岩手&秋田旅行記 1日目
〜 わんこそばに挑戦の巻〜


2003年11月22日(土)
今日から友人、Y、Y2、Aと東北旅行へ。



<朝、東京駅集合>
はい、皆さんに1つ連絡がありま〜す。
……ごめん、実は二日酔で死にそうで…。

なんと、前夜別な知人達と呑んでたオイラ。
朝起きて、「ヴ。」と、ウに点々がつくヤラレよう。
Yが作ってくれた旅のしおりも満足に見ることもままならず
出発前なのに、まだ旅は始まってもいないのに
早くもとてもぐったりしたサマで新幹線はやてに乗り込む。サイテー。



<新幹線出発>
車内。
水を片手にひたすら眼をつむり具合の悪さをやりすごそうとするオイラ。
体調絶不調…やばい。とてもやばい。
しかし、今日のお昼はわんこそば。
長年の憧れであり野望でもあったわんこそば。
体調万全でもやられそうな強敵に、
こんな状態ではノックアウトは明らか。いや下手したら試合放棄。嫌ぁぁっ!
どうかどうにか体調よ回復してくれ頼むと祈るように寝る。


一時間も過ぎた頃、ふと目を覚ます。
…お?あれ?具合悪いのなおってる!復活!
ばりばり元気に隣席の友人達とおしゃべり。
少しでも回復どころか完全復活じゃん、アタイ。やるじゃん。
…いや反省しなさいよ!自業自得でしょうが。しょっぱなからつまづいてからに!



<盛岡駅到着>
レンタカーを借りるまえに昼食&市内観光へ。
荷物をコインロッカーにひとまずに。

きてみて実感。さ、寒いなあ。さすが東北。


循環バスでんでん虫号に乗車。
でんでん虫号とは100円均一で市内を循環してるバス。
車体には名の通りでんでん虫のイラスト入り。
でもなんで「でんでん虫号」なのかしらね。ゆっくり動いてるのかしらね。
…このバスの走ってる後の道路はぬめぬめしてたりしてね。
でもって後続の車が「しまった!前、でんでんじゃん!」なんてね
…なんて妄想も楽しい友達同志。

バス乗車中、外を見ると白いものがチラチラ。雪だ!
車による旅行でイチバン懸念してた雪が現実のものに。
…あまり積もらないといいんだけど。



<昼食>
でんでん虫号を降り、市内にある蕎麦屋へ。
本日の目的その1・わんこそばに挑戦。
店内は木造のおちついた造り。歴史的でいて、どこか家庭的。
2階に案内される。2階は大広間に長机がずらり並んでいる。
わんこそばをやる人達はココに通されるらしく、あちこちでわんこ風景。


メニュウを選んで、前掛けしめて。
しばらくするとお刺身&色々な薬味&お漬物がテーブルに。
薬味は、もみノリ、ねぎ、もみじおろし、なめこ、茎わかめ、いくら、クルミなどなど。


お刺身食べて、お漬物食べてしてるとお給仕のお姉さん登場。
わんこの説明。
食べきって軽くお椀を上にあげていただけると、次のおそばを入れます。
おつゆがたまってきたら、すぐ脇にあるイレモノに捨ててください。
何杯食べたかは目の前に1人1箱ずつあるマッチを使って数えてください。
もうおしまい、の時は私のいる間におわんの蓋をしめてください。などなど。


わんこスタート!
お給仕さんがトレイに16杯程度を運んでくる。
食べる。入る。
そばの量は椀によって多少違いはあるけど、ほぼ1口2口で食べられる量。
食べる。入る。
なんだか薬味を入れるタイミングつかめず、ひたすらそば食い。
食べる。入る。食べる。入る。
「はい、お待ちください〜」
トレイで持ってきた分のそばを全部入れ終わると
次の16杯を持ってくるためお給仕さん調理場へ。
よし今のうちに、と椀に薬味をあれこれ入れておく。


2回目開始。
食べる。入る。食べる。入る。
先程より落ち着いて、途中、薬味もいろいろ入れたりして味わう。
イクラを入れたそば初体験。へぇ、おそばにすごく合う。
茎わかめ、お、コレも美味しい。
思ったよりゆっくり食べれるし、なんだかいくらでも食べられそう。
食べる、入る、食べる、入る。
「はい、お待ちください〜」


そうこうして数回目。
徐々に薬味がなくなってくる。あと残すはもみじおろし。
この辛みはそばがすすむんだけど、これだけってのはキツイなあ。
もみじおろしもいいけど、七味とか欲しいなあ。
食べる入る食べる入る…。


さらに数回目。
1人ギブアップ。
トレイ16杯。4人だと1人ノルマ4杯が5杯に。
さらにもう1人ギブアップ。
トレイ16杯。1人ノルマ8杯。
…これ、残ったほうが不利?


