『これは何という漢字ですか?』
「左」
『赤いところは何を表していますか?』
「手」
『そうです。手です。左手で祈るための道具を持って、
神のいるところをたずねています。』
『これは何という漢字ですか?』
「右」
『赤いところは何を表していますか?』
「手」、「さっきやったよ」
『では、青いところは何を表していますか?』
「口」、「はこ」、「した」
『前回やったように、これは神に祈るための文書を入れた箱を表しています。右手
に神に祈るための箱を持って、神のいるところをさがしているのです。』
右と左を板書して、右の一画目、左の一画目はどこですか?と問う。
『右と左では、一画目が違います。手のひら書いて腕をつけるので書き順が違って
きます。赤いところが一画目になります。』
左 右
『この漢字には、どんな漢字がかくれていますか?』
「右」、「左」、「手」
『さて、右、左、手が入った漢字は何という漢字ですか?』
「?」
『これは、尋ねるの尋です。尋ねるは、神の降りてくる場所
を、たずねる、というのが本来の意味だったのです。』
参考文献 白川静、『漢字百話』、中公新書、38ページ