●2003
えこ1● 『 魚骨コレクター 』(Hoh!福Z党)
■■ ざっとあらすじ ■■
とある外国の裏通り。
雨の中、浮浪者がある人物−Dr.コレクター−とある取引きをする。
取引の品は魚骨。人魚の秘宝と呼ばれ、その骨格は地球上のどの生物とも一致しない。
大金目当ての浮浪者は、魚骨を大金と交換した直後、何かに襲われ絶命する。
CIA調査官スカラーとモルダーは連続殺人事件を追っていた。
「つつき殺し」という奇異な殺され方をする被害者達。
そして、あらたな犠牲者…それは先の浮浪者だった。
そのとき壁のダイニングメッセージに気づく二人
「JAPA…」という文字に日本へ行くことを決意する2人。
だが同時にその2人と同様に日本へ向かう2人組がいた。
双子のスィーパー。キャサリンとセシボンだった。
魚骨を狙う彼女たちはそれが日本にあるとにらんでいた。
ところ変わってこちらは日本のISJ。
たくさんの人気アトラクションの中、ほとんど客が入らず
来るといったら道を訊ねる人ばかりというアトラクションがあった。
その名も「刑事ホモンボ」
ホモの刑事が事件を解決するという、
全く知名度のない映画が題材となったそのアトラクションは、
アトラクション創始者の個人的な想い入れから作られたものの
知名度のなさ、内容のしょぼさ、成人向け…といった理由から、閑古鳥がなく始末。
アトラクション関係者の頭を悩ませ続けていた。
そんなある日。いつものように閉園となり、帰ろうとした矢先
最後に残ったアケミが箱を見つける。中に入った不気味なものに眉をひそめるアケミ。
と、その時電気が消え、アケミの悲鳴。
次の瞬間、アケミがつつき殺されていた。
すべての原因はその箱の中身…魚骨。
はたして魚骨とは?
何故それに関わるものは殺されるのか?
何故それが日本のISJに?魚骨とコレクターとISJの関係は?
魚骨を追うものたち、連続事件を追うものたちが絡み合いもつれあい
最後にわかる意外な意外な結末…。
……ごめん。ちゃんと話全部書こうと思ったけど挫折した(笑)。
■■ きゃすと(キャスト表参考・敬称略)■■
● 小池 …
ISJのアトラクション「刑事ホモンボ」で主役ホモンボを演じる。
オンナノコ大好きだが、ふられた数も数多。お酒と暗示に弱い。
(近藤 ミキヲ)
● アケミ …
ISJのアトラクション「刑事ホモンボ」で犯人のストリッパーを演じる。
セクシーダンスが得意。第2の犠牲者。
(鈴木 美奈)
● 大倉ジョウタロウ …
ISJの清掃員。
実は凄腕のスィーパーで伝説のロッカーなジョニー大倉。
(鈴木 亮裕)
● マネージャー …
ISJのアトラクション「刑事ホモンボ」のマネージャー。
ホモンボの不人気に頭を悩ませている。
(ペロリ)
● モルダー …
Dr.コレクターによる連続つつき殺しを追うCIA調査官。
オカルトマニア。得意技はスケッチブックによる説明。
(森下 貴司)
● スカラー …
Dr.コレクターによる連続つつき殺しを追うCIA調査官。
オカルトマニア。
(風羽 美歩)
● キャサリン …
魚骨を狙う腹違いの双子スィーパーの1人。
地下鉄爆破に巻き込まれ死んだ母の敵を討つため、
ジョニーに師事し復讐相手を探す。
(蓮☆九)
● セシボン …
魚骨を狙う腹違いの双子スィーパーのもう1人。
銃の命中率がおそろしく悪い。
(北浦 麻衣子)
● 浮浪者 …
人魚の秘宝「魚骨」をDr.コレクターに売り払おうとし、
謎の死をとげた第1の犠牲者。
(橋本 いちご)
● Dr.コレクター …
ネットオークションにかけられた人魚の秘宝「魚骨」を買おうとした人物。
だが彼に関わったものが次々と謎の死をとげている。
(ペロリ)
● カータン …
巨大カラス。マネージャーになついている。
(池田 英生)
● 人魚の夫婦 …
失われた魚骨を求めている。
海のイキモノのせいか、陸にあがれば極度の方向音痴。
たけしクンという少年に助けられ、鈴木家にお世話になっている。
(藤田 祥)
(速水 宗一郎)
● 殺し屋 …
ジョニーの命を狙うが、すぐ殺される。
(高田 周一)
■■ THE かんそう ■■
( おもしろかったこと )
モルダウのスケッチブックネタ。大好き。
「ブロッケンJr.じゃねえか!しかもこいつドイツ人だし!」
すいません。見てない人には何のことやらでしょうが、ココがもー100回見ても大好き。
森下くんとミキヲさんのボケツッコミ。
本当に本当に間とかテンポとかツッコマレ具合とかよくて、何度観ても楽しめる安定感。
人魚の夫婦。
インパクトだけで十分強烈でしたが、ビジュアルに負けないセリフや動き。
もー頭からウロコの先まで面白いキャラクターでした。
( いんしょうにのこるばめん )
出だしの映画の予告編風スクリーン。ワタシ的にはツボでした。すごい凝ってたし。
人魚の夫婦。
自分達で「カヤの外?」って言ってたけど、本当にひたすらマイペース。
