秋子「あら、瑞穂さんお料理上手なんですね」
秋子さんの家に厄介になる私は、そのお礼も兼ねてその日の夕食を作ることになった
祐くんと秋子さんの娘の名雪さんは学校帰りに商店街に寄ってくるので遅くなるとのこと
瑞穂「ええ、錬金術を扱う練習としてまず料理からやりますからね」
秋子「あら、どうしてですか?」
瑞穂「合成のやり方なんかは料理に似ているところがあるんです。もっとも、魔力を使って術を使うことも出来ますが」
私は説明をしながら料理の仕上げをする
秋子「そうなんですか。さて、あとは帰ってくるのを待つだけですね?」
瑞穂「ハイ♪」
祐くん、どんな顔をするかな♪♪
Wind Of Alchemist
〜錬金術師の風〜 それぞれの再会
「「ただいま〜」」
秋子「あら、どうやら帰ってきたみたいね」
瑞穂「じゃあ、盛り付けしちゃいますね」
秋子「お願いしますね。私は出迎えに行ってきますね」
私は料理を皿に盛り付けを始めた。
しばらくすると秋子さんに連れられて祐くんと秋子さんに良く似た女の子がリビングに来た
祐一「・・・・・」
がさっ
あら?祐くん、どうしたのかしら。手に持ってた物、落として
祐一「な・・・」
瑞穂「な?」
祐一「なんで師匠がここにいるんですか!!」
瑞穂「ゆ、祐くん。そんなに大きい声出さなくても良いでしょ?」
耳鳴りがしちゃったわよ・・・
瑞穂「心配だったのよ。それとも、私のことそんなに嫌いなの?」
祐一「そ、そういうわけじゃ・・・」
瑞穂「冗談よ。でも、心配だったのは本当よ。」
なんたって、私のかわいい弟子ですから♪
秋子「まぁ、その後はご飯を食べながらにしましょう」
瑞穂「私の名前は雪村瑞穂。よろしくね、名雪さん。で、私は錬金術を祐くんに教えていたのよん。まぁ、いうなれば師匠と弟子って関係かしら」
名雪「そうだったの。私はてっきり祐一の恋人が祐一をおってここに押しかけてきたのかと思ったよ」
祐一「そんなわけあるか!」
あら、祐くん否定が早いわね・・・
祐一「で、師匠。なんで秋子さんのことを知っていたんですか?」
瑞穂「硬いわね祐くん。師匠なんて呼ばないで、瑞穂って呼んでよ♪」
祐一「ふざけないでください」
ぽすっ
なにも叩かなくても良いでしょう・・・祐くんのいけずぅ
瑞穂「残念・・・・で、私と秋子さんはハンター学園の同期なのよ」
名雪「えっ?そうなのお母さん?」
秋子「はい。瑞穂さんは学園史上、最年少で入学されましたから」
瑞穂「出るのも早かったけどね」
秋子「瑞穂さんは天才ですからね。錬金術に関しても魔法に関しても」
祐一「性格は少し変だけどな・・・」
瑞穂「何か言ったかしら?祐くん?」
バチッ
私は、笑いながら指先に電流をスパークさせた。
祐一「い、いや何も言ってません!」
うふふ、からかうと面白いわね。この子は
秋子「そうそう、瑞穂さん。この子達の通っている学校の学園長の名前ご存知ですか?」
瑞穂「さぁ?」
秋子「実は・・・・」
秋子さんが私に耳打ちをする
瑞穂「あらら、あの子が学園長なの?」
秋子「ええ。どうです?行って見られては」
瑞穂「そうですね。明日ちょっと行ってみましょうか」
祐一「師匠、一体なんですか?」
瑞穂「そうですね、明日分かりますよ」
翌日
瑞穂「ふわぁぁぁぁ、よく寝た」
さて、今日は何をするんだっけ?
えっと・・・その前にここはどこかしら?
