2004年11月26日(金)東書5年下32〜33P

「□2です。『四角形の4つの角の大きさの和は何度になりますか』」

「まず測ります。H君は角B,A君とK君は角A・・」

というように担当を決めて測らせました。

 
測った結果を足して360度を確認。

「例えば正方形,全部の角は90度ですからやはり?」

<360度!>

「そうなっているのですね」


「☆1を読みなさい」

<角の大きさを測らないで・・・求める・・>

「(四角形を板書して)測らないで360度を求める方法を考えます」

 しばらく間。子どもたちはじーっと黒板の四角形を見ていました。
 
 何か言葉が出るかと思いました。出そうになかったので言いました。


「魔法の線を一本引くと,わかります」

 
これでさらに集中しました。K君が挙手。指名。

<(線を一本図形内に引いて,ただし対角線ではない)このように分ければわかる>


「わかった人?」
挙手なし。

「わからなかったみたいだなぁ,もっとうまく言えますか」

<適当にやってみたので僕もわかりません(笑)>

 続いて出てきた子は対角線を一本引きました。

<三角形に分けると・・・えーと>

 ここで助っ人。

<わかった!!三角形の角の和が180度でそれが二つあるんだから360度になる!>

「今のでわかった人?そう,三角形に分ければいいのです」

「□2の四角形に魔法の線を書いてご覧なさい」

「引き方はいろいろありますが,引いた線が交わってはいけません」

 そしてそれぞれの三角形の中に180度と書かせました。

「求める式を書きなさい」

 
全員180×2と書きました。180+180はいなかったのでこのまま進めました。

「良し,計算しなさい」

 360度を確認。

 教科書の説明を読ませ,練習Aへ。三角形の時と同じようにできました。


 □3へ突入。


「『下の図のような・・・角の大きさの和を工夫して求めましょう』」

「下の図。左側の図はなんという名前ですか。S君」

<五角形です>

「五角形とはどんな形ですか。わかる人?」

 一瞬戸惑う子どもたちですがすぐに気づきます。

<5本の直線で囲まれた図形です>


「どうしてわかったんですか」

<教科書に書いてあります>

「賢い!では右の図は?」

<六角形です>

「どんな形ですか」

<6本の直線で囲まれた図形です>

 
七角形は?百角形は?とテンポ良く言わせていきました。

 その下,多角形の説明を読ませ,ノートに写させました。

 二角形はできないことなど脱線話をしました。


「☆1。『五角形,六角形の角の大きさの和をそれぞれ調べましょう』」

「宇宙人君が魔法の線を引いてくれています。同じように五角形に引きなさい」

「では角の和を求める式を書いて求めなさい。できたら持っていらっしゃい」

 
全員180×3,答え540度とできました。できた子は六角形をやります。

 こちらはできた子が板書。ちゃんと図に線を引いて,
180×4,720度とできていました。

☆2。
 
 三角形,四角形,五角形,六角形の「分けられる三角形の数」と「角の大きさ」を表に書かせました。

「表にもう一つ書く欄を作りなさい。七角形と書きなさい。表を埋めなさい」

 
すぐ「三角形の数は5」「角度は900度」と書きこめました。

 三角形は一つ増やし,角度は180度増やしたのです。

 さて今日の先生問題。


「76角形の角度の和は何度ですか。180×□,□に数を入れて,式を書いたら持っていらっしゃい」

 
180×76に黙ってバツ。

 しばらくして正解者。マル!どよめき。なぜそうなるか,他の子に一生懸命説明していました。

 図形と中にできる三角形の数の関係を見破っていました。一同納得,感心。


馬場慶典
baba7544@aurens.or.jp

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