生産

開拓の進捗

 土地配分については、当初5町本地5町増地、その後経営状態により5町歩の 増反を受けたものが多い。しかし、土地条件によって、多少の違いはあった。配 当面積によってそれぞれの開墾計画が立てられ、また土地状況によって開墾の難 易があり、一律にいわれないが、平均2町から2町5反くらいづつ毎年開墾して いる。
 開墾補助が大きな収入源なので、人手を頼んでも1年で10町くらい開墾した ものもあった。開墾補助金は、当初1町歩あたり無立木地帯で3千円、立ち木の 多いところで6千5百円くらいであった。
 一応成功検査を目途として、開墾完了をするような計画をそれぞれが立ててい た。そんななかで、経営方法の転換で酪農の方向に早く切り替えた者は、牧草地 を必要とする関係から5・6年で完了させていた。たいていは、10町歩くらい を早くに開墾し、後徐々に暇を見ては整理し、10年くらいで一応完了している ものが多い。
 初めは島田鍬で手起しをしたり(特に馬鈴薯畑)、馬耕・人力伐開していたり して、大面積の開墾はできなかった。その後トラクターの機械化作業が行われる ようになって、大面積開墾が可能になり、急速に開墾が進むようになった。


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