瑞穂「はぁ・・・祐くん、つっこみがきびしいんだから・・・」

前の授業が終わり、古城から学園に戻ってくると、名雪さんと、香里さんそれに北川くんがいた

香里「瑞穂さん、これから皆でお昼食べに学食に行くんですけど一緒に行きませんか?」

瑞穂「えっ・・・いいですけど」

祐一「俺はおいてけぼりか?」

香里「あら、相沢くんいたの?」

祐一「いたのって・・・」(泣)

香里「冗談よ」

祐一「香里が言うと冗談に聞こえない・・・」

名雪「みんな、早くしないと学食混んじゃうよ」

北川「そうだな、じゃいくか」

Wind Of Alchemist 

〜錬金術師の風〜  課外授業
 其の一

私たちが学食につくと、まだ混んでおらずすんなりと座ることができた

香里「瑞穂先生、ちょっといいですか?」

食事を始めてしばらくすると、香里さんがおもむろに切り出した

瑞穂「ん? 何かしら?」

香里「先生は気功も扱えるみたいですね」

瑞穂「そうねぇ、内気功、外気功それに気の魔力変換・・・まぁ、昔、ハンター学園で習ったから一通りできるわね」

香里「そうですか・・・」

瑞穂「・・・そうだわ!祐くん?」

祐一「はい?」

急に呼ばれて祐くんは変な返事を上げる

瑞穂「今日から、稽古再開。時間は放課後、場所は実地の場所、古城ね。それと、よかったら香里さんも付き合ってくれない?」

香里「えっ?・・・」

瑞穂「香里さん、素質は有りそうだし稽古しだいでは結構伸びると思うのよ」

香里「はぁ・・・」

瑞穂「あ、でも、強制じゃないから嫌ならいいけど」

香里「・・・いえ、つき合わせてください。それと、瑞穂先生の稽古にも興味がありますし」

瑞穂「そう、よかった♪」

祐一「それにしても、随分急ですね・・・」

瑞穂「いいじゃないの。久しぶりに祐くんの実力がみたくなったの。で、今日は実戦だから覚えておいてね」

祐一「はい」

名雪「瑞穂先生? 私も行ってもいい?」

北川「あ、俺も。なんか楽しそうだし」

祐一「楽しそうって・・・」

瑞穂「かまわないわよ。って結局このメンバーなのね」

キーンコーンカーンコーン・・・

瑞穂「っと、もう時間ね。じゃあ、みんな放課後ね」

「「「「はい」」」」















瑞穂「さてと、そろそろ行ってみようかしら」

放課後になり、祐くんたちを呼び出した古城に向かった

瑞穂「んしょ」

名雪「あ、瑞穂先生」

北川「先生、遅いですよ」

瑞穂「あら、皆もう来てたのね」

私が来たときにはすでに皆は集まっていた

祐一「みんな興味津々なんですよ」

瑞穂「何に?」

祐一「師匠の稽古」

瑞穂「なるほど。じゃあ、私が祐くんとどんな稽古してたのか見てもらいましょうか」

祐一「了解です。で、今日は何で行きます?」

瑞穂「そうねぇ・・・祐くん、魔法はどの程度できるようになった?」」

祐一「まぁ、それなりに・・・」

瑞穂「う〜ん、よくわからない答えだけど、いいわ。今日は剣術に魔法をあわせた稽古をしましょう」

祐一「はい」














瑞穂「じゃあ、みんな危ないから離れてね」

私は錬金術で地面から金属を抽出し剣を作り出した

瑞穂「それじゃあ、行くわよ?」

祐一「はい!」

祐くんも錬金術で剣を作り、構える

瑞穂「はっ!」

私は地面を蹴り一気に間合いを詰め、そのまま切りかかる

北川「早い!?」

どうやら、北川くんには私の動きが捉えきれていないようね

キィン!!

祐一「!!」

祐くんは私の繰り出した斬撃を捌く

瑞穂「まだよ!」

祐くんに反撃される前に私は体をひねり遠心力を加えた一撃を与える

祐一「くっ!」

何とか捌いているが祐くんの反応速度が低下している
これだと、次の一撃は確実に食らってしまうけど・・・

祐一「吹け!エアプレッシャー!!」」

瑞穂「きゃっ!?」

体が急に吹き飛ばされ、少し驚く。
吹き飛ばされた私は、片手を地面に付いてバック転をし、体制を整える
周りを確認すると祐くんとの間合いが離れている
どうやら、祐くんが風の魔法を使って私を吹き飛ばしたらしい

