2006年4月13日(木)

 ものの燃え方と空気
 「ものを燃やすはたらきは,窒素と酸素のどちらにもあるのだろうか」
 

 今日の理科は後半「内科検診」の予定が入っていたため,急ぎ気味に行う。

「空気はいろいろな気体が混じっていいるものでした。五分の四をしめているのは?」

<窒素です>
「大事な言葉ですね。窒素,もう一度」
<窒素>
「あと大体五分の一は?」
<酸素>
「その通り!もう一度」
<酸素>
「でした。」

「みなさんは,ビンの中でろうそくを燃え続けさせるには空気を送ればいい,と言いました」
「ではその空気のうち,窒素に燃やすはたらきがあるのか,それとも酸素か。両方か」

「9ページを開きなさい」

 ?マークの問題文を読ませ,ノートに書かせた。
「ものを燃やすはたらきは,窒素と酸素のどちらにもあるのだろうか」
「予想,とノートに書きなさい」
 窒素→,酸素→とかかせ,○・×を記入させた。
「理由を言える人?」
<窒素がいっぱい空気にはあります。でもビンの中のろうそくは結構早く消えました。

 だから燃やすはたらきは窒素ではないと思います。酸素です>

 この理由には驚いた。
 ほとんどの子が「勘」で答えている中で(私もそれはしかたがないと思っていた)この理由。
 窒素ならもっと燃えていいはずだ,という。
 なるほどである。
 さすがに他に理由は出なかった。
 早速実験する。

「教科書を見て実験用具を準備しなさい」
 酸素と窒素のボンベは用意しておいた。

 水上置換もさせた。
 まず窒素。
 火のついたろうそくを入れさせる。
 一瞬にして消えた。
<消えた!>
「結果をノートに書きなさい」

 そして酸素。
 ろうそくを入れる。
<わー!>
 ほとんどの子が驚きの声を上げた。
<輝いてる!>
<すごーい>
「結果をノートに書きなさい」

 この実験のインパクトは強い。
<先生,6年の理科はすごいねー>

「それでは結論を書きなさい」
 もうこれだけで書ける子がほとんど。
 まだの子には書けた子に発表させヒントにさせる。

<ものを燃やすはたらきは窒素にはなく,酸素にはある>

<もしも酸素だらけなら,なんでもすぐ燃えて危ない>
「その通り。窒素のおかげでちょうど良い燃え方になります。地球のバランスは良くできていますね」
納得していた。

「では,酸素だけの世界ではどうなるか,鉄を燃やしてみましょう」
<えー?燃えるの?>
 教師用の机の前に全員を集めた。
 教師実験。スチールウールを燃やす。
<わー花火だ!>
<怖い!>
<きれい>
「これが酸素だけの世界です」
<よかったなぁ,窒素があって(笑)>

 ここではかった様に「内科検診」のお呼びが来た。
 女子からなので男子に片付けをお願いする。

 男子の一人曰く,
<やー,6年生の理科はレベルが違うなぁー,すごい>

 受けた。


戻る