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矢臼別平和委員会 会員だより bP39 (2005.10.31)


 自分の幸せの追求が他の幸せにつながる
     U水への挑戦 農業は平和な職業です 森高哲夫

 昨年9月に完成した、わが家の尿処理施設(U水システム)と、ホタテ貝殻を使った堆肥化施設は、その後も順調に稼動しています。
 春は出来上がった液肥(U水)を放牧地に散布。化学肥料を撒きませんでした。しかし、牛たちの毛づやは良く、きっとおいしい草が食べられたからだろうと自己満足しています。秋には、草地にバキュームカーでU水を散布。夕日を背にしたとき、シャワー状の水しぶきは赤くキラキラ光り、まるで宝石のようでした。
 妻は、U水と完熟堆肥で野菜をつくり、親戚・知人などにお裾分けして喜ばれているようです。ビニールハウスで大豆もつくりました。自家産の大豆で味噌づくりができると、今から楽しみにしています。
 家族や牛たちはもちろんのこと、わが家に棲みつくすべての生き物とも仲良くしていきたい。それを可能にする農業は平和な職業だとしみじみ感じています。
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 一歩外に目を転じると、弱肉強食のマネーゲームがはびこり、不安社会が広がっています。経済評論家、内橋克人氏の言うように「…他人の痛みや犠牲を代償として初めて自分の幸せがある、という社会でなく、自分の幸せの追及、満たされた生への努力がそのまま他の人の幸せにつながる、そう願うあり方こそ人間本来のもの…」。「共生経済・資源循環型社会」こそ、日本の目指す道だと思います。

 基地予算に頼らない町づくりを!!この町には元気な平和勢力がある!!
           10・21集会での発言

 10・21統一行動別海集会は、参加者19人というささやかな集まりでしたが、後半は大いに盛り上がりました。あいさつは渡辺清司さん、司会は小杉良夫さん(どちらも農民連)
 まず8月放映のSTV「どさんこワイド」ビデオ鑑賞。川瀬氾二VS中曽根康弘・憲法論争とも言うべき内容。
 報告1は、吉野事務局長「海兵隊実弾訓練を監視して見たもの―大砲を撃たないで何をしていたか」。報告2は、中村町議「町議会での海兵隊訓練をめぐる論戦」「米軍再編と矢臼別演習場をめぐる情勢」。そして参加者の発言。おもな発言をぎゅうっとしぼって紹介します。

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 <教師・女> 10・21行動をこの町で絶やさず開催していることはすばらしい。教組も矢臼別演習場をかかえていることで平和問題を日常的な課題として追及している。もっと声をかけ広げていきたい。

 <町議・女> 中標津のデパートから米兵がぞろぞろ出てくるのに出会いカメラに収めた。その場で抗議できず残念。撤収する米兵を抗議見送りしたとき、私たちのプラカードを真剣に見ていた兵士がいた。

 <熟年・男> 海兵隊がひんぱんに利用する中標津空港に地元からの抗議が少なくて残念。仲間づくりをすすめた。

 <農民・男> 2つの報告を聞いて(忘れていた)10年前のきびしい闘争を思い起こした。諸悪の根源・安保の問題を改めて見直さなくては! 小泉悪政をのさばらせるマスコミも良くない。

 <教師・男> 中国の排日運動を見て「中国人の態度がでかい」「戦争OK、でも自分は戦場に行かない」などという息子。これがわかものの傾向か?
 戦争企業に対して不買運動なども必要か? 武力でない力を持てないものか?

 <主 婦> (海兵隊訓練で公約違反に「こだわらない」とする)佐野町長の乱暴は許されない。町民が町議の後押しをする力をつけなくてはならない。町づくりの観点で平和運動をまき起こしていこう。

 <主 婦> 佐野町長の議会答弁は乱暴。小泉首相の地方版だ。住民としてバカにされている感じ。きちんとたち向かっていかなくては! そのためにみんな勉強しよう。

 <労働者・女> 私たちの世代には「自衛隊があるから町が潤う」という人が少なくない。基地予算に頼らないで町づくりはできないの?「高校生の息子に自衛隊から誘いがある」という話も聞く。学校で平和をどう教えているか気になる。
 20数年ぶりにUターンしてきた故郷に自衛隊は似合わない。

 <主 婦> 砲声がうるさいとき、子どもが「戦争できない国なのにどうして?」と聞く。基地予算のために眠らされている町政に怒りを感じる。酪農の町を軍隊の町にしてはならない。

 <農民・男> 転居したら演習場よりになってよけいうるさくなった。
 「反対しているのに補助もらうのおかしいべ」と言われたが、「反対しているからもらえるのだ」と反論した。

 <教師・男> 善認知で「別海町は基地予算をがっぽりもらっている頭のいい町≠セと聞かされてきた。今日、この集会をのぞいてみたところ、どっこい元気な平和勢力がいた。ほっとした。これから一緒やらせてほしい。

 <町議・男> 基地予算に頼らない町づくりはできる。補助金漬けで来たこの町は、いま、毎年20億円ずつ借金返済している。これで良かったと言えるか。現在の基地予算は全予算の8%。基幹産業を大事にすれば、町の経済は安定する。
 
 
  駐屯地と交渉

 10月4日、搾乳時間帯の実弾射撃(9/23)に抗議しましたが、その際、芹川業務隊長が話したおもな内容は次のとおりです。

◆ルール違反は、道外部隊の末端まで使用協定が徹底していなかったために起こった。事の重大さは十分認識、深謝する。
◆不発弾処理は十分行っている。
◆火薬のない訓練弾は着弾音がない。
◆発射弾数は通知を超えることはない。余った弾丸を持ち帰ることは往々あるが、通知は決してでたらめな数字ではない。
◆朝の搾乳時間帯を5時〜8時30分に設定しているが、5時以前に発射できるという認識はない。
◆ヘリの低空飛行コースは、住宅に十分配慮している。
◆演習場内の民間人の存在は、全隊に認識させ、地図上にも記入、出入禁止も明記している。
  事務局から

さくら合唱団から平和盆おどりに参加した感想や期間中に発行した「平和盆おどり便り」1〜3号などが綴られた文章が届いています。例会で回覧しました。
「闘い続けている人と大自然になんとも言えない魅力」「新しい出会いがある。新しいできごとがある。新しい自分になれる。だから矢臼別は毎年毎年新しい=B来年も行くで!!」等々・・・
 この人たちのみずみずしい心に感動!です。

◆出版ラッシュです 「矢臼別通信」復刻版、マンガ「あなたは人を殺しましたか(ネルソン著)」「戦場から訴える憲法9条(田中伸尚著)」「川瀬氾二・色紙写真集(大阪安保)」。
 さらに日平発行の「知っていますか米軍再編=v どれも必読文献です。ご購読と頒布にご協力を!
 なお、発行を予定している会のパンフ「05・矢臼別」は混雑を避けるため年末発行とします。

  う ご き

 9/30 会員だより 138号発行
10/ 1 道平和委理事会に出席
10/ 4 陸自別海駐屯地と交渉。時間外射撃に抗議
10/ 5 釧根連絡会に出席
10/ 7 10月例会、7人出席
10/19 「江島工業・バイト募集」で調査
10/21 10・21統一行動別海集会。19人参加
10/31 防衛施設局・道と交渉