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Nature of Notsuke peninsula

野付半島の自然
Nature of Notsuke Peninsula

野付半島

知床半島と根室海峡(※)の流れが作り出した日本最大級の砂の半島。
北海道知床半島と根室半島の中間にある釣り針のような形をした野付(のつけ)半島。名前の由来は、アイヌ語のnot-kew(顎の骨)。
半島の付け根、標津町茶志骨から野付崎に至る延長約26kmの日本最大規模をもつ鉤状の分岐砂嘴で形成された半島と、半島に抱かれた野付湾からなり、海と陸地が一つとなった水平的で広大な景観が広がっています。

知床半島や標津川から流れ出た砂や小石が堆積して、約4000年前頃から形成が始まったと言われています。また、根室海峡に突き出したように伸びるため、国後島との距離は約16kmと非常に近く、江戸時代には国後島と本道へ行き来する海上交通の要所となりました。
※根室海峡:国後島と知床半島から根室半島に挟まれた海域。オホーツク海の一部。

多様な自然環境

センダイハギのお花畑

半島には、海岸草原性湿地、森林、砂浜、塩性湿地、高層湿原など様々な植生が広がり、 トドワラやナラワラのような塩害によって枯れた木々が立ち並ぶ荒涼とした風景も広がる一方で、海岸草原では6月頃からセンダイハギやエゾカンゾウ、 ノハナショウブ、ハマナスなどの花々が次々と咲き始め、黄色やオレンジ色に一面を埋め尽くす色鮮やかな原生花園が広がります。

アマモの森が広がる穏やかな野付湾

アマモで緑になる海面

一方、野付半島に抱かれた野付湾は平均水深が1〜2mほどの遠浅の海が広がります。その湾内には、アマモという植物が海に森(アマモ場)を形成しています。 その面積は湾内の約70%を占め、日本最大規模の広さを誇っています。
アマモの森は、尾岱沼名産の北海シマエビのゆりかごとしてや、ゴマフアザラシの夏の休息地、春と秋の渡りで数多く飛来するオオハクチョウや天然記念物、 絶滅危惧種に指定されているコクガンの餌場としても利用されています。 野付半島・野付湾に暮らす様々な生き物にとってアマモは欠かせない存在となっています。

野付半島年表

1962年(昭和37年) 野付風連道立自然公園(北海道)
2004年(平成16年) 北海道遺産「野付半島と打瀬舟」
2005年(平成17年) 国指定鳥獣保護区(環境省)
ラムサール条約湿地「野付半島・野付湾」
2014年(平成26年) 東アジア・オーストラリア地域
フライウェイ・パートナーシップ「野付半島・野付湾」
2018年(平成30年) 野付半島生物群集保護林(林野庁) 301.9ha

自然・風景

トドワラ

トドワラ風景

トドワラは、北海道を代表する針葉樹トドマツの原っぱの意。 トドワラには、かつてトドマツを中心とした鬱蒼とした原生林が広がっていましたが、地球の地殻変動による地盤沈下 によって周辺地域が沈み込み、森に流入した海水を吸い上げた木々が立ち枯れ、荒涼としたトドワラの風景が生まれました。
野付を代表する景勝地として親しまれてきたトドワラの森は、これまでの50年、10年の間にも高波や台風などの自然の影響によって木々が流され年々数を少なくしています。 その変わり様は、久しぶりにトドワラを訪れた人が驚くほど(トドワラの変遷)。 しかし、自然の力によって生み出され、また徐々に姿を変えてきた野付の変化を実感できる場所の一つでもあります。

アクセス
  • 尾岱沼漁港から観光船で行く(トドワラコース
  • 野付半島ネイチャーセンターから徒歩で行く(徒歩約30分)

ナラワラ

ナラワラ風景

ナラワラは、ミズナラなどの広葉樹が生える森林です。アイヌ語でオンニクル(大きい林)と呼ばれる森の中には、今も立派な大径木が立ち並び、野付半島の森の古い姿を留めています。また、森の中には擦文時代の竪穴式住居跡や アイヌ文化期のチャシ跡があり、古い時代から野付に人々が暮らしていたことを伺える場所となっています。

※ナラワラのある森林(オンニクル)への入林には特別な許可が必要です。

アクセス
  • 尾岱沼漁港から観光船でナラワラの森の裏側へ(伝馬船アサヒ号
  • ナラワラパーキングに車を停め、道路沿いから眺める

打瀬舟

打瀬舟

野付湾では、名物の北海シマエビ漁が初夏と秋の風物詩。白い三角帆で風を受けて網を曳く伝統的な打瀬網漁法は、明治期より導入されました。 アマモが繁茂する野付湾では、エビが生息するアマモをスクリューで巻いて傷つけない様にする役割も。 昔は日本全国で打瀬舟が使われていましたが、現在、漁業で使われるのは珍しくなっています。

打瀬舟を観られるコース

※観光船でもホームページやSNS等で北海シマエビ漁の情報をお知らせしていますが、 いつから漁が始まるかについては観光船でも漁期の公表まで知ることはできません。 事前にお問い合わせをいただいてもお答えすることができませんのでご了承ください。

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