人が死のうと苦しもうと泣こうと、なんかもー関係ないっすってただぼんやりと眺めてる具合が、ああ、ヒトじゃないイキモノなんだなあって、その境界線がちゃんとひかれてるとこがいいなって思いました。
( きになったてん )
前回のへなちょこさ加減に比べ、しっかりした舞台に感じた今回。だからこそ気になるバランス。
私が勝手に小池さんがこの話の主軸だと思って観ちゃってたせいかもだけど(笑)、こーなって最後がこーなったかあ。あれ?そしたらこれ結局のとこ、誰の何の話メインだったの?ってなんとなく焦点がぼやけた気持ちに。
ちょっとの間合い、ちょっとのテンポのズレで、笑えるとこなのに笑いにできてなかったのが、見てて惜しかったなあ。
あとこれはシバイ以外の話ですが、小規模な劇場だから仕方ないかもだけど、それでもお芝居中にヒトが往来することで、お芝居が見えなかったりセリフが聞こえづらかったりしたのが残念。
( おまけなこと )
写真撮影のオマエが楽しかったです。ああいうサービスは楽しいし嬉しい。
( さいごに )
前回の時に比べ、マトモになった(失礼)といえばそうなのだけど、だけど前作、「どうにもへなちょこ」感を貫いてるのが好きだなぁと思ったから、それが薄れてちょっと淋しい気もしたのもたしか。
なんていうか、進化していってもイイ意味でのチープさは残して欲しいなあという気がする。
カータンに向かって、「ガッチャマン」「どう見たってバットマンだろ」「バードマンでしょ」ってその最後にバードマンが出てきちゃうよなチープさ。それがバードマン世代(無いよ、そんな世代無いよ!笑)にはとてもとても親近感でツボなのです。
微妙に古くて、でもその古い部分がとても同世代のニンゲンにはツボ。そんなピンポイント攻撃だっていいじゃない!と思う。それが狙いなら。そして、それを狙ってくれることにも期待します。こういう感じの意識的にチープなことができる人達だと、こういうコトがチープだと分かってて、境界線がきちんとひける人達だと私は思ったし、そういうトコ好きだなあって思ったので。
( さいごのさいごに )
近藤さん、出てきた瞬間にビジュアルでぐっとくる人。だけどそのあとのセリフで、さらにぐっと魅きつけることのできる人。第1声から安定的な巧さがあって、そこが良いそこがステキ。そして私は貴方のエロオヤジキャラが大好き(笑)。
森下さん、マニアやらせたら本っ当巧い。その瞳の奥に潜む狂気的な輝きはナニ?(笑)。今回、近年珍しく黒髪でスーツという地味なナリ(笑)だったのに、それでも何か光るモノが。魅力があるってことなんでしょね。うん。どんどん面白い&目をひく存在に。嬉しいことです。
高田さん、もっともっとヒキョーモノ!な高田さんがもっともっと観たいっっ!
鈴木美奈さん、妄想が暴走した時のイッチャッてるネエサンっぷりがサイコウ!ちょっとカタコト気味な言い様とか笑かしていただきましたー。セクシーダンスもめちゃかっこよかった。クギヅケ。
風羽さん、舞台に立ってる時の風羽さんはとてもオトコ前な魅力があります。凛々しい。立ち姿がいいんだなあ。地球外生命体に脅えるときのリアクションが好きでやんした。
鈴木亮裕さん、ジョニーかっちょよかったです。ギターひいてる時とか、マジで。それとジョウタロウさんの時のギャップもナイスでした。つい殺し屋の顔に戻って人魚をばしばし撃ってる時の感じとか、なんていうかオトコの色気がびしばしでした。
ペロリさん、カータンとじゃれてる時の、突き放し方のSな感じ(笑)がグウでした。笑ってビンタはっちゃう時の目の笑ってなさとかがなんとも…。
橋本さん、実は今回出ずっぱり。しかも最初と最後を任されるという、とても心身ともに疲れる役目を担ってて、なんかもう「がんばったで賞」をあげたい(笑)。最初の浮浪者のやさぐれた感じがよかった。こーいう感じにもなるんだーって。もっと色々なビジュアル見てみたいなあ。
北浦さん、某チフリンで拝見したときより、さらに魅力が増した感。キャサリンといちゃいちゃ?してる時のいっちゃってる感じとか…いっちゃってる演技の時の北浦さんイイっす。あと小さい時の言語障害入ってる時とかも。北浦さんの声、可愛くて好きだあ。
蓮☆九さん、前回とは違ってセクシー美女でうっとり。小池さんへのボランティアの時のすっごい嫌そうな顔と、ガマンしてますっていう物言いが好きでした。
藤田さん、今回見て、私は藤田祥という女優が大好きだということが分かりました(笑)。本当に1度観て欲しい女優さんです。惚れてます。なんかセリフの言回しとか味があってねぇ、箱につめて保存版にして持ってかえって繰り返し聞きたい感じ。
速水さん、人魚の御二人は声もすごく朴訥としてよかったです。「ちーちゃん」って速水さんが祥さんを呼ぶ時とかすっごいイイ感じでした。ちょっと、癒し系(笑)。
池田さん、某チフリンに続き、今回も池田ワールドにやられました。ちょっと悔しい(笑)。ちょっと悔しいんだけど、目が離せない。そこにいるだけで空気もってくって、客が池田さんにココロ奪われるって、すごいことだと思う。
※記憶だけで書いてるので、記憶違いなとこがありましたらゴメンナサイ。