2001年2月26日(月)
【円と正多角形・定義を写す・文にする】
新しい単元に入った。
出だしは教科書にある通り紙を使って八角形と六角形を作った。
「もう紙を切り終わっている人がいる」
「丁寧で速い!」
「切った人は上に上げて見せてください」
時間差をつめるために追い込みつつ誉めていく。
作業は最低限になるようすでに円は印刷しておいた。
子どもたちは図形を作るような作業を楽しむ。
ここはわいわいと和やかにやった。
ノートに貼らせる。
こういう作業を手際良く,丁寧にさせることは大切だと思う。
今日の学習のメインは次の説明である。
<(1)の八角形は8つの辺の長さがみな等しく,8つの角の大きさもみな等しくなっています。このような八角形を正八角形といいます。>
(『新しい算数5年下』・東京書籍76P)
まず読む。
男子。女子。
定義を問う。
「〜〜〜〜〜〜〜〜のような八角形を何といいますか。T君」
「はいSさん」「Aさん」「念のためB君」
逆に問う。
「正八角形とは何ですか」
そして定義を写させた。
なぜ写させたか。
それはこの後に次の問いがあるからである。
<(2)の多角形(正六角形のこと)は何といえばいいでしょうか>
この問いに対しただ「正六角形」とだけ答えさせても意味は薄い。
更に
「辺も全て等しいし,角の大きさも等しいから正六角形なんです」
などと説明するのは最悪である。
そこでさっきの定義の説明文を使う。
次のように指示する。
「(2)の多角形をなんといえばよいか,今写した文に言葉を当てはめてそっくりに書きなさい。」
つまり定義の説明を「基本形」としてそれに当てはめて答えるようにした。
定義も繰り返し書くことになる。
「書いた人は起立して読んでください。良し,と言われたら花○を書きなさい」
遅い子のヒントにもなる。
続いて出てくる「正方形」「ひし形」が多角形と言えるかの問題も定義で責める。
まず「見た目」での判断をたずねた。
「正方形は多角形ですか」
手を挙げさせて確認した。全員多角形に手を挙げた。
「ひし形は多角形ですか」
これは意見が分かれた。
ほとんど半々に分かれた。
定義をちょっと書いたぐらいではこんなものである。
「半々だからどっちでもいいということだね」
「何いってんの先生,だめだよ(笑)」
「困った時は測定する!!」
まずは教科書の図を測定する。
結果はすぐ分かる。
文にする。
正多角形の定義を説明した文を参考にする。
「正方形は辺の長さがみな等しく角の大きさもみな等しいので正多角形である。」
「ひし形は辺の長さがみな等しいが角の大きさが等しくないので正多角形ではない」
この後子どもの持ってきた「三角定規」を正多角形かどうか書かせた。
ノートを持ってこさせる。
とにかく定義を変化のある繰り返しで書きまくった授業であった。
指導書の2時間分を終わらせた。
更に時間があり,次の事をした。
「身の回りから正多角形を見つけなさい」
正方形ばかり。
意外なところに六角形があったりして楽しめた。
+*+*+*+*+*
馬場慶典
baba7544@aurens.or.jp
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(「ばばてい〜」)
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