TOSS-LAND / 国語 /低学年

1年国語「きりんはゆらゆら(教育出版)」はこう授業する

 

宍戸威之(北海道・TOSSオホーツク)

 主発問は「きりんはどこにいますか?」。
子どもたちに答えと理由をノートに書かせ発表させます。
どの子も○がもらえるように配慮しました。
「向山型国語教えかた教室 2003年 1―2月号」の森真紀氏の発問を追試しました。

 

■音読をする。

題名の横に丸を10個書かせ、追い読み、速い追い読み、一文交代読み、2文交代読み、「よってくる」のところのみ役割読みなど、様々な方法で読ませる。
10回読んだら指示を出す。

 指示1 題名をノートに書きなさい。

ノートに書かせる。
全員ができるのを待たない。10人ほどできたら、できた子に指名する。
「きりんはゆらゆら」
「きりんはゆらゆら、と書けた人?丸!!さらに『きりん』のあと一マス空けた人?スゴイ、教科書をよく見ている。もう一つ丸!!」

 指示2 作者名を書きなさい。

これも10人ほどできたら、できた子に指名する。
「ぶしかえつこ」
「ぶしかえつこ、って書けた人?丸!!。さらに『ぶしか』のあと一マスあけた人?さっきのお勉強をちゃんと覚えている。偉い。もう一つ丸。」
今度は2つ丸をもらえる子が増えるだろう。ここで勢いをつける。

 発問1 きりんはどこにいますか。ノートにズバリ答えを書きなさい。書けた人はどうしてそう考えたのか理由も書きなさい。

ここはしばらく時間を取る。
理由が書けた子が半分くらいになったら、全員に発表させる。
ここで発表の仕方を指導する。
「きりんは○○にいると思います。理由は○○だからです。」
発表の仕方を教師が教えてあげる。理由が書けていなければ「理由はまだ書けていません」でいい。
答えも書いていない子には「まだかけていません。」と言わせる。

ここから先が丸のつけどころである。
全員が発表した後次のように指示する。
「立って発表できた人起立。きちんと発表できて立派です。○。」
全員が発表したのだから全員丸がもらえる。
「次、答えを言えたと言う人手起立。自分なりの答えを発表できるなんてスゴイ。もう一つ○。」
これもほとんどの子が丸をもらえる。
「さらに、理由も言えた人起立。理由が言えるなんて超スゴイ。三重丸しなさい。」
理由まで書いた子はたくさんほめられるのである。
「さらに、教科書の言葉を使って理由を書いた人?その人はさらにすばらしい。花丸しなさい。」
ほめながら、教科書の言葉を根拠にすることを教えるのである。

この後は、答えを板書し、どの答えが正しいのか全員で検討する。
「動物園」「うえ」「アフリカ」など等が出される。
違うと思うものから消していく。
最後に教師の解を示して終了。
ちなみに私の解は「動物園」である。

 

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