皆さん、2ヶ月連続でしつこいですが、あけましておめでとうございます。清野です。冬休み中は生徒に出くわして自分のヘタクソなスノボ姿を見られるのがイヤなので、生徒が来そうな土日を避け、わざわざ平日の午前中に、ビラオスキー場で毎日滑っていました。清野です。でも、けっこうウマくなったかも、オレ。
しかし、あれですね。一人で連日スノボっていうのも、かなり切ないものですね。リフト係のお兄ちゃんとも顔見知りになってしまい、「もっとゆっくり滑ってきなよ〜」とか言われちゃうぐらいにして。でも、ゆっくり滑ろって言われても、一人だし。リフトにのれば、「ウォン・ビー・ロング」が大音量でエンドレスに鳴り響いてるし。足りない頭なら〜知恵を盗みゃいい〜と唄われても、こっちはそれ以前に友達が足りない。くーちゃんとまでは言わないが、せめてブラザー・コーンでも俺のリフトの隣に乗ってくれ!オリオリオ〜♪ヤイヤイヤイヤ〜♪ウィ・ガッチュ・ワケッ・スーザーナイ〜♪(うろおぼえ)
ちなみに、先月せっかく年明けにふさわしい回顧コラムを書いてバトンを渡したというのに、なぜにまた自分がコラムを書いてるかというと、今月のコラム担当だったはずの、エルビス山本コステロがいっちょまえにスランプに陥ってしまい、「ボクは書けましぇーんっ!」という泣き言が授業中でも職員室でもひっきりなしにメールで送られて、根負けしたからです。ちなみにコイツのメール着信は BLAZE「season of love」に設定していたのですが、あまりに何回もパッパラララ〜♪パリヤリヤ〜♪が連続してかかってくるので、すっかりBLAZEが嫌いになっちまいました。なので、今では倉木麻衣のほうの「season of love」を設定しています。ウソです。さっきからダラダラした文章を書いてるのでわかると思いますが、今月はハッキリ言って手抜きです。文句は山本コステロにお願いします。3月のパーティーでは「she」を熱唱させます。それではまあ、時節柄ということで、成人式の話なんぞを。
さて、北海道の成人式は猛吹雪のため、ここ別海をはじめ、各地で延期続出だったみたいですが(中標津はやったみたい)とりあえずは晴れて新成人となった皆さん、おめでとうございます。とか、自分の成人式には出席しなかったくせに、とりあえず言ってみました。
ところで今年はそうでもなかったですが、例年、成人式のマナーが悪いから撤廃しろとかって、マスコミでよく騒がれてますよね。しかし、難しい話はさておき、思うのです。こーゆー町(別海町)に、成人式は必要だと。町に 1校しか高校がない=大学はおろか専門学校もない=就職した子達以外、20歳前後の若者のほとんどがこの町に住んでない、となると、成人式とは「卒業して離ればなれになった子達がちょうどまだ進路決まってない年頃に、この町で集合する」という実に貴重な機会であって、ぜひ別海町はその予算を大々的に成人式につぎ込み、「あー、やっぱりこの町に戻るかなぁ」って思いをさせるべきじゃないかと。そうじゃないと、Uターン就職する子はさらにいなくなり、この町に就職した若者は、同級生がいなくて人間関係に煮詰まり外へ脱出をはかり、そしてパーティーに来てくれる若い子達がさらにいなくなり…と、ひたすら悪循環になっていくと思うのです。
大竹伸朗 / 別海Tシャツ

GHOSTY BLOW / GHOSTY BLOW |
|
…と考えれば、今年の成人式の記念品は絶対に、なにがなんでも、大竹伸朗さんデザインの「別海Tシャツ」であるべきだったと思うのです。あれを全サイズ買い占めて、新成人には無料で配布するぐらいじゃないと。だってあの大竹伸朗さんデザインで、しかも別海でしか手に入らないわけでしょ。それってメチャクチャ自慢じゃないですか?全国から渡辺クンの牧場にお客さんが押しかけ、いまや「別海」で検索すると大竹伸朗展の話題しか出てこないというのに、この町での扱いの小ささ、テンションの低さはなんなんでしょうか、いったい。そうじゃなかったらせめてGHOSTY BLOWのCDとかさぁ。ちゃんとカッコイイ音楽やりながら頑張ってる別海の子がいるんだったら、それをフック・アップしてこそ町の文化事業じゃないかい?と思うのですよ。
…そんな連想からはじまって、もし新成人の記念品に自分がCDを渡すとしたら…と(誰にも頼まれてもないのに)考え始めたら、もう一日中そればっか考えてしまう状態に。やっぱり男子は「TOKYO TRIBE2」と「ON THE STREET」で女子は「UNITED LEGENDS」と「A LETTER FROM ALLNIGHTERS」かぁ?…でもそれぐらいは買って聴けよなぁ…などと、つらつらと考えたあげく、今年の成人式はこの2枚ということで勝手に決定しました!パチパチ。ヒマな奴とかいわないで。

