こんなモノを見たり聞いたり<2002年>※ダラダラ書いてます。


◎節約フェチ<本> 作成者:清水ちなみとOL委員会

ジャンル分けが難しかったので「本」にしてみました(笑)。
節約に関する情報についてOL委員会会員が答えたアンケートをまとめた本。

「節約でさえあれば、それは許されるのでしょうか?」
の疑問符しょって、善行と崇められてる節約術に後ろからまわし蹴りくらわすよな切り口がたまらんです。
いらないものからいらないもの作るんじゃねーよ、に心から共感しつつ、ちょっとだけ節約もしてみたくなる不思議(笑)。

OL委員会の本の面白さは、誰かがそれを誉めてても、誰かがけなしてたりという意見十人十色なとこ。
読む側も、その通りだ!って思う時もあれば、コイツむかつくっって時もある。それでいいよな気がする。
ヒトゴトとして楽しんで、それでいて、いや自分はこうだなー、とか、うんうん私もそう思うーなんて考えたりして、なんていうか外のシゲキに触れて自分を確かめる、そんな本。

(2002.11)


 

◎DRIVE <映画> 監督:SABU

もっとアクション的なコメディーを想像してたのですが、ちょっとオカルティックな話でした。
だのでそれ系に弱い私としては、ちょっと途中ダメかもと思いながら観てました。
ああ、ほんとのこというと、一部ちょっとダメでした。
全体的にそーいう映画という訳ではなく、ちょっと心温まる見終ってすっとする映画ではあるのですが。

安藤さんはナイーヴな青年でしか見たことがなかったので、ああいう軽率な感じは新鮮だったです。
それなりに闇も背負ってるんだろうけど、もちょっとバカっぽくてもよかったかなぁと。

松尾スズキさんは、赤と黒のシャツがあれだけ似合う方はなかなかいないのではないでしょうか。
昔とあるTV番組の歌にあった「レッド&ブラック、赤は血の色、黒は罪の色」という歌詞を捧げたい、
リボンで結んでさしあげたい、そんな気持ちでした。

松重豊さん&津田寛治さんは、キャラが違うだけでこれだけ人は変わるのかの楽しさ。役者だなぁという感じ。
柴崎コウちゃんは、けっこう好きなんですが、やっぱこういうコメディな時好きだなぁ〜。かわいい。

(2002.9)


 

◎ピンポン<映画> 監督:曽利文彦

原作に想い入れありありでどうだろう?という不安や好奇心やいろいろ抱いての鑑賞。
顔のしかめかた、ゆがませかたが、もーマンガそのまま忠実に再現という感じでした。
飛翔感も、躍動感も、そしてキャラクターも、すごく松本大洋のソレを大切にして描いてるなぁというのが伝わり
原作と違ーう!という不満はあまりありませんでした。
とくに大倉さん扮するアクマは、ラケットをかざした時の感じとかアクマだー!という感じで大喜び。
切ない心情も伝わって来てすごくすごく良かったアクマでした。感動でした。
窪塚くん扮するペコは、ワタシ的ペコは、もーすこしお肉がついてた方が良いなぁ、と(足細っ!)。

ということで、とてもよくできましたで嬉しかったのですが、うーん、なんていうか、じゃ原作でいいや、と思ったのも事実。
忠実なら、もっとディテールが細かい原作でじっくり読むですじゃ、みたいな。
逆に+αな、オリジナリティな部分がもっと欲しかったかなぁと。
松尾スズキさん扮する警官とか(警官とペコの場面、面白かった〜!)、
荒川良々さん扮するキャプテンは、忠実じゃないけどイカしてたと思う。
原作を超越するよな楽しませ方なら、忠実じゃなくても不満じゃないのにと思うのでした。

あと、松本大洋的な画(たとえば水中とか)を、リアルに作るのは、難しいものだなぁと思いました。
部分部分、作ってみた意欲は分かりながらも、ちょっと見た目恥かしい画もあったかなと。

なんて色々書きつつ、チャイナ役のサム・リーにメロメロです(笑)。あー私、この人の顔好きだぁとあらためて実感。

(2002.8)

 


 

