岩手&秋田旅行記
2日目
〜
絶景と温泉の巻 〜
2003年11月23日(日)
東北旅行2日目。
<朝>
日の出とともに朝風呂。
まだ薄暗くきんと冷たい空気の中のお風呂サイコウ。
<ドライブドライブ>
本日は秋田まで足をのばする我々。
宿を出発、一路秋田へ。
山道で横なぐりの雪&雪景色。友人達大喜び。
そのリアクションが、雪に慣れてしまってた側にはとても新鮮。
<抱返り渓谷>
渓谷を横目に回顧の滝まで散策スタート。
のっけから吊り橋で一気にブルーに。
そう、オイラ高所が苦手。そして吊り橋は大の大の大苦手。
しかしここを通らなきゃ先に進めない。泣きそうになりながら少しづつ進む。
周りを見る余裕どころか橋から下をのぞくなんてとんでもない。
ひたすら足元の一番安心な真ん中を通る。
「はしではなく真ん中を通りました。」そんな一休気分。
右は木々、左は川、遠くに見える山々という景色の中を歩く歩く。
もうとにかく、とにかく絶景。見るものすべてが絵葉書のよう。
なんとも喩えようのない水の色の美しさ。
あちこちの木や山に残る紅葉とつもる雪との美しさ。
作られていない、自然が自然に生み出す美が怖いくらいに美しい。
…ただねえ、なんでこんなに行くとこ行くとこ橋ばかり。
橋の前にさしかかるたび凹むオイラ。
怖いくらいに美しいだけでなくマジ怖い。
あたりまえだけど舗装されてない山道。雪がふって足元はぬかるむ。
ガードレールもなにもない山道。すぐ脇に渓谷。
足を滑らせて転落するもよし、うっかり突き飛ばされ、まっ逆さまもよし。
いや、よしでなく。
ときには明かりもなにもない真っ暗な洞穴。
いや本当に自然の持つ力のようなものをびしばし。
しばらく進んだトコでふいに看板。
「足元にご注意ください。」
ご注意遅っ!
「回顧の滝」到着。
すごいすごいすごい!
雪の白に、どどどうと流れる水の白。
目に鮮やかに美しく、しばし見惚れる。
いつまでもいつまでも見ていたい迫力。
立ち去ろうと思うも、もう少しだけ見てたくて
つい立ち止まって振り返って…ああ離れ難い。
だから「回顧の滝」らしい。納得。
休憩所でしばし休憩。
Y2持参のおやつを食べる。ナイスおやつ。
この旅で、私達は試されてるのかもしれないよ、なんて話をする。
オマエ達は本当にオトナになったのか?
無茶をしない分別をわきまえてるオトナになってるのか?
そう問われてるのかもしれないよ、と。
だとしたら、休憩所にあがる道…メンドウだ近道してやるーと
そのへんからよじのぼってきたオイラはまず減点だ(笑)。
帰り道は早い早い。
だけど橋は何度とおってもやはり足がにぶる。やはり凹む。
最後の大吊り橋へ。
ある意味これも試練なのかね。だとしたらこれが卒業試験かね。
一体なにからの卒業?
余談。
渓谷の名前「抱返り」がなぜか覚えられず。
「抱きかかえ渓谷」「もらい泣き渓谷」といった珍誤名続出。
あげくの果てには
「書きなぐり渓谷?」
…書きなぐったような渓谷ってどんな渓谷よ。
<たざわこ芸術村>
たざわこ芸術村。
工芸館や劇場やレストランや温泉があるアミューズメントな場所。
あわせて昼食。
目的メニュウは秋田といえば稲庭うどん〜。
…のハズが、限定20食にひかれて比内地鶏入の鍋焼きうどんを注文。
うどんは稲庭ではない極太手打ちうどん。
だけど、このうどんがめちゃ美味。おつゆも地鶏もおいしい〜。
お漬物にいぶりがっこ。秋田だあ。
<乳頭温泉>
秘境の地、乳頭温泉。
車はどんどん山道へ。そらもうびっくりするくらい山道へ。
車一台すれちがえないようなくねくね山道にどきどきしながら走る。
到着。
そんな山奥にもかかわらず観光客いっぱい。びっくり。
入口から両脇にならぶ木造の建物。
水車がまわってたりして、軒先に干し柿なんかあったりして
なんだか東北の暮らし的空間。
受付して日帰り入浴。
温泉のある場所は、外に温泉。以上!、というシンプルさ。
入浴。
乳白色なお湯にざぶり。
なんだこれ!すごい気持ちいい!うっとり。
お湯の気持ち良さ。
ナイス景色&すんだ空気に囲まれた広々とした空間の気持ち良さ。
ああ、本当にすごくすごーく気持ちいい。
来れるものなら来てみなさいなっ的場所にもかかわらず、こんなに人が訪れる
そんな理由も温泉入れば即納得。そんな心地良さ。はぁぁ。
女子の露天は内風呂にもそのまま行けるようになってて、行き交う女性もちらほら。
うっとりぽかぽかでお湯からあがる。
へえ、男子風呂のほうは露天と内風呂が離れてるのかあ。
と思う目の前に肌色。
!!!
えっ、なんか今、ぜぜ全裸な人が通ったような気が。
と思ってみればやっぱり全裸男子!
観光客が行き来する中、露天から内湯に向かって、堂々闊歩。
いやいや、たしかに服脱いで着て脱いでするのはメンドかもしれないけどさ、
ここ外じゃん!めいっぱい外じゃん!
普通に服きた老若男女が往来してるじゃん。
温泉だから大目に見られてるけどさあ、普通だったら犯罪よ?
そしてさ、タオルをあてがってるようでいて狙いが外れてるのは何故?
そこまで手を持って来てるなら隠そうよ!
1人の全裸おじさまが内湯へ。
!
おじさま、そっち女湯っ!
と言う間もなく入ってゆくおじさま。少しして出てくる。
ああ、よかった間違えに気づいたのね……なにを見て気づいた!
そんなこんなはありますれど、すっかり乳頭温泉のトリコ。
いやホントぜひまた訪れたい温泉。惚れました。
<田沢湖>
田沢湖のほとり。
景色きれーい。青にうっとり。
ハーブガーデンに立ち寄る。
お土産など見る。そこで愛用してるハチミツ発見。
以前近所のスーパーで買ってたけど見かけなくなっちゃってたやつ。
ラッキーとまとめ買い。
…もはやお土産ですらない買物(笑)。
<宿>
宿に戻る。
昨日とは違う浴衣を選んで宿でまったり。
朝風呂、乳頭温泉、そして今日3回目の温泉。
お肌すべっすべ状態であり、カラダがほんのりイオウ臭でもある。
夕食。
焼肉やテンプラや刺身や焼き魚やあれこれ。
焼肉は自分で焼くシステム。そのへんのおかずも焼いちゃったり。
オトナ度テスト(※<抱返り渓谷>参照)またもや減点。
手打ちそば登場。そういやあ昨日の夜は鍋の中に稲庭うどん。
この2日間昼夜そば、うどん、うどん、そば。メンクイの旅。
なんだか分からないイモっぽいものが美味しい。
田沢湖で購入した地ビールに、数日前解禁したボジョレーヌーボー。
あれこれ飲んで楽しむ。
お布団でごろごろしながら、おしゃべり。
話題に歳を感じるやねえ(笑)。
むかしほど大はしゃぎじゃなくなったけど(…そうか?笑)、
まったりテンションで無理に話題探さなくて平気。そんな空気が心地イイ。
おやすみなさい。