さらに数回目。
残る1人ももう限界ぎみ。私もそろそろいいなあ。
しかしお給仕さんはイキオイづいている。
苦しげな友人に「こちらのお椀におそば入れたいわあ。」とせかす。

お給仕さんはむしろ友人側。
よし、この友人にソバを入れるタイミングを見計って私の蓋をとじてしまえ。にやり。
ようし今だ!蓋を閉じ…はっ!すでに椀にソバが!はっ早い。
所詮は素人の浅はかさ。ベテランお給仕さんにかなうはずもなく。
結局そのトレイ分16杯を食べきったとこで終了懇願。
今回は次のおそばを調理場から持ってくるまでタイムラグがあるからいいけれど
それがないとこでは、どうやって止めたらいいのかしら。おお怖い。


お給仕さんのいう女性の平均量よりは、たくさん食べました。
オイラにいたっては、あんた朝二日酔いだったよね?な食べっぷり。
シメに蕎麦湯とデザートをいただく。
おなかいっぱいな状態でさっぱりとした蕎麦湯がとても美味しい。


店を出る。ううむお腹いっぱいーくーるしぃー。



<午後 市内散策>
腹ごなしに、あちこち歩く。以前、雪模様。
南部せんべいのお店に立ち寄る。とっても老舗なお店。
店内には色んな種類の南部せんべい。
ごま、ピーナッツという定番なものから、冷麺、チーズ、チョコなどの一風変わったものまで。
試食もほぼ全部OK。胃が受付けない状態なのがひどくザンネン。


河原を歩く。
川の中に入ってるコドモに襲い掛かる鉄砲水の絵の看板。
看板の文字は「あぶない!にげろ!」
…川に入っちゃいけないよ、じゃなくて、逃げろなのね。
しかももう目の前まで来てる状態で「逃げろ!」って。手遅れ感満載。


河原沿いのとある飲食店。
店の前に「喫茶店ではありません」の張り紙。…こだわり?
さらにメニュウと思われる張り紙
「第20回焼きりんご ¥400」
……第20回?何が?


岩手公園。
神社でおみくじをひく。
「恋みくじ」というのをひいてみる。おほっ大吉!
「2人の愛情の花が 苦しかった冬の季節を過ぎて
今美しい恋の花となって大地に咲きあふれ 2人の恋愛は幸せの絶頂に」
…ほんと?アタイ信じていいの?いや、っていうか2人って?そこ大事。
Aが「花みくじ」をひく。「山吹」かあ。

公園内をのんびりてくてく。
まだ、紅葉が残っていて赤や黄色やオレンジが見事。
そこへ今日の雪景色。寒いけれど雪と紅葉の両方堪能。うっとり。


レンタカーを借りる時間になったので駅に向かう。
途中にラーメン屋さん。「幻の塩ラーメン」。ほほう。
その横には「横浜」の文字。…盛岡なのに?
「とんこつ」の文字も。ウリは塩?とんこつ?あ、だから塩ラーメンは「幻」?


駅で荷物を出してレンタカー店へ。
レンタカーはAが運転。助手席は?
「ええと、ワタシ助手席でも大丈夫?」と確認して助手席へ。
というのも、オイラにはナビ下手で迷惑をかけた前科が。
わあい広々。乗り心地大満足。

今回レンタルした車はナビ付。場所検索して案内開始。
ところが、到着目前の路地内で
「目的地付近に到着しましたので案内を終了いたします。」
いや、むしろこっから詳しく教えてくださいよ!
細い路地を右?左?と困惑。まったく役に立たない助手席のオイラ。
見かねた後方席のYが的確なナビ。おみごと。
無事、目的地到着。



<酒蔵見学>
酒蔵・あさ開へ。到着したとたん日本酒の香りがぷんと。
…よかった、二日酔がおさまってて本当によかった。
日本酒ができるまでを案内いただく。
中はすっかり近代化で機械化で、
樽を人が木の櫂でぐーるぐる、を想像してた身には、いささか拍子抜け。
なぜか展示されていたわんこそばフィギュアに魅了。

一通り見て、日本酒試飲。呑みやすい。うまうま。
お土産など物色してると目をひいたのが「スズメ蜂ウォーター」
こういうなんだか分からない迫力のあるモノが大好きだ!(笑)


次の目的地へ出発。オイラは後方席にと移動。


<おやつの時間>
チーズケーキの美味しいお店。甘いものは別腹〜。
店のある場所の地名が職場の先輩の名前と同じ。
町や店のあちこちに先輩の名前。すごいな、町1コ先輩じゃん!(笑)
ちなみに友人Y2の職場の後輩の名前でもあり、互いに違う思いで地名を味わう。


お店到着。
チーズケーキセット注文。
美味しい〜けど、微妙に解凍しきれてなく、ときどき「シャリっ」と新食感。



<宿>
今宵と明日の宿はつなぎ温泉。宿に到着。チェックイン。
浴衣が何種類もあり、好きなのが選べるシステム。わあい。


部屋に入る。
部屋の名前は「山吹」…わ!昼の花みくじ!偶然にびっくり。


さっそく温泉。露天も楽しむ。内風呂がやや熱いのに対し、露天はぬるめ。
外気の寒さとぬるめのお風呂のギャップで入った途端「…もう出られない」状態に。
小一時間くらい、おしゃべりしながらのんびりつかる。


夕食。
お刺身やテンプラや鍋や牛タンの煮込みやあれこれ。
牛タン苦手な私が、初めて美味しく食べられたぐらい牛タンでした。うまー!
藁にゴーカイにささった鮎の塩焼きにうひゃうひゃ喜ぶ。
里芋などが入ったおつゆが出て、鍋は鳥の味しみしみの美味しいスープ。
シメのごはんにはお味噌汁つき…なんか汁物多いなあ(笑)。たぷたぷ。


お腹も満腹になって就寝。おやすみなさい。


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