新春・爆笑問題風どれみ原論 作/HTBC-PROCさん



新春・爆笑問題風どれみ原論

「『おジャ魔女どれみドッカ〜ン!』カウントダウン開始」の巻

T>とうとう、2003年がやってきたね…。『おジャ魔女どれみ』も、残すところあと4回。

O>え? あの「ナージャ」ってのが、7人目のおジャ魔女になるんじゃないの?

T>いきなりベタ過ぎるよ! しかも7人目じゃなくて、8人目だ!

O>今度のMAHO堂はサーカス団だってね。

T>やめろ! お前、この微妙な時期によくそんなことが言えるな!?

O>…わかってるよ。もうすぐ終わりなんだろ!? どれみも日本も世界も、地球圏もメカポリスもアラバスタ王国もガンダムファイトもみ〜んな、終わりっ!!

T>いきなり取り乱すなよ!

O>みんなみんな、星ビトになって最後のひとりになるまで戦い続ければいいんだよ。

T>わけわかんねえ。

O>大体、何が『明日のナージャ』だ!! どれみが終わっちゃったら、もう明日なんて一生来ねえんだよ!!

T>いい加減にしろ! お前、もう少し真剣に考えろよ。もうすぐ最終回なんだぞ。

O>わかってるよ。有史以来初めて、我々人類がどれみなくして生きることを強いられる時が来るんだろ。

T>そこまで話を大きくしなくたっていいよ! でもまあ、それくらいの衝撃かもしれないよね。

O>つい4年前までの状態に戻るだけの話なのに、ここまで切なくなるなんて普通の番組では考えられないよな。

T>それだけこの『どれみ』が、たくさんの人に影響を与えたということなんだろうね。

O>人気絶頂の中、こんなに惜しまれながら終わっていく作品自体、物凄く貴重だぜ。

T>そうだね。

O>某少年漫画誌を見ろよ。無理やり連載続けさせられて作品がボロボロになった頃やっと最終回…

T>別に比較しなくたっていいよ!

O>例えば幽ゆ…

T>もっと具体的になってどうするんだよ!!

O>とにかく、最後の最後まで、ここまで愛された作品はないと、声を大にして言いたいね。

T>当たり前だよ。

O>ホント、惜しい人を亡くしたよな。

T>ちょっと待てよ!? 亡くしたって何の話だよ!?

O>いや、どれみが終わる終わるって言うから、てっきり最終回で春風どれみが殉職するものかと…

T>無理ありすぎだよ! 固有名詞の「どれみ」じゃなくて、『おジャ魔女どれみ』という作品のことだ!

O>じゃあ、やっぱり戦死するのか。

T>どっちも同じだ! お前は『どれみ』の何を見てきたんだよ、そんなアニメじゃなかっただろ!?

O>何ってそりゃあ、パオのビーズが出てくる場所とか…

T>それはほっといてやれよ!

O>結局何だったんだろうな。あのゾウ。

T>う〜ん、先々代の女王が目覚めた話の時も、結局は語られずじまいだったからね…。

O>まあ、視聴者の大半は、そんなことはどうでもいいと思ってるだろうけど。

T>そんなことねえだろ。

O>専ら気にされるのは、どれみたちの行く末だけだからな。

T>それは、仕方がないと思うけど…

O>きっと、ほとんどの人がハナのことを気にかけてないぜ。

T>おい!?

O>だって、魔女ガエルの呪いに決着がついた時点で、残すところは5話。で、年末にももこの話が終わって、新年初回があいこの話。となれば残る3話の主役は、どれみとおんぷと高木まなぶだろ?

T>何でいきなりクラスメートが出て来るんだよ!!

O>あいつには主役話っぽいものがさっぱりなかったじゃねぇかよ。

T>だからって、このタイミングでやることはねえだろ!

O>じゃあ、どれみの代わりに飯塚けんた。

T>主役無視かよ!?

O>でも、やっぱりハナの将来については、1話まるごとかけてまでは触れられなさそうだぜ。

T>…まあ、将来を自分で決めるにはまだ幼すぎる、ということもあるんだろうけど…

O>大体、シリーズ始まって以来じゃないか、あそこまで煙たがられたおジャ魔女って。

T>そこまでじゃないだろ。

O>「あんまり出しゃばるな!!」とか、「またお前が引っ掻き回すのか!?」とか、「ツッコミが相変わらず」だとか…

T>最後のは全く関係ねえよ!!

O>どれみ、あいこ、おんぷ、ぽっぷ、ももこ、全員にちゃんとファンがついているのに…

T>一人抜けてるよ! しかもハナにだって、ファンはたくさんいるよ。

O>けど人気投票とかやっても、あんまり上位に来てるの見たことないぜ。

T>それはそうだけど…

O>確かに、無理はないんだよな。パオと一緒で、どうしても前面に出すぎちゃってた点はあるよ。それで割を食っちゃったのが、さっきの高木や飯塚だな。もちろん和田みんとや加納のりこだってそうだよ。彼女たちクラスメートの話を向こうに回してまで、パオの話をやるべきだったのか。ハナの昇級試験もどうだったか…

T>難しいよね。個々の話の出来次第では、また違った結果になったかもしれないけど…

O>だから今こそ、高木や飯塚の主役話を!!

T>今からじゃ無理だって言ってんだろ!

O>そうかな。今からハナの将来話にパオの正体話をやるのと、こいつらの話をやるのと、どっちが受けがいいだろう?

T>知るか!

O>けど、何だかんだ言っても、やっぱり最後はどれみらしく終わってほしいね。

T>そうだよね。明るく、元気に、笑って別れられるようにしなきゃね。

O>視聴者側の心がけが肝心だな。心機一転して、次の番組を見るためにも。

T>うん。プレッシャーはあるだろうけど、その分期待して見られると思うよ。『明日のナージャ』。『どれみ』で培われた暖かな作風は、絶対に他の作品にも受け継がれていくわけだし。きっとその始まりが『ナージャ』になるんじゃないかな。

O>何せスタッフも一部継承されるからね、声優陣もどれだけ引き継がれているか…

T>そういうことじゃねえんだよ!

O>俺は『どれみ』の前番組の『クレヨン王国』の主役を演じていた徳光由禾さんがドド役をやったように、どれみ役の千葉千恵巳さんがあの白と黒のライオンのどっちかを担当すると踏んでるんだけど。

T>全然心機一転できてねえよ! いい加減にしろ!!







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