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03海兵隊訓練情報(5)

ラングレー隊長によるブリーフィング(説明会) 9月5日 PM2時〜3時

   5日午後2時、矢臼別演習場内でマスコミや自治体関係者にたいして、米海兵隊のブリーフィング(概略の説明)が行われました。参加者にはカラー刷りの海兵隊紹介パンフがわたされ(初めてのことです)、今回の演習について簡単な説明がなされました。
以下、メモをご紹介します。


1、訓練実施部隊と人員・砲数等@部隊第3海兵師団第12海兵連隊第3大隊A指揮官マイケル・E・ラングレー中佐B人員約420名(支援部隊含む)C使用火器155mm榴弾砲D砲数12門E車両約100両(支援部隊含む)


2、砲数が12門となっているが、これはSACO合意で「12門まで」となっているので、範囲内だ。合意内容は守っている。


3、榴弾砲1門につき最低7名の射撃要員が必要だ。今回は安全のため、11〜12名を配置することにしている。


4、今回の射撃要員は全部で210名で、昨年と変化はない。そのほかが支援部隊だ。支援部隊の中にはレーダー部隊もいる。


5、部隊の人員、砲数、車両数が増えている、又は夜間訓練を行うのは、即応態勢を確立するための訓練を効果的に安全に進めるためだ。地域住民の危惧はわかるが、我々は日米安保条約を遂行し、アジア地域での不測の事態に備えなければならない。住民の安全と軍の作戦とのバランスが必要だ。我々はバランスをとりながら訓練を遂行していく。


6、夜間訓練については、10日間の実弾砲撃訓練中毎日行う。住民の懸念は真剣に受け止めている、日中と異なる条件での訓練がどうしても必要なので実施する。午後9時半までとする。


7、実弾砲撃訓練は9月9日から22 日までの10 日間行う。9日から10 日間で終了したいが、天候等の関係で訓練ができないことも考慮して22 日までの日程を組んでいる。


8、昨年の空中で爆発する砲弾は発煙弾である。別に珍しい砲弾ではなく沖縄等では毎年砲撃訓練で使用している。今年の訓練公開の時に撃つので見てほしい。


9、訓練の公開は9月10 日に行う。


10、住民代表との懇談は歓迎する。22 日の実弾訓練終了後に行いたい。


11、外出・ボランティアについては、施設局と調整中である。外出は地域の文化を知り、ボランティアは地域の人々との結びつきを強めるため重要だと考えている。人の手助けをするということも重要な訓練である。日程が決まれば報告する。


12、今回の部隊は榴弾砲6門ずつ2個中隊(ハワイとノースカロライナ)であり、12門持ち込んだのは多くの隊員に射撃の機会を与えるためある。レーダー部隊訓練支援隊は来ているが歩兵は含まれていない。

 ブリーフィングが終わって、施設の外に出て写真を撮っていると、「こっちに来い」ラングレー隊長が手招する。もっと近くに来て撮れ、自由に見ていいぞということのようだ。ラングレーは、私(中村)や厚岸町議の谷口さんにいろいろ説明する。ほとんど何を言っているかわからなかったが、とにかく熱心に説明しようとしていることだけはわかる。英語のわかる(らしい)北海道新聞、共同通信の女性記者にもかなり詳しい説明をしていた。


 ところがである。これを施設局職員がすぐ間に入って止めようとする。「時間が過ぎた」とか、「予定にない」などということを理由に、早く帰ってほしいというそぶりをしきりに見せる。一体施設局は何を恐れているのだろうか?(中村記)

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