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’00年現地本部ニュース bP       from 矢臼別川瀬牧場

演習場のどまん中から

2000年6月6日


  こんにちは。
 
4巡目の米海兵隊実弾訓練が始まりました。私たちは米軍が着した5月27日から、撤収が終わる6月21日まで、矢臼別演習場のどまん中、川瀬牧場に泊まりこんで、米側では公表しない発射弾数をかぞえたり、米兵のうごきを監視しながら、不当不法な外国軍隊の軍事演習を告発、「米軍は本国に帰れ」の声をひろげたいと思っています。
 
ときどきニュースなどをお届けしますが、どうぞ演習に対する苦情や町や防衛施設局への要望などがありましたらお寄せ下さいますようご案内致します。

      
海兵隊移転反対別海町連絡会
          代   表   森 高 哲 夫
         現地本部責任者  吉 野 宣 和 


孫・子の代まで
米軍のし放題を許すのはゴメン
米軍演習の矢臼別固定化は
ぜったい反対です!!

昨年、ケリー中佐は「ない」と
言ったのに

 米海兵隊実弾射撃訓練の実施部隊の司令官デビッド・A・ケリー中佐は、昨年9月の射撃訓練の際、「(来年の演習は)ほかの4演習場ですることが決まっている」と述べ、矢臼別での訓練はないという見方を示していました。
 ところが、「ない」どころか、例年より3か月も早め、酪農の繁忙期にわりこんで4年連続の矢臼別使用となりました。

「毎年うけ入れてはどうだ」と鈴木代議士

 ことし3月の厚岸町議会。一般質問に対し澤田町長は”佐野町長のことば”として次のように述べています。
 「・・・鈴木代議士から、この5か所ある演習場のうちやはり矢臼別が一番練度が高い訓練ができる。したがって継続して使用できないものかという申し入れがあるので毎年うけ入れてはどうだと、そんな話があったと…SACO関連で矢臼別演習場に5億円の交付金が来ますが、それは演習規模によって違うんだ、今年は中規模になるんで、5億円でなく4億円になるんだと、もしこれを矢臼別で実施しなければ3億円だと、そんなことからも厚岸町も認めてほしいんだと、そんな話が(別海佐野町長から)あってですね・・・」
 交付金がらみで「固定化」を着々とすすめているように見受けられます。

「来年はない」という保障は ない

 「5年に1回は休むのはルールだ」、6日、町連絡会との交渉で佐野町長は明言しました。しかし、政府も米軍もそのことをまだ保障していません。

 3月17日、政府交渉で、道代表団に。防衛施設町104支援本部・福山敏裕専門官「平成13年度については、各年度毎に日米間で調整し決定します。」

 6月2日、矢臼別演習場での記者会見で。D・A・ケリー中佐。「日米政府が来年3月の会議で決めることだが、個人的には(実施が)可能だと言いたい。」(「道新」)

どんどんすすむ「米軍施設」建設

 演習場内には少なくとも1300本以上の電柱が立ち8基以上の電工掲示施設、電動しゃ断機、警衛所などが新設され、トイレ、射撃観測塔、食堂、調理室、シャワー施設などの予算が計上されています。
 これらの予算は、97・98年の2年間で15億3千万円余。99年度の矢臼別をふくむ3演習場の予算は215億6500万円。
 まもなく米軍の移転訓練は終わるだろうなどとはとても考えられない内容です。

        何としても「固定化」阻止を

今、米軍演習とひきかえに周辺農家には「移転補償」があり、防音工事なども施されています。「防衛予算」もきています。
 しかし、これが将来、町の発展につながるとはとても思えないのです。多くの町民もまた「固定化」「恒例化」はごめんだと思っています。
 私たちは、米軍のひきおこすいかなる戦争にも加担する道を歩みたくありません。平和なめぐみの大地で、多様な生産活動が営まれ、私たちの子や孫たちがこの町に生まれたことを喜びとするような環境にするために「米軍は本国に帰れ」の声をみなさんとともにひろげたいと思います。

            6・4全道集会
        750人参加で盛り上がり


 新聞各紙が報道したように去る4日午後、米海兵隊の実弾砲撃訓練の中止を要求し、日本が戦争への道を歩もうとしていることに抗議する全道的な集会が、ぷらとイベント広場で開催されました。
 総選挙の公示が迫っているなか、転校不順という悪条件でしたが、750人を超える人々が参加。川瀬氾二さんや教組代表・中山裕一さんなども元気に発言しました。会場の沖縄そば屋さん、沖縄物産店なども大繁盛でたちまち完売。「米軍くるな」のはちまきも売りきれました。街頭デモの列は旭公住から、消防署までつながりました。
 「別海町のみなさん、長いたたかいですががんばってください」の声が多くの人から寄せられました。

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演習場のどまん中から

2000年6月9日
「夜間演習」「固定化」をやめなさい
別海町連絡会 施設局に申し入れ
 4日午前9時、中西別の正面ゲート前で、海兵隊移転反対別海町連絡会(森高哲夫代表)と支援団体、札幌防衛施設局現地対策本部と交渉し、抗議の申し入れ書を手渡しました。
 申し入れをうけた斉藤利宣広報官は「即答できる立場ではないので今はコメントできないが、申し入れ書はこのまま本庁と米軍に伝え、後日回答があり次第伝えます」と述べました。