◎ハチミツとクローバー vol.1<マンガ> 作者:羽海野チカ

ある日どこかでちょいと立ち読んで以来、立読み定期愛読になった作品。
今、展開が気になってる作品の1つでもあります。単行本出たら買おうと楽しみにしてました。
1巻読んだ限りでは、荒さと味の境界線が危うかったり、
時々、どっかで見た気がしないでも〜・・・な画が気になったりも。
でも立ち読んでた時には気づかなかったので、多分これからハチクロ味が増してくるんだろな。
はぐちゃんのもちもちちんまり感がイイ。
森田さんは、そうか・・・でだしからこういう人だったのか・・・(笑)。

切なかったり、痛かったりの部分と疾走感のあるギャグゥな部分が
私には心地よいバランスで、さくさくきゅーという感じで読んでます。

(2002.7)


 

◎ぼのぼの<マンガ> 作者:いがらしみきお

オイラ昔っから何でかマンガとかアニメとかすごい好きだと思われがちなんですが、
多分そういう人達の期待を裏切る程度にしか(笑)つまんでないです。
そんなオイラが唯一これは好きでと見てた〜というアニメがこの「ぼのぼの」。
で、文庫でヒトカタマリで売ってたのを弟が買ってきたので、イマサラながら原作読み開始です。
マンガの方は、さらにゆーったりと時間が流れてる感じなのですな。なんかとろける気持ちになります。

余談ですが、今度フルCGとやらで映画化されるそうで。
なんかちらと見た限りだと毛がふしゃふしゃした感じで妙にリアルな感じで、ううーなんかちょっとヤダかも。
ぼのぼのはもっとオイラの中ではラバー素材(笑)。

(2002.7)


 

◎猫の恩返し<映画> 監督:森田宏幸

試写会に行ってきました。
大のジブリ好きという訳ではないので、あまり何か期待や不安を抱いて行ったとゆう訳ではないですが
思ってた以上に楽しかったです。

テーマ性とか、ファンタジーな部分とかで、むずっとした時がなかった訳でもなかったですが
ただ楽しいに身を委ねて楽しめば楽しめる、そんな感じでした。何のこっちゃ。
猫らがすごい愛らしくて、うひゃぁなんてツボつかれてました。
猫王(丹波哲郎さんグーでした)、とか、ムタとか、ぶちゃいく系なネコほどなんだか愛らしく見える。

でもお気に入りはナトリ&ナトル。浜田マリちゃんも、佐戸井けん太さんも好きだなぁぁ。
ナトルのにゃははーんとした感じは、ホントに声も画もキュートでした。

* ひとりつぶやく *
ちと邦画で考えることありだった最近。
うーん、これは「見る」という部分で楽しめたから「好き」なんだよなぁ。
だから別に「映像」<「ストーリー」という訳でもなく、見る部分だけででも魅かれるコトだってあるなぁ。
(あ、いやコレがそれだけだったというコトではないです。)
心のひとりつぶやきを文にしたため、訳のわからぬうだうだをスミマセン。

誰か周りの友達が「この映画見に行きたい〜。」と言ったら、
もう見たんだけど一緒に見に行ってもイイよん、と言える、そんな好き具合でした。

(2002.7)


 

◎ギブリーズepisode2<映画> 監督:百瀬義行

試写会に行ってきました。
んーと・・・見終わった後、スタッフロールで声優陣の意外な豪華ラインナップに
客席からどよめきが起きてたのがイチバン面白かったです。

(2002.7)


 

◎模倣犯<映画> 監督:森田芳光

(敬称略)桂憲一、吉田朝、藤井隆、小池栄子・・・数々の魅力的キャストにひかれて見に行きました。
細部にこだわってたり、映像に面白味を持たせたり、色々やってるなぁと思いましたが
うーん、オイラ邦画すごい好きなんですが、それはやっぱり邦画には邦画の良いトコロってのがあって
そういう部分が好きだからなのですよ。
この作品はすごく作ってるし、拘ってるんだろうけど、オイラにとっては何かが欠けていて
それが多分オイラにとっての「邦画の好きなトコロ」だったのだと思うです。

今の世の中や世の人は色んなコトに無神経なんですよ、ってそれを映画まるごとで表したってな印象でした。

藤井さん、はじめはアレ?て感じだったんですが、ぐんぐんはまってゆきました。
普通なトコと普通でないトコ(それが「普通をなめんなよ!」的一般人の潜ませてる意外性かなと)の共存共栄がステキ。
あと小木茂光さんが良かった〜。
お金渡そうとして渡せないとことか、とことんタイミングの悪いダンナがナイスでした。

