西別鮭（献上鮭）の販売、北海道野付郡別海町の別海漁業協同組合

神の湖カムイトー(摩周湖)。
西別川は世界有数の透明度を誇る摩周湖の伏流水を水源とし緑豊かな大地を潤しながら、遥かに国後島を望む根室海峡まで悠然と流れています。
別海町西別川を故郷とする鮭を西別鮭と称し、天明５年(1785)にはその名声はすでに江戸にまで広まっていました。
さらに徳川幕府第11代将軍徳川家斉より献上鮭としての栄誉を授かったことによりその名声は一層高まったのです。
以後幕末まで十分に吟味した鮭を丹念に塩引きしたものが将軍家と大奥へ毎年献上され続けました。
明治11年(1878)には明治新政府により日本で初めての缶詰工場が本別海に建設され、アメリカ人技師Ｓ・ツリートの指導により西別鮭や鱒の缶詰が製造され、国内での消費はもとよりヨーロッパ、オーストラリアにまで輸出され好評を博しました。
西別鮭の味の秘密は清冽な西別川の水質と川底に無数に存在する｢味の笛｣と呼ばれるパイプ状の河石による相互作用が、他に比類のない味を生みだしたと言われています。
西別鮭を焼魚にすると身がふくらんで皮の方に反り返り、身が一枚一枚はがれやすくなるのが特徴です。
別海漁業協同組合では母なる西別川と日本一美味な鮭の系統を守り、次の世代に引き継ぐために組合員が川の清掃、水質検査、植林活動等を行っています。
かつて将軍家に献上したように伝統的な製法で作り上げた献上造り独特の製法の山漬造り、新鮮な甘塩造りなどいずれも漁師自ら心を込めて丹念に作り上げました。　　　　　　
是非、当組合自慢の西別鮭をご賞味下さい。