郷土の地理

 気候

 春より夏にかけては、ジメジメした日が多く日照時が少なく、秋より冬に向かっては、快晴の 日が多い。従って、積雪が少なく寒さが厳しい海岸部と異なり、根室・釧路に比して気温は高い。 しかし、積雪が遅く、かつ少ないので冬期の地下凍結が深く3尺にも達し、融雪は4月中なるも、 耕鍬初めは4月末ないし5月中旬となる。これより夏に至る気温の上昇は極めてゆるやかで、土 用に入るに及んでようやく高温を示す。この間、海流の関係により濃霧が発生し、内陸に侵入す ることが多い。また、8月中旬より9月上旬にかけて、霧雨連続数旬にわたることがある。作物 生育中の時期に冷涼なために、冷害の誘因となることが多い。9月中旬以降は、おおむね快晴の 日が多く、9月下旬ないし10月上旬には初霜がふり、9月20日前後の降霜は、作物に大きな 被害を与えることが多い。無霜の農期は、だいたい120日前後と言われている。

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