(2002.7)


 

◎梅ちゃんの青い王国<舞台中継> シアターテレビジョン

あああああ、見に行きたかったなぁぁっ!と観てて叫びたくなりました。
その場にいたらきっとこの1000倍は楽しかっただろうなぁ。

梅ちゃんの声には不思議な説得力とか強制力がありますな(笑)。
それでもって声に磨きがかかった気がする〜。「サライ」で泣きそうになっちゃいましたが。

王国の約1ヶ月後同アプルで別の芝居見てたものだから、なんだか観てて感慨深いものも(笑)。
で、梅ちゃんってすごいな、と思いました。
通路一つにしても、会場の通路を使ってます、駆け抜けてますという感じがしないです。ちゃんと「王国」になってる。
装置の中で自分を動かしてるというのでなく、何もかもを自分中心で巻き込んでる感じ。
くつしたも、キャベツも、自分の肉体も、お客様もみんなアタシの小道具(笑)。ナチュラルに別世界。

余談ですが、当たり前でしょうが、私が1ヶ月後に行った時にはキレイなものでした。>アプル
アプルとミスアプルに敬礼!(笑)、だのでこれからもよろしくお願いしたいものです。

(2002.6)


 

◎吾ナンバーファイブ 2巻<マンガ> 作者:松本大洋

松本大洋が店頭にあれば、無条件で値段も見ずに購入してしまうオイラ。
別な作品で「ヤツら飛ぶのさ」というセリフがあったのだけど、
松本大洋の作品を一文字で表すなら、まさに「飛」だろうと思うです。
今回も「飛」だなぁ。

着地してようやく今までのコトが分かって、最初から読み返してしまうオイラ。
今回もきっと分かった気になってるんだろうなぁ。
その先に何が待ってるのか楽しみ楽しみ。

今の段階では死(フォー)とマトリョーシカが好き(^^)。

(2002.6)


 

◎ピーピー兄弟<映画> 監督:藤田芳康

劇中の放送禁止用語が関西圏のだったのでですな、
関東の人が見るのと、関西の人が見るのではニュアンスが違うのでないかなと思いました。
ううむ、もうちょっと兄弟がなぁ、兄弟がなぁ・・・色んな部分で思ってた以上のインパクトがなくて残念。
漫才師としての行き様なのか、TVというモノに対する皮肉なのか、恋愛なのか、兄弟なのか
なんかどれも狙って、どれも狙いきれなかったような印象。
ストリッパーのお姉さんにはちょっと泣かされました。イイ女だねぇ。
岸部兄は、オトボケさんでやっぱステキでしたが、最高殊勲選手は香川照之さん。
いっちゃってるなぁって感じがうまいです。あいかわらず不思議な温度感がいいなぁ。

(2002.5)


 

◎俺はまたいつかいなくなるから<ミニアルバムCD> 浜崎貴司

略してオレマタ(笑)。実はコチラ側の方が前回紹介アルバムより先に出てます。
続けて聴くと、オレマタで魂を解放し「愛と・・・」で新境地開拓の旅に出たという感じのハマザキ。
だから魅力全開なオレマタの方が好き度数が高いのも、そりゃそうかなと。
「日処生の詩」とかホントたまんないです。
柔らかな桃を素手で強くぐしゃりと握り潰すような感覚。

(2002.5)


 

◎12ヶ月・前編<マンガ> 作者:おかざき真里

単行本の表紙、裏表紙その2カットだけでかなり満足感(笑)。
おかざきさんの作品は、温度・湿度・空気・風・温もり・闇などなどが直に肌に伝わってくる感じ。
だから、「触れる」という行為に一緒になってドキドキしちゃうんだろなぁ。

(2002.5)


 

◎どんぐりくん・2巻<マンガ> 作者:須藤真澄

「ゆず」シリーズはどれも大好き。
これもけっこう前に1巻が出てて、かなり続刊を楽しみにしてたけど期待以上っした。
須藤さんの描くネコは一見キュート。
「ほとほと」と泣くトコとか「ぽてぽて」と手を叩くとこなんかは、ハートわしづかまれ。
でも、それだけにとどまらないシニカルさも魅力。
ゆず達生徒を一喜五憂三ツッコミって感じで(笑)見守ってるセンセが好きですわぁ。
つい何度も読んでしまう作品。