        沖縄や日出生台の代表も

 この朝、抗議団には町連絡会のメンバーのほかに沖縄県名護へり基地反対協議会・中本興真事務局次長、日出生台演習場のある大分県平和委員会・遠入健夫代表、北海道平和委員会・安達尚男事務局長、道民医連平和ツアー一行など30人余りが参加、「沖縄でだめなものは別海町でもごめんです」などの横断幕を掲げ、最後は「米海兵隊の砲撃訓練反対」「マリンズ・ゴーホーム」などのシュプレヒコールでしめくくりました。

       シュプレヒコール初めての女性も

 平和ツアーの皆さんはシュプレヒコールは「初めて」「メーデー以来2度め」などという若い女性が大部分。うしろにはいかめしい警官隊、前には施設局職員という「権力」にはさまれ、テレビ各局のカメラの砲列を浴びながら、ほおを赤らめているのが印象的でした。

         佐野町長にも申し入れ

 別海町連絡会の森高哲夫代表ら5人は6日午前、町長室を訪ね、施設局に手渡した申し入れ書とほぼ同内容の趣旨の申し入れをしました。
 佐野町長は、夜間演習が住民の就寝等の妨げになっていること、5年連続使用はルールに反すること、などの見解を示しました。
 
          
         
   申し入れの内容(要旨

 ◆「同質・同量」の公約を破る演習、とくに夜間演習を中止すること。 
 ◆「夜間演習」が同質同量のわくを超えないとするならばその根拠を示すこと。 
 ◆なぜ矢臼別では4年連続使用なのか、明らかにすること。また、「固定化」 
  につかがるうごきを止めること。
 ◆「ボランティア」「交流」などを口実とする「外出」訓練を止めること。 
 ◆米軍司令官と住民代表との直接対話を実現すること。

 

矢臼別での米軍公開演習
最大射程距離で訓練
民主団体が抗議・監視

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演習場のどまん中から

2000年6月10日

事実上の米日共同演習か
米軍訓練の翌日から自衛隊猛訓練
 

自衛隊の演習
6月6日付、別海町役場からの通知による 
期   間 時   間 砲    種  弾 数
実   弾   射   撃   訓   練
12・14・15日 8:00〜16:30 155_自走榴弾砲  950 特に大
13日 8:30〜22:00
16〜21日 8:30〜16:30 155_自走榴弾砲 1630 特に大
30日
26〜28日 8:30〜22:00
20〜21日 8:30〜16:30 203_自走榴弾砲   60 特に大
23〜25日 8:30〜16:30 130_多連装ロケット弾  400 特に大
16〜18日 8:30〜16:30  37_縮射弾   70 やや大
爆      破      訓       練
16〜18日 8:30〜16:30 発煙黄りん手榴弾    1
航 空 機 を 使 用 す る 偵 察 等
16〜30日 5:00〜22:00 小型ヘリコプター3機

 

4日間で950発
そのあとも2千余発

 8日夜休んだだけで4日から撃ち続けている米海兵隊の砲撃訓練は、11日の夜間訓練をもって終了すると思われます。それを裏づけるように、役場から自衛隊の実弾射撃訓練の通知が入りました。
 それによれば、12日から15日までに155_自走榴弾砲を950発、そのうち13日は夜22時まで。さらにそのあと1630発のほか203_砲も撃つという猛射です。自衛隊にくらべれば米軍の射撃は「少ない・小さい」と見せる演出でしょうか。
 いずれにせよ、米軍の訓練の直後から、米兵が滞在している間、1日も休まずに射撃計画が組まれているということは、事実上の米日共同訓練としか考えようがありません。

すすむ米・日一体化

 7日の公開訓練で、自衛隊の弾薬庫を米軍が共用し着弾観測を米・日一緒にやっていることがわかりました。「戦争法」のもと、米日両軍の一体化はますますすすんでいるとみるべきでしょう。

ナメちゃいけない海兵隊
撃たない夜でも 猛訓練

「規模半分に縮小」と いうけれど・・・

 米海兵隊の矢臼別における訓練のネーミングは「実弾射撃訓練」。従って関心は「弾丸数の多少」「砲声の大小」にしぼられがちです。本年は過去3回にくらべ、兵員も大砲も半分で、マスコミは「規模半分に縮小」などと報じていますから、何となくほっとして納得してしまう人が多いのではないでしょうか。
 初日の4日は、24発、2日目は57発。昨年は94発、145発でしたから、確かに「砲撃」の「規模は小さい」ようです。
 しかし、1日24発撃ったらそれでおしまいではなく、砲の操作をしている10数人や着弾観測などをしている数10人だけがうごいていて他はぼけっとしているわけでもなく、砲撃のない20日間を遊んでいるわけでもけっしてないのです。

