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美空惑星放送協會 > ゲーム虎のケツの穴 > ゲーム業界ロジックの旅 おーちゃんのお絵かきロジック(プレイステーション版)
◇流行りモノへの便乗はサンソフトの得意技です 今やサンソフトのマスコットキャラにもなった「へべれけ」といえば、 「かわいらしくてシュールなキャラクター」「無駄に豪華な声優陣」(後述)そして、 「流行のジャンルに便乗する」という3つの特徴があります。 第1作がオーソドックスなアクションゲームとして世に出たにもかかわらず、 対戦格闘ゲームが流行りだすと4人対戦が可能な「すごいへべれけ」をリリースし、 「テトリス」や「ぷよぷよ」に端を発した落ちものパズルがブームになると、 こちらも負けじと「へべれけのぽぷーん」をリリース…というように、 良く言えば"流行に敏感"、悪く言えば"安直"なシリーズ展開を行っておりました。 …とは言っても、このお絵かきロジックというジャンルについては、 たしかに任天堂の「マリオのピクロス」がGBでヒットしたものの、 ブームだったのかといえば、そういう感じではなかったような…。 この「おーちゃんのお絵かきロジック」は95年秋から冬にかけて、 PSの他にSSとSFCでもリリースされているのですが、全て内容が違います。 旧来のユーザーが多いSFC、ゲーマー志向の強いSSに対して、 当時から積極的にライトユーザーの掘り起こしを行っていたPSという事で、 これらに搭載されていた2人用モードを取りさらい、1人専用として売り出しました。 それが功を奏した…のかはわかりませんが、結果的にシリーズが続いたのは、 PSだけという結果になりました…まぁ、SFCは後進に道を譲る準備をしてましたし、 SSは…さすがにこのソフトをやる為にハードを買う人はいなかったでしょうし。 問題数はモノクロのみ300問、同時期に出た「マリオのスーパーピクロス」と比べて、 25×25や30×30などの大きなサイズの問題が多数収録されているのですが、 レイアウトのせいか、20×20以上になるとヒント数字がかなり小さくなる上に、 それでも一画面に収まりきらずに、スクロールしてしまう弱点があります。 残念ながらコレは続編の方でも同じ事になってるので、慣れるしかないかなと。 また、PS初期のロジックソフトではセーブ面で厄介なものがありまして、 このソフトでは、データをロードした際の反映のタイミングが妙に不可解でして…。 何しろ、ロードを行った後に何でもいいから問題に挑戦し、 そこから再び問題選択画面に戻った時にようやくロードが反映されるという…。 さすがにこれはライトユーザーはもとより、ゲーマーの人でも驚くのでは…。
<「無駄に豪華な声優陣」について> この作品に限らず、へべれけシリーズに関わっている声優さんはやたらと豪華。 主人公である「へべ」の声を担当するのはなんとあの林原めぐみ。 その他のキャラクターも、本作でメインを張る「おーちゃん」にかないみか、 グラサンがトレードマークのオバケ「すけざえもん」に若本規夫、 分厚い唇の緑の生き物「ぢぇにふぁー」に千葉繁と超一流揃い。 ここまでの面子を集めて、一体サンソフトは何を目指していたのだろうか…。 07.6.12 初版(blog記事)
07.7.18 第2版 BACK |
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