(2002.5)


 

◎愛と身体のSWING<アルバムCD> 浜崎貴司

久々のハマザキでしたが、やっぱ好きだーっ。
純情と欲情、透明感と猥雑が混沌としてて気持ち良い。
ブルースは正直もちょっとアクセントというかスキマが欲しいかなって気もしたけど、でも己のまま好きに歌うハマザキが伝わってきて嬉しかったス。

(2002.4)

−−−−−−−−−

聴けば聴くほど味が出てくるのがハマザキ。聴けば聴くほど深みが増すのがハマザキ。くーっ。
アルバムタイトルでもある1曲目の「愛と身体のSWING」の歌詞の艶っぽさは聴けば聴くほど効いてくる。
愛と身体をスゥイングするのだぜ、スゥイングで生(セイ)を実感するのだぜ。
けして露にはしないトコロに卑猥さが見え隠れする・・・深読みちゃん(笑)にゃたまらんのです。

(2002.5追記)


 

◎瀕死のエッセイスト<マンガ> 作者:しりあがり寿

良いです。切ないです。
「メメント・モリ(死を想え)」という言葉が出てきますが、「思う」でも「考える」でもない、なんか心で受け取ってくるんで・・・ってそんな「想い」です。
この話を、今とか今までの自分で包むには、ちょっと包装紙幅が足らない気がする。
も少しゆっくりと、それこそ自分の「一生」でくるんでいきたい、そんな感じの作品。

(2002.4)


 

◎Matthew’s Best Hit TV<テレビ番組> テレビ朝日系列

ウチでは水曜日のPM11:45頃から放送してるんですが、ほかの地域ではどうなんでしょ?
マシュー南という藤井隆似(笑)の方があれやこれや楽しんでる番組。
マシューのテンションがイイ感じで、見てる側もいつのまにか一緒になってテンション上がってます。
だからといって煩くも無い。このほどよさが何とも心地よい。
連日放送だったら、きっと毎日をもう少しだけさらに元気に過ごせるようになるだろに、なんて思ってみたり。
イチオシは「マシューVS」。
ゲストを招いてゲームして、ゲストが勝てばあらかじめ希望した商品をGET。
負けたらマシューに熱いダンス&キス、というコーナー。
ココを仕切ってるのが役者の高橋克美さんなんですが、これが何とも所在なげ(笑)。
でも居心地悪いのかなぁと思いきや、意外とノリノリだったりして。
全般マシューを楽しむ私も、ここだけは高橋克美さんに夢中(笑)。べりーきゅーとです。

(2002.4〜)


 

◎セックスのあと男の子の汗はハチミツのにおいがする<マンガ> 作者:おかざき真里

去年くらいから、おかざき真里さんの作品にはまりはじめてます。静かなクールな感じが好き。
これは短編集なんですが「おねえちゃん」という作品が良かったなぁ。
画と文がどっか分離して伝わってくるので、字幕を読んでる感じ。感情移入はするんだけど、どっかでクールさを保てつつ楽しめる感じ。
今作もそうだけど、女の子の強さがすごく伝わってきて、私なんかはそういうトコが好きなんだけど、
男の子から見てどうなのか気になってます。女って怖ぇぇになるのかなぁ(笑)。
これを読んでくださったオトコノコがもしいたら、一読して感想聞かせてくれまいか。

(2002.2)


 

◎ウォーターボーイズ<映画> 監督:矢口史晴

1月の真冬の最中に見てしまいましたがな。寒中水泳少年ズ(笑)。
楽しくてオバカさん達なんだけど、すーごく泣けてしまって、周り皆さん笑ってらっしゃる中、号泣してました。
作中、男子達がうぉーと叫んで走っていくシーンがあるんですが、あの何だか分からないけど叫びたくなる衝動ってのが、自分にもかつてそういう時期があったというのと、今はそうではなくなってしまったという実感とが混ざって、なんだか宝物を見てるようなノスタルジィな気持ちになりました。
一生懸命なオバカさんて大好き。ダメダメでも全力疾走ってのがね、好きです。
好きな映画でした。何度でも見たいけど、何度見てもきっと泣くでしょな

(2002.1)



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