「砲撃だけが訓練じゃない」

 一昨年、広報担当のマーフィ中尉は「弾丸をうつだけが訓練じゃない。(夜間訓練は)22時までとなっているが、それ以降もいろいろな訓練をしている」と答えています。
 この7日の公開訓練の際にもケリ―司令官は、吉野宮子町議らに「あなたたちが暗いところで洋服を着るのが大変なように、暗闇の中でのいろいろな訓練は海兵隊にとって最も重要」と説明しました。また「NBC訓練(核・生物・化学兵器)も実施していることを明らかにしています。
 文芸春秋社編のビデオ「在日米軍・海兵隊編」では日常的な基礎訓練として、銃撃、ロープ渡河、泥水くぐり、障害物突破など苛酷な訓練のようすを紹介しています。

25通りの「殺し」の訓練も

 おなじみの元海兵隊員アレン・ネルソンさんは「25種類の殺し方」を教わり「おまえは考える必要はない。命令を実行するだけだ」とたたきこまれた経験をくりかえし語っています。

1発しか撃たない夜ほど「こわい」!?

 軍事目的を遂行するのが軍隊です。つねに鋭いキバをみがいているのです。
 川瀬牧場で砲声をカウントしているメンバーは、弾丸数の少ない夜など、「いまどんな訓練をしているのか」と無気味な思いにかられながら遠くの闇をすかしてみるのです。

「外出」「ボランティア」「家庭訪問」も訓練

 5年前、3人の米兵による少女暴行事件で、沖縄の米軍基地撤去の運動がいっきに燃え上がりました。これを恐れた米軍は指令部内に「外交政策部(G5)」という機関を新設(97年)、新兵の教育を始めました。基地を維持するために、住民と仲良くし、トラブルを起こさぬよう教育を徹底し始めたのです。
 前出のマーフィ中尉もケリ―中佐も明確に「外出は訓練だ」と言い切っています。矢臼別の米兵の「外出」は年々ふえています。「善意」「親善」などと甘くみてはいけません。

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’00年現地本部ニュース 4       from 矢臼別川瀬牧場

演習場のどまん中から

2000年6月11日

11日午前、実弾砲撃訓練終了
別海町連絡会 525発カウント、全国に流す

 4日から始まった米海兵隊による実弾砲撃訓練は、土・日曜も休まず実施され、11日午前10時42分、「終了」しました。
 この間、海兵隊移転反対別海町連絡会は、演習場内川瀬牧場に監視隊現地本部をおき、毎日砲声をカウントしつづけました。結果は表のとおりです。昨年までの訓練では155_砲を8門もちこんだのですが、今回は4門でした。この弾数は米軍が公表しないため、マスコミ各社が取材に訪れ、全国に流されました。この結果は、後日連絡会で分析し、見解を公表します。
 なお、7日の公開訓練でそれまでの数字を見せたところ、米軍のケリー司令官は「この通りではないが、近い数字だ」と述べています。

現地本部でカウントした弾数

 8:30〜16:30 19:00〜21:30   合    計  
 4日(日) 23 24
 5日(月) 25 32 57
 6日(火) 105 113
 7日(水) 62 66
 8日(木) 97 97
 9日(金) 57 23 80
10日(土) 42 14 56
11日(日) 32 ********** 32
443 82 525

もうひとつの訓練
「外出」「ボランティア」

 実弾訓練と並行し、米軍が力をいれているのが「外出」「ボランティア」「ホームビジット」等。基地維持のための宣撫工作です。すでに3日尾岱沼北方領土館、10日別海神社で「ボランティア」。ほかにも老人ホーム訪問などを予定。13日には大挙して釧路へ慰労の「外出」が計画されているようです。

日本は「米軍中心の植民地」か
やっぱり!!進んでいる固定化
矢臼別の5年連続使用あり!?

自治体・住民の思いはぽい捨て

 「5年に1回は訓練がない」ー自治体も住民も信じきっている「ルール〔佐野町長のことば〕が、いまふみにじられようとしています。
 いままで政府要員は「日米間で調整」という表現で逃げまくっていましたが、9日の記者会見で、大森敬治防衛施設庁長官が「変わりうることがある」とふみこんだ発言をしたのです。米軍の移行にのみ機を使い、自治体や住民の思いはかんたんにポイ捨て。米軍をうけいれた当初から「固定化」の危険性を指摘してきた現地本部のメンバーは「政府はどっちを向いているんだ」と怒りの声をあげています。

どれだけ国民をだますのか

 それにしてもこの政府の姿勢はひどすぎます。とても主権在民の独立国の政府とはいえません。
 「沖縄での訓練と同質・同量」「沖縄の痛みを分かつ」「外出は禁止、万一の場合は”同行”」「新しい施設はつくらない」など、政府の公約は、米軍をおしつけるためのうそ、ごまかしであったのです。そして今「固定化」に向ってのだんどりが着々と進行しています。

固定化許さぬきびしいたたかいを!!

 「天皇を中心とした神国日本」が森首相の「国体観」ですが、私たちからみれば「米軍中心の植民地日本」です。米軍演習の固定化、矢臼別の米軍基地化を許さないきびしい大運動をおこそうではありませんか。


北海道新聞(6・10)記事