ジリリリリリ!!

ガバッ!

瑞穂「な、何事!?」
突然耳をつんざくような音が部屋の中に響き飛び起きた

バタン!

瑞穂「った〜・・・」
そして、次の瞬間私はバランスを崩してベッドから落ちてしまった


Wind Of Alchemist 

〜錬金術師の風〜  職業、錬金術師兼教師

私が、部屋から出ると祐くんが名雪ちゃんの部屋の前にいた
また、先ほどからなり続けている轟音もそこから聞こえる。

瑞穂「おはよう、祐くん。どうしたの? そんなところで」

祐一「あ、師匠。おはようございます。これから名雪を起こすところです」

瑞穂「起こす? これだけの轟音が鳴っているのに?」

祐一「そうか、師匠は名雪をことあまり知らないんでしたね」

瑞穂「?」

祐一「百聞は一見にしかず。見たほうが早いです」

瑞穂「う〜ん・・・それでは」

祐くんにそう言われて、私は、名雪ちゃんの部屋をのぞいて見る

部屋の中はごく普通の女の子の部屋。
が、ただひとつおかしな点が・・・

瑞穂「目覚まし時計の山ですね・・・」

その部屋の主の寝ている周りをものすごい数の目覚ましが取り囲み、けたたましい音をあげていた。

瑞穂「しかも、その中で熟睡しておられる」

祐一「一種の特技だな、これは」

瑞穂「起こせるの?」

祐一「まぁ、なんとか」

瑞穂「そう。じゃあ、私は先に下に降りているわね」

祐一「はい」

私は、祐くんに名雪ちゃんを起こすのを任せてリビングへと向かった。










秋子「最近は特にお寝坊さんになってるんです」

瑞穂「そうなんですか。あら? でも昨日の朝は何もありませんでしたけど・・・」

秋子「あの時は、部活があるとかでその前の夜、早く寝たんです」

瑞穂「なるほど、睡眠時間の問題ですか」

リビングに行くと秋子さんがすでに朝食の準備を済ませていた。
私は、祐くん達を待っている間秋子さんと、しばらく雑談をしていると
祐くんとまだ眠そうな名雪ちゃんが降りてきた。

秋子「おはようございます。名雪、祐一さん」

祐一「おはようございます」

名雪「うにゅ〜・・・」

瑞穂「あら、名雪ちゃん。まだ寝ぼけてるみたいね」

祐一「はぁ・・・」

瑞穂「さて、そろそろご飯食べていかないと遅れるわね」

祐一「あ・・・おい名雪、いい加減起きろ!」

ガクガクと名雪ちゃんの肩を祐くんが揺らす

名雪「う〜地震だお〜・・・」

祐一「だお〜って何だよ・・・」


























なんとか、朝食を済まして3人そろって玄関に出る。

祐一「名雪、時間は大丈夫なのか?」

名雪「一生懸命走れば間に合うよ」

瑞穂「赴任初日から遅れるわけには行かないわね・・・空飛んでいくわよ。・・・契約に基づき、大気を流れし風よ、我らを運ぶ翼となれ!」

風の魔法を使って3人まとめて飛び上がる。

名雪「わっ!」

瑞穂「さ、超特急で行くわよ!」

ビュン!!

