ゲーム虎のケツの穴

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おーちゃんのお絵かきロジック(プレイステーション版)

発売日1995.9.8
税込価格5,145円
メーカーサンソフト
機種PS
セーブ1ブロック
問題数300問
プレイ人数1人
品番SLPS 00093
その他マウス対応

◇流行りモノへの便乗はサンソフトの得意技です

今やサンソフトのマスコットキャラにもなった「へべれけ」といえば、
「かわいらしくてシュールなキャラクター」「無駄に豪華な声優陣」(後述)そして、
「流行のジャンルに便乗する」という3つの特徴があります。
第1作がオーソドックスなアクションゲームとして世に出たにもかかわらず、
対戦格闘ゲームが流行りだすと4人対戦が可能な「すごいへべれけ」をリリースし、
「テトリス」や「ぷよぷよ」に端を発した落ちものパズルがブームになると、
こちらも負けじと「へべれけのぽぷーん」をリリース…というように、
良く言えば"流行に敏感"、悪く言えば"安直"なシリーズ展開を行っておりました。

…とは言っても、このお絵かきロジックというジャンルについては、
たしかに任天堂の「マリオのピクロス」がGBでヒットしたものの、
ブームだったのかといえば、そういう感じではなかったような…。

この「おーちゃんのお絵かきロジック」は95年秋から冬にかけて、
PSの他にSSSFCでもリリースされているのですが、全て内容が違います。
旧来のユーザーが多いSFC、ゲーマー志向の強いSSに対して、
当時から積極的にライトユーザーの掘り起こしを行っていたPSという事で、
これらに搭載されていた2人用モードを取りさらい、1人専用として売り出しました。
それが功を奏した…のかはわかりませんが、結果的にシリーズが続いたのは、
PSだけという結果になりました…まぁ、SFCは後進に道を譲る準備をしてましたし、
SSは…さすがにこのソフトをやる為にハードを買う人はいなかったでしょうし。

問題数はモノクロのみ300問、同時期に出た「マリオのスーパーピクロス」と比べて、
25×25や30×30などの大きなサイズの問題が多数収録されているのですが、
レイアウトのせいか、20×20以上になるとヒント数字がかなり小さくなる上に、
それでも一画面に収まりきらずに、スクロールしてしまう弱点があります。
残念ながらコレは続編の方でも同じ事になってるので、慣れるしかないかなと。

また、PS初期のロジックソフトではセーブ面で厄介なものがありまして、
このソフトでは、データをロードした際の反映のタイミングが妙に不可解でして…。
何しろ、ロードを行った後に何でもいいから問題に挑戦し、
そこから再び問題選択画面に戻った時にようやくロードが反映される
という…。
さすがにこれはライトユーザーはもとより、ゲーマーの人でも驚くのでは…。

<サンコレBEST>
発売日1999.7.1
税込価格2,940円
品番
<value1500>
発売日2001.1.11
税込価格1,575円
品番

<「無駄に豪華な声優陣」について>
この作品に限らず、へべれけシリーズに関わっている声優さんはやたらと豪華。
主人公である「へべ」の声を担当するのはなんとあの林原めぐみ
その他のキャラクターも、本作でメインを張る「おーちゃん」にかないみか
グラサンがトレードマークのオバケ「すけざえもん」に若本規夫
分厚い唇の緑の生き物「ぢぇにふぁー」に千葉繁と超一流揃い。
ここまでの面子を集めて、一体サンソフトは何を目指していたのだろうか…。

07.6.12 初版(blog記事)
07.7.18 第2版

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