THINK ABOUT LIFE / THINK ABOUT LIFE
HELEN ERIKSEN / SMALL HALL CLASSIC |
|
男子は、既に『NME』でも取り上げられ密かに話題を集めているモントリオールのヤング・トリオ、THINK ABOUT LIFEのデビュー・アルバム、女子は90年代にあのブルーノートからアルバムをリリースしていたHELEN ERIKSENという女性シンガーの最新ソロ・アルバム。もちろん男子はJAY-Z、女子はビヨンセでもいいんだけど(内容も素ん晴らしいし)。でもなぁ…それだとあまりに中央集権的かなぁと思って。どこでも手に入ることと同じくらい、なかなか入手できないってことも大切ですから(服と同じね)。しかもホラ、これどっちもジャケが最高じゃあーりませんか。これがポンって部屋に置いてあるだけで、訪ねてきた友達にも、そうそうナメられないんじゃないかって。そういうのも大切で。
THINK ABOUT LIFEはスラッシュパンクなフレーズを刻むカシオのキーボードとBPM135を超えるやたらチープでヘロヘロなダンスビートに乗せて、泣きのメロディーを熱唱するバスケクレイジーな3人組。このテンションの高さと、メロディーの泣きっぷりは一番良かった頃のウィーザーとかを思い出すほど良いです。なんでこの音出すだけなのに3人もメンバーが必要なのかわかりませんが(キーボードと黒人ドラムとデブのボーカル)、全員で歌っていて、一番声の出てないボーカルのデブはたんなるツレでしょう、きっと。ライブは強烈にヘタクソですがそのテンションの高さだけは認めたい。というか、次作がまったく期待できないことだけは保証付きのスバラシさです(ほめてます)。( http://www.youtube.com/watch?v=JSKkahzpoSA&mode=related&search =)
HELEN ERIKSENはとにかく声からして、モロにカーディガンズなのがまずヤラれます。それプラス、アニーに比肩する80年代的な音色をずばり今の時代の音として鳴らす卓越したセンス、そして楽曲はまるで古のジョニー・ヘイツ・ジャズやニック・プリタスのようなニセ・ジャズ風味。こんな3拍子揃った、80年代のマイナーなレア盤的趣き(中古なら1万円ぐらいつきそうな)、すべてがヤバいくらい良すぎのアルバム。80年代のEBTGがトーレヨハンセンのプロデユースで、フェアグランド・アトラクションの曲をカヴァーしている、とか言うと、あきらかに褒めすぎですが、その褒めすぎのさらに5倍ぐらいは良い。これ日本盤出たら絶対ムチャクチャ売れるのになぁと思うのはボクだけでしょうか。エビちゃんに推薦文とか書いてもらったりとかできませんか?…できませんか。でも、こんなCDが女の子の部屋に置いてあったら思わずプロポーズしちゃいたくなりますよ!あ、ならないですか。そうですか…。
…えー、さっき男子は JAY-Z、女子はビヨンセでもいいと言いましたが、あえて「こっちがわ」の2枚を選んだのは、さっきの大竹伸朗さんのTシャツと同じように、「センス」で勝つ気概を持て!というメッセージだったりもするんですよね。もちろん、ひ弱なインディ・ギターポップとかも個人的には好きですが、それじゃJAY-Z、ビヨンセ=中央集権には勝てないよと。けど、この2枚だったらJAY-Z、ビヨンセに勝てはしないかもしれないけど、負けもしないんじゃないかなぁ(笑)と思うですよ。やっぱり何事も大事なのはセンスで。センスっていうのは先天的なものじゃなく、むしろ磨く意志さえあれば無限に更新できる人間の可能性なんだっていうことをECDも言ってます(マジで)。だからセンスと自己満じゃ負けねーっていう気概というんですかね?それを別海の新成人のみなさんにも持っていただいて、ぜひ今後も全国で頑張ってもらいたい、というワタクシからのメッセージ(こじつけ)とさせていただきます。…でもさ、実際どこ住んでたって、なんの仕事したって、わかってるやつはカッコイイことしかしないし、わかってないやつはカッコ悪いことしかしてないですよね、正味の話(@やっさん)。ということで、我ながら激ユルなコラムですが、来月は満を持して山本コステロがズバリ世相を斬る!(らしい)ので、今月はこのへんでサヨ〜ナラ〜。
…うーん、男子は NASで、女子はケリスってのも捨てがたいかも…。