NPO法人エトセトラ / Qでつなごう!幸せの子育て・目次

問題5

赤ちゃんを抱っこする時、特に大切に扱わなければいけない体の部分はどこですか?

 ヒント 次の中から選んでください。

       @足

       Aお腹

       B首

 1〜2ヵ月の赤ちゃんは、自分の意思で頭を支えられません。頭が重くてグラグラした状態です。これを「首がすわっていない」と言います。ですから、手のひらで頭を支えてあげないで抱っこしようとすると、首から上がグニャリとしてしまいます。抱っこの時は大切な頭を落とさないように腕や手で赤ちゃんの首をしっかり支えてあげることが大切です。
 中学生の「抱っこ体験」で生徒さんが一番心配するのはこのことです。事前の学習でやり方を教えてもらっている場合でも、本物の赤ちゃんをお母さんから手渡されると、緊張でコチコチになった手で、赤ちゃんをぎこちなく抱っこする場面がよく見られます。そんな中学生のために、抱っこのコツを写真で解説しておきましょう。

 写真は「横抱き」の基本的な抱き方です。まず、右手と左手を重ねて手のひらを上に向けます。すると、両腕が自然と曲がって輪ができます(写真@)。 次に、その輪の上に赤ちゃんを乗せてもらいます。この時、利き腕のひじのあたりに赤ちゃんの首がくるようにします。肘が赤ちゃんの首を支える役割を果たします(写真A)。 最後に、両腕で作った輪を赤ちゃんの体に合わせて大きくしたり小さくしたりして赤ちゃんが居心地良く収まるよう調節します(写真B)。これで横抱きの完成です。
 ということで、抱っこのときに一番気を遣うのは「首」です。これは、赤ちゃんが自分で頭を支えられないからという理由からですので、本当に大事な部分は「頭」ということでもあります。しかし、ヒントの中から答えを選ぶとなればBの「首」ということになります。

出題のポイント

通常は「頭」と答えたいところですが、あえて3つの中から選んでもらいます。

【答え】

B首

 ところで、「首がすわっていない」という状態は、単に頭がユラユラするから抱っこをしにくいということが問題なのではありません。もっと重大な理由があります。(それは問題6で)

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