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03海兵隊訓練情報(6)

訓練公開 9/10  ルポ 加藤弘二(浜中町議会議員) 
 10日午後1時に演習場しょう舎前に集合。別海町、厚岸町、浜中町、標茶町の4町の議員、役場職員ら約30名、防衛施設局員が15名ほどが引率しました。
 日本共産党議員の参加は加藤、竹内健児、谷口弘の3人でした。
 雨降りで小雨、土砂降りの中で、バスでの移動でした。
 しょう舎から西へ5キロぐらい走ったところで下車。
 案内役は昨年に引き続きラングレー中佐であった。
 最初は気象観測班の紹介で、ゴム製のバルーンにGPS・RADIOを吊り下げて上げて見せました。風速、風向、温度などのデーターが中隊指揮所に送られるとのこと。
 次にレーダーの観測の説明となり、敵の位置の確認、弾道の観測を行い、750mから24キロまでの範囲で観測できるということだった。
 そこから200m離れた地点に155ミリりゅう弾砲5門一列に並んでいた。6門一組のはずでしたが、1門が「故障」ということだった。
 ラングレーは携帯電話で連絡を取りながら「まもなく発射」の声で、5門が一気に轟音を上げ、白煙を残して発射された。あまりの大きな音に参加者は度肝を抜かれた。説明では「着弾地まで14キロメーター。発射されて46秒で着弾、砲弾の種類は155ミリりゅう弾砲、発煙弾、照明弾の三種類で、ここではこの三種類しか撃てない。弾丸の重さは100ポンド(50キログラム)、着弾地の標的への誤差は最大でも25メートル」などであった。
 次に榴弾砲のそばまで行って、発射の模擬動作をやって見せた。これらの中隊は現在は沖縄だが、元々ハワイの部隊だとも言った。
 その説明を終えて、帰りぎわ、参加者から「一気に撃たないで、一発ずつ撃ってくれ」の要望にこたえて順々に撃った。
 そこから西に14キロ、着弾地から2キロほどの地点の高台から着弾地の状況を見た。黄色の目標点が3箇所ほぼ等間隔に見えた。ラングレーは携帯電話で連絡を取り始めた。そして「これからブリーフィングの時に約束した<たこの足状>の(彼らは発煙弾だという)弾を撃つ。発射、46秒後に着弾する」と言った。発弾音が40秒ぐらいで聞こえてきた。そして着弾音が過ぎても聞こえてこない。参加者から「どうした?」の声があった。すぐにラングレーは言った「不発だった」と。「不発弾の場合は、実弾射撃演習の最終日に処理をする」との説明があった。
 引き続き2発目の発射を告げた。発弾音が最初に聞こえ、間もなく空中で弾丸が炸裂し30本ぐらいの「タコの足状」の煙が地面に広い範囲で広がった。そして、地面では発煙筒状のものが火を吹き煙幕のようなものが着弾地一面を覆った。3分ぐらいは一帯が煙で覆われた。「敵から自分たちの姿をくらます」とも言った。確かに「発煙弾」であった。
 最後にラングレー中佐は言った。「雨の中ご苦労様でした。この雨は海兵隊にとっては恵みの雨です。悪条件の中で訓練できすばらしい演習になっています。日米安保条約に基づき日本とアメリカの安全のためにがんばります。」と結んだ。

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