祐一「うわあぁぁぁぁ、またかよぉぉぉぉぉぉ・・・・」

名雪「だ、だおおおおおおおおおぉぉぉぉぉ・・・・」








祐一&名雪「・・・・・」

瑞穂「? どうしたの二人とも?」

ものの数分で学校について校舎まで行く途中に祐くんも名雪ちゃんも一言も話さなかった。

祐一「・・・・死ぬかと思った・・・・」

名雪「・・・・私も・・・・」

瑞穂「大丈夫よん。そのうち慣れるから♪」

香里「おはよう」

瑞穂「あ、美坂さん。おはよう」

香里「おはようございます。瑞穂先生」

祐一&名雪「・・・・・」

香里「どうしたの? 二人とも」

祐一「生身でマッハ2を体験したんだ・・・・」

香里「なにそれ・・・」

瑞穂「さて、そろそろ時間になるわよ」

祐一「ヤバ・・・よし行くぞ!」

私は、祐くんたちと別れ職員室に向かった。














ガラガラ

瑞穂「おはようございま〜す・・・」

職員「あ、雪村先生ですね? 学園長がお呼びです」

瑞穂「はい、わかりました。」

私は、言われたとおりに園長室に向かった。

瑞穂「おはようございます」

麗子「あ、先輩。おはようございます」

瑞穂「えっと、ここでは立場的に貴女のほうが上なんですけど・・・」

麗子「いいじゃないですか。どうせ二人しかいませんし」

瑞穂「そうねぇ。で、お話って何でしょう?」

麗子「はい。一応、担当教科と担当クラスを連絡しておこうと思いまして」

瑞穂「それって普通、下のものにやらすんじゃないの?」

麗子「まぁまぁ、で、先輩には総合実技訓練、錬金学をお願いします。クラスはセカンドをお願いします

瑞穂「了解。ところで、総合実技訓練の場所はどこ?」

昨日案内してもらった限りではそんなスペースは見つからなかったけど・・・

麗子「中庭に行ってください。あそこに転送魔方陣が張ってあります。行き先は学園所有の古城です」

瑞穂「古城・・・なるほど、ダンジョンにはもってこいね」

麗子「ただ、元々のモンスターはいないので魔法生物を放ってあります」

瑞穂「別に問題ないわよ。むしろそのほうが操作しやすいから」

麗子「そうそう、セカンドの主任は石橋先生で、担当は戦闘術全般です。あとで顔あわせて置いてくださいね」

瑞穂「はいはい」

麗子「じゃ、先輩行きますよ」

瑞穂「? 行く?」

麗子「全校生徒に新しい先生の紹介をするんですよ」

瑞穂「マジ?」

麗子「マジマジ♪」































麗子「それではこの学園に新しくきた先生を紹介します。雪村瑞穂先生です」

職員「雪村先生、学園長の横へ」

集会場のステージ袖にいた私に職員の人が誘導してくれる。

はぁ、こういうのって緊張しちゃうのよねぇ・・・・

麗子「それでは、雪村先生に挨拶をしてもらいます」

はい? なんですと?

麗子「お願いします」

麗子ちゃん、私がこういうの苦手なの知ってるくせにワザとふってるわね・・・
うむむ・・・
仕方ない

瑞穂「き、今日から、この学園に赴任します雪村瑞穂です。担当教科は総合実技訓練と錬金学を担当します。担当クラスはセカンドです。よろしくお願いします」

はぁ・・・・まぁ無難に挨拶できたわね

無事に集会が終わった後、私はセカンドクラスの担当の石橋先生に会いに行った。



瑞穂「えっと、石橋先生ですか?」

職員室の中央部の机に座っている男の先生に声をかけた。

石橋「ああ、雪村先生ですね。」

瑞穂「はい。これからお願いいたします。」

石橋「こちらこそ。これからセカンドのHRなんですが一緒に行きます?」

瑞穂「はい。」




























ガラガラ

石橋「よし、席につけ〜!」

ガタガタ・・・・

石橋「え〜、今日の午前の授業、総合実技訓練はいつもどおり各自、集合すること。で、今回から雪村先生が担当になるから覚えておくように。さて、それでは雪村先生に挨拶をしてもらおうか」

えっ? また?
さっきの挨拶でもうおなかいっぱいなのに・・・
はぁ、仕方ないか・・・

瑞穂「えっと、雪村瑞穂です。担当はさっき言ったので省きますが、本職は錬金術師です。一応、ハンター資格も持ってますが・・・」

ってあれ?

名雪「瑞穂さ〜ん」

名雪ちゃんが手を振ってる・・・・って隣は祐くん
さらに、香里ちゃんに北川くん

瑞穂「あらら、顔見知りがいっぱい♪」

石橋「お知り合いですか?」

瑞穂「ええ、まぁ」

キ〜ンコ〜ンカ〜ン・・・・

石橋「よし、HRはここまでだ。各自、時間に遅れるな。」











瑞穂「石橋先生、『実技』はここでは何をしてるんです?」

職員室に戻ってきて私は、石橋先生に
初めての授業なので参考として聞いてみた。

石橋「そうだな、自分が担当していたときは主に戦闘術をやっていたな。まぁ、総合だから魔法関係もやらなきゃならないからそのときはほかの先生に手伝ってもらったな。正直、雪村先生が来て助かったよ。自分なんか魔法はからっきしだから。」

瑞穂「へぇ〜。じゃあ、基本的に私のほうで決めてかまわないんですね」

石橋「そうだな。でも、生徒の力量は考慮してくれよ。多少の怪我はかまわないが生死に関わるようだとまずいからな」

瑞穂「はい」

石橋「今日は、生徒の力量を見るってことで模擬戦なんてどうかな?」

瑞穂「あ、それいいですね。ありがとうございます」

さぁて、どんな子がいるのかしらねぇ・・・

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