見慣れない周りの光景に私は混乱している
しかし、徐々に頭が正常に回転を始める
瑞穂「そうか、秋子さんの家に居候になってるんでしたね」
私は服を着替え、二階の部屋からリビングに降りていった
秋子「あら、瑞穂さん。おはようございます」
瑞穂「おはようございます〜、秋子さん。祐くんたちは?」
秋子「もう、学校に行きましたよ。少々バタついていましたが。それより瑞穂さん、朝ごはんはどうします?」
瑞穂「いただきます」
秋子さんがトーストにスクランブルエッグを用意してくれた
秋子「学校に行くんでしたら私から連絡しましょうか?」
瑞穂「いえ、どうせならあの子を驚かせたいですし・・・」
うふふ、さ〜て、どんな顔するかしらあの子
2年ぶりですからね
秋子「場所は分かります?」
瑞穂「空から行けば、すぐに分かるでしょ」
秋子「それもそうですね」
瑞穂「じゃあ、行ってきますね。お昼ごろには帰ってきます」
秋子「分かりました」
瑞穂「では・・・契約に基づき、大気を流れし風よ、我を運ぶ翼をなれ!」
私は魔法を使って風を操り、空を飛んだ
町全体が見渡せるくらいの高さになるまで上昇し、大きな建物を探した
瑞穂「ええっと、あれは病院でしょ?・・・おっ、はっけ〜ん♪」
私は、学校を見つけその方向に飛んでいった
瑞穂「んしょっと」
校門近くに降り立った、私はまず近くにいた職員らしき人から
職員室の場所を教えてもらった
瑞穂「あの〜、すいません。学園長にお会いしたいんですけど」
職員「どちらさまですか?」
瑞穂「あ、雪村瑞穂と学園長に伝えてもらえれば大丈夫です」
職員「はぁ・・・」
不信な顔をして私をにらむ
瑞穂「ああ、これを・・・」
わたしは、一枚のカードを職員に渡す
職員はそのカードをみて表情を一変した
職員「え、S級ハンター!?わ、分かりました。お待ちください」
本当は、このカードあまり使いたくないのよねぇ・・・
だって、これ使えば問答無用で公的機関は自由に出入りできるんだもの・・・
絶対的な権力って好きじゃないのよ
職員「お待たせしました。こちらへどうぞ」
さっきの職員が戻ってきて私を校長室に案内してくれた
コンコン
瑞穂「失礼します」
一応、気を遣ってそういって園長室に入った
「先輩!お久しぶりです!!」
瑞穂「やっほ、久しぶり。でも、その先輩って言うのやめてくれない?一応、あなたの方が年上なんだし」
「いいじゃないですか。先輩は先輩なんですから・・・」
校長室に入っていきなり私の事を「先輩」と呼んだのは、氷野目麗子
ハンター学園で私の後輩。性格はいいんだけど、どうもね・・・
麗子「で、今日は、どうしたんですか?」
瑞穂「ん?弟子がこの学校に通っているし、あなたがここの校長だって聞いたから見に来ただけよん♪」
麗子「弟子ですか?」
瑞穂「ええ、名前は相沢祐一。私の弟子よ」
麗子「ああ、あの子ですか・・・あ、そうですわ!」
瑞穂「はい?」
麗子「先輩、この学校の教師になりません?」
瑞穂「何でそういう話になるんです?」
麗子「まぁまぁ、聞いてくださいよ。そうですねぇ、先輩のために学校の施設を貸して上げます」
瑞穂「えっ?」
キラ〜ン☆
私はその言葉を聞いて目が光った。
根っからの研究肌である私にとって魅力的な見返りだった。
ましてやハンター学園の施設なら尚の事だった。
それに、学校に来るって事は、祐くんのことを見ていられるって事に・・・
瑞穂「いいでしょう。その話、引き受けます。」
麗子「やった☆」
そんなこんなで、私は、華音ハンター学園の教師となることになった
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