瑞穂「へぇ・・・いきなり詠唱省略の短縮発動が出来るようになっていたなんてねぇ」

弟子の出来に笑みがこぼれる

香里「短縮発動ですって?」

北川「なんだ? 美坂。短縮発動って?」

香里「短縮魔法は詠唱を省略或いはなしで発動する魔法のことよ。普通の魔法に比べて、発動が早いけど魔力と精神力の消費が激しいのよ。だから相当の魔力と精神力が無いと出来ないのよ」

北川「おいおい、じゃあ相沢って・・・」

香里「相当の魔力と精神力の持ち主ってことになるわね。この学園に入るまで魔法が使えなかったなんて嘘みたいだけど」

瑞穂「嘘じゃないわよ。私は一切祐くんに魔法を教えていないわ」

名雪「どうして?」

瑞穂「一人で魔法を教えるのは大変なのよ、魔法といっても大まかに3種類に分けられるけど、それ以外の色々な種類があるし、それらを一からを教えるとなると学校かなんかの教育機関に入れた方が効率がいいのよ」

北川「なるほど・・・」

祐一「では、今度はこっちから行きます・・・・火よ、我が剣に宿り紅蓮の力を与えよ・・・炎魔剣!」

祐くんが自分の目の前に真っ直ぐに立てた剣に火が纏わり出す

瑞穂「魔法剣・・・」

北川「今度は何だ?」

香里「あれは・・・付加魔法ね」

瑞穂「さすが、クラス一の秀才♪ よくできました。武器に属性を持たせる魔法を付加魔法と言うわ。今のは一般的に魔法剣と呼ばれるものね」

祐一「黒魔法の授業の時に習ったんだけど、上手くいったな」

香里「・・・(一回習っただけで出来るようになるなんて)」

祐一「では・・・行きます!!」

祐くんが私に向かって剣を振りぬく
すると、纏っていた炎が剣から離れ私に飛んでくる

瑞穂「契約に基づき、万物の源なる水よ、我が盾となれ!アクアシールド!!」

飛んでくる炎を、水の盾で防ぐ
が、すぐ後ろから影が迫ってきていた

祐一「もらった!!」

炎の纏った剣を私めがけて振り下ろしてくる

瑞穂「!」

ガキィン!

何とか持っている剣で攻撃を防ぐが、すぐまた窮地は訪れる

祐一「風よ、我が剣に宿り疾風の力を与えよ・・・風魔剣!」

今度は剣に風を纏わせ真空の刃を私に投げつける

瑞穂「くっ!」

何とか、回避行動をとるが真空の刃は私の左腕を掠めていった
お昼前の授業で美坂さんからも受けたけど真空で切りつけられると出血は少ない
でも下手をすると神経ごと切断されてしまう
特に動かないところがないのでどうやらその心配はないようだ

瑞穂「だいぶやるようになってみたいね。」

私は剣を垂直にし目の前に立てる

瑞穂「目には目を、歯には歯を、魔法剣には魔法剣♪・・・風よ、我が剣に宿り疾風の力を与えよ・・・風魔剣!」

もの凄い風が私の剣を纏い、元ある剣より二回りほど大きい剣のように形成する

瑞穂「いくわよ!」

先ほどとは数段上の早さで祐くんとの間合いを詰める
それと同時に風魔剣を振り抜き、真空波を飛ばす

祐一「くっ・・・」

祐くんは何とか回避に成功しているがさらに追い打ちをかける

瑞穂「雪村神剣流、風式・疾風連斬剣!」

今度は、連続して斬撃を与える。
それと同時に剣からは真空波が巻き起こる
祐くんは何とか剣からの攻撃は防いでいるが、同時に起こる真空波には
どうやら、対処できなかったようだ

祐一「ぐはっ・・・」

体をあちこち切り刻まれ祐くんはその場に倒れ込んだ
勝負あり♪

瑞穂「祐くん、今日はここまでにしましょう」

少々怪我をしている祐くんに稽古終了を伝える

祐一「死ぬかと思った・・・」

瑞穂「何言ってるの。手加減してあげてるんだから全部浅い傷じゃない」

祐くんを小突きながら持っていた回復用の魔法薬(ポーション)をあげる

北川「先生、最後のあの技は?」

瑞穂「あれは魔法剣用に特化した剣術よ」

北川「そんなものがあるのか・・・」

香里「じゃあ、雪村神剣流の雪村ってもしかして・・・」

瑞穂「雪村流の開祖は雪村神市郎。私の父よ」

祐一「師匠は今、雪村流の免許皆伝なんだ」

瑞穂「よけいなことは言わなくていいの・・・さてと、じゃあ次は、美坂さんの番よ」

香里「えっ?」

瑞穂「美坂さんに気功の使い方を教えてあげるってのが今日の本題なんだけど・・・」

香里「・・・はい、わかりましたよろしくお願いします」

戻る     次へ