2007年6月12日(火)P37〜38
2年生,算数,「長さのたんい」。
38P,ものさしでmmまで計る場面。
教科書に付録のようについている「cm単位の紙ものさし」から本物のものさしへの移行は恐ろしいぐらいのジャンプがある。
付録ものさしで「5cm!」「9cm!」といきいきと計っていた子どもたちも本物のものさしの前でつまってしまう。
どこが「1cm」かわからない。
メモリが多すぎる。
ましてや「mm」もわからない。
小さい。
ものさしは難しい。
私は本物のものさしをコピーして厚紙に貼った「模擬ものさし」を用意した。
人数分。
それに「1「2」「3」「4」「5」と「cm単位」のところに書き入れた。
指導原理は向山先生の「数直線」の指導法である。
教科書で1mmまでやった後である。
「1cmに鉛筆の芯を当てなさい」
数字が書いてあるからすぐできる。
1cmと言わせる。
言わせながら「2cm」「3cm」「4cm」「5cm」とメモリに芯をおかせていく。
「数字書いていないけれど,6cm」
5cmまでやっていてもまだ迷う子がいる。
お隣と確認させる。
「7cm」「8cm」・・・
ここらあたりからリズムよくなる。
わかってきたのだ。
10cmまでやったあと,「じゃぁ15cm」
これも全員できた。マークがある。
「20cm」「25cm」「30cm」「もう一回15cm」
子どもたち,楽しくなってきたようだ。
ここで「5cmおき」に数字を入れたい子には入れさせた。
「では13cm」
というように何箇所か押さえさせた。
全員できたので次へ。
「1cmに戻ります」
「5mmを押さえなさい」
ここはできた子に持ってこさせ,私の前で押さえさせた。
できない子続出。
しかしここは教えない。
周りのを見てもいいから自力で乗り越えさせる。
何とか全員できた。
「1cm5mm」
これは大苦戦。
できていない子には「できた子に聞きなさい」と指示。
全員させたところで「2cm5mm」。
さっきよりできた子が多くなった。
「3cm5mm」
全員できた。
「先生わかった!」
「ものさし,わかってきた」との声が出てきた。
「4cm5mm」
「5cm5mm」
もう全員いきいきとした顔でやっていた。
「ものさし楽しい!」とやんちゃ君。
「じゃぁ12cm5mm」突然飛ぶ。
でもできていた。
そして最終段階。
「1cmにもどります」
「5mm」
「では1mm」
「小さい」「見えにくい」といいつつも全員できた。
「では3cm2mm」
ここまでやってもまだ混乱する子が出る。
混乱する子が出ていい。
そうやってわかっていく。
「4cm2mm」
できてきた。
「8cm4mm」
「16cm8mm」
などどんどん出していく。
全員できた。
しかしここまでは「もんさし」のメモリを読んだにすぎない。
実際に計るとなるとまた混乱する子が出る。
それぐらいものさしは難しい。
「cmの親分を数えなさい」
「そこからmmの子分を数えなさい」
90%できた。
しかしもう少し習熟が必要である。
それでも子どもたちはかなりものさしになれてきた。
馬場慶典
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