの方の□を赤で囲みなさい」
「そこに何をたてるのですか」
<4です>
「よし,たてなさい。ここまでが『たてる』」

「真中の筆算を使います。まずたてなさい」
「次に何をするんですか」
<かける!>
「すごい!上に『かける』とかきなさい」
「何と何をかけるんですか」
<21×4です>
「その通り!そのかけ算を先生は別に書きなさい,堂々と書きなさいと言
いました。補助計算です。今は下に書きなさい」
 
84となることを確認。
「この84をどうするんですか」
 
ちょっと間があいて<うつす>と出ました。「かける」の続きに「うつ
す」と書かせました。

「何をどこにうつしますか」
<84を87の下に写します>
「お見事!言い方も完璧!うつしなさい」

「最後の筆算を使います。たてる,かける,うつすまでやりなさい」

「うつしました。次に何をしますか。全員起立。何をするか分かった人は
座りなさい」
<簡単!>
「みんなで,さんはい」
<引く!>
「その通り,『ひく』と書いてひきなさい。一年生のひき算みたいだ」
 
指名。<3です>
「ようし,できた人?みんなだな」
「これをこう言います。87÷21は4あまり3,補助計算は21×4は
84です」
 全員で言わせ,一人ひとり言う練習をさせて,さらに1人でいえるか確
認しました。


「わり算は『たてる』『かける』『うつす』『ひく』。はい」
<たてる・・・・・・ひく>
「このかけ算,難しいですか」
<簡単!>
「このひき算,難しいか?」
<簡単!>
「1年生の問題みたいですよね。わり算はこの『たてる』だけなんだ難し
いのは。これができたら後はかけ算とひき算。だから誰でもできます。た
だし,先生の言った通りにやればです」

 
けん算は,教科書の記述をそろえて書いた板書をノートに写させまし
た。


「それでは1問練習します。76÷23を筆算で書きなさい。3つ書かな
くていいですよ」
「まず何をしますか?」
<たてます>
「よし!このとき一の位を隠します(板書を手で隠す)。みんなは指で隠
しなさい」
「7÷2が見えます」
「7の中に2がいくつありますか」
<3!>
「そうだね,4じゃ二四が8で行き過ぎちゃう,3をたてます」
「こちらにたてますか,こちらにたてますか,こっちだと思う人?こっち
だと思う人?おっ全員正解だ。たてなさい」
「ここまでできたら半分以上できたと同じです。続き,やってごらんなさ
い」
 
子どもノートを見ていきます。うしろからこっそり。
 補助計算がちゃんと書かれているか見ます。大丈夫でした。

「『たてる』の次は何をしますか,K君?」
<23×3を・・>
「習った通りです。何をしますか,ずばりと」
<かける,です>
「そう,かけるだな。何と何をかけますか」
<23×2です>
「その通り,簡単だな」
 
あと,「うつす,ひく」,も確認していきました。

「練習○2をやります。(1)98÷31,(2)89÷43,(2)が
できたら持っていらっしゃい」
「お隣と指二本あけるのですよ」

 
答え合わせ,○つけ,間違いなおし,花丸描き。
 みんな良くできていました。


 馬場慶典
baba7544@aurens.or.jp
世界一の教育ポータルサイト
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http://www.tos-land.net/

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