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急いで車をバックさせ、車から降りる僕の心臓は高鳴っていた。
「またやってしまった(^^;」そう思った・・・
が、皆さんの期待?とはうらはらに、何とまたしても外傷は無し。本当に良かった良かった。
何も無かったかのように僕はまた札幌へ向けて車をはしらせるのであった。
冬なら7時間位で着くはずの札幌に到着したのは、出発してから12時間後だった。
途中、居眠りしそうになったり、高速の乗り方がわらなかったりといろいろなことがありましたが僕は無事、札幌へたどり着いたのである。
札幌に着いてからの僕といえば、室内のミラーを買ってみたり、室内ライトを付けてみたりと、車を買ってからというものカー用品店に足を運ぶことが多くなった。
たとえ安いものでも、自分の車が少しずつでも変化して行くのが楽しくてしょうがなかった。
忘れていたが、この頃ちょうど湾岸戦争の最中でハイオクガソリンがなんと152円だった。これを読んでいる若い世代の人はビックリだろう(^-^;
そんな楽しい日々を過ごしていたある日、いつもの如くバイトを終え家に帰宅する途中、
事件は起こった・・・
帰宅途中にある地下に入るバイパスが目の前に迫ってきた。
そのバイパスへいつも通りに地下に入ったその瞬間、僕は自分の目を疑った・・・。
なんと、僕の目の前には見えるはずの出口が見えずにバイパスの壁が見えているではないか!!
FR駆動のシルビアのケツ(後ろのタイヤ)が滑ったのだ。
あわてて僕はカウンターをあてる。
なんとか車体は前を向いた。
が、安心するのはまだ早い。
動揺している僕は目一杯ハンドルを切ってしまったのだ。
当然、おつり(後輪が反対側に滑り出すこと)をもらうことになり車は再び反対側の壁に向かって爆走して行った。
また、反対側にカウンターをあてるが、おつりは減る気配がない。
知らず知らずに僕は直線ドリフトをかましていたのである。
「これは写真にとってOPTION(車の雑誌)に送ろうかな(^^」なんて考えている暇など無かったのは言うまでも無い。
苦戦した結果あえなく僕の車はバイパスの壁の餌食となる。
僕は怪我もなく、とりあえず警察に駆け込んだ。
事情を聞かれたあと僕はなんとか車を家まで移動し一夜があけた。
次の日の朝、姿が変わってしまった僕の愛車を、僕は呆然としながら考えた。
こんな、ターボ車なんて買わなけりゃこんなことにはならなっかたんだ。
やっぱりマークUのノーサス&直間マフラー&パープルメタに乗ってりゃよかった・・・
でも今更そんなこと考えても何にもならない。
とりあえず修理に出そう。
そうして僕のシルビア号は長い入院生活に入るのでした。
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