ども。今年の3月1日、卒業式で見事号泣するというクズっぷりを発揮した(元)さんねーん!びぃーぐみぃ!!清野せんせーっ!!です。やっぱ号泣は卒業担任の特権ですから泣いとかないと。というわけで6年連続の担任というハーデストワークを終えて、今年の4月からは悠々自適のただれきった教員ライフを堪能しています。しかし、ここで皆さんに聞きたい。高校の先生ってラクな職業だと思ってますか?授業やってる時以外はプハーとか煙草吸ってダラダラ椅子に腰掛けてマンガ読んでると思いますか?まったくその通りです。その通りですが、そうでもないんですよ。
部活動。教員になるまで全く考えもしなかったこの仕事ですが、自分の専門外の分野につくことがほとんどなので、これがけっこうキます。初めて別海高校に来た時にはボランティア部顧問でした。生まれてこの方ボランティア活動なんて一度もしたことがなく、それどころか募金箱を抱えて「今、アフリカでは子供達が困ってるんです!」と正義は我に有り!まっすぐな目でと叫んでる人を見ると「君の善意が善意で通るなら今頃アフリカの子供達は困ってないんだよ」とお金の代わりにそっと糞を入れてあげたい衝動にかられていた自分にとって、これは相当意識のハードルきつかったです(実際やってみたらいい人達ばっかで偏見もなくなったんだけど)。しかし、そんなものは、去年までやってた野球部顧問に比べれば1000倍マシです。「ドカベン」と「タッチ」しか知らない、ショートの位置すら知らない自分にとって、あまりに高野連のオヤジは濃すぎでした。どっちが良い悪いじゃなくて住んでた世界が違いすぎます。外の部活だから年輪入った日焼けとゴルファーのような私服の外見がまず怖い。そして声が大きい。毎年3回くらい審判講習会というのがあって、強制参加させられるんですけど、これがスゴい。ただのシゴキ。
「ストライクツー!」
とか自分が叫ぶと、
「声が小せぇーぞー!」
「ハ、ハイッ! ストラァーイーク!!トゥー!!」
「違うだろぉ!」
「えっ?」
「ッライクッ!!スー!!だろぉがー!!」
「ハ、ハイッ! ラァイク!!スー!!」
コワイので言うとおりにします。
「オフ・ザ・バーック!!」
「違うだろぉ!」
「えっ?」
「オブジャバー!!だろぉがー!!」
「(なんじゃそりゃ)ハ、ハイッ オブダバー!!」
「違うだろぉ!」
「オブジャバー!!!」
「よーし!だいぶ成長してきたな」
「ハイッ!!ありがとうございます!!」
こんなの何時間もやって休憩とか10分きっかりですよ。それで夜は接待。ただのスレイブ。
まあ、なんとか抜けることができましたが(2万円の審判服買わずに済んだ)、今年は羽球部顧問ということになりました(ルールはやっと覚えました)。皆さん、音楽以外に趣味は多く持った方がいいですよ。芸は身の助けです。ウチの王子のようにテニスにボードにサッカーにとあえて女の子受けするやつばっかでもやっといた方がいいですよ。
本当はこのコラム、うちのパーティの導師奥山との出会いについて書くつもりだったんですが、時間ないんでやめました。教員の内輪話なんてどうでもいいと思うんですけど、かなり閉じた世界なので、寂しいんです よ。友達いなくて。じゃ、また。 |