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4444

 

宍戸威之(北海道・TOSSオホーツク)


 向山先生の学級通信「アチャラ」に出てくる、4444(フォーフォワーズ)。4を4回使って答えが1から10になる式を作ります。
 盛り上げるためには授業の組み立てが大事です

 

■黙って1 2 3 4と板書する。

 「全員起立」させた後、1+2+3+4=と書き足す。

 「計算で答えがわかった人から座りなさい。」と言う。

一人指名して、答えさせる。

「合っていた人?賢いなあ。」とほめ、勢いをつける。さらに先ほどの問題を消し、次のように書く。

1+2×3−4=

「ノートにこれを写してからやってください。」

10人ほどできたら、列で指名する。

答えは「3」と「5」に分かれる。

掛け算からやるので答えは「3」であることを確認する。

次からが本番である。

先ほどの式を消して、次のように板書する。

「4 4 4 4」

「4を4回使って答えが1から10になる式をつくりなさい。」

このあとがポイントである。

 黒板をチョークの線で10等分し、1から10まで番号を振る。

 「式ができたら黒板に書きなさい。」と指示する。

あとはひたすら黙って見る。

「先生これあってる?」と子供が聞いてきても、「黒板に書きなさい。」と言う。

「8.9.2.5.7」などは比較的すぐに見つかる。

動きが止まったところで、答えあわせをする。

 

■ここからが教師の出番である。

「もう出てこないようですね。答えをいいましょうか?」という。  

 子供たちは間違いなく「だめー、言わないで。」と言う。

「それでは待ちます。」といってまた待つ。

そのうち(  )を使った式を書いてくる子がでてくる。

「6.3.4.1」などの式が出てくる。

また動きがとまったところで、答えあわせをする。

最後10の式が残る。

ここでさらに挑発する。

「もう無理みたいですね。この問題、お隣のクラスはとくことができたんですが、このクラスではちょっと難しいようですから答えを言っちゃいましょう。」

「やめてー」ものすごい勢いで子供たちが合唱する。

どの子も最後の一つを最初にときたいのである。

なかなか出てこない場合は、ヒントを言う。

「4を4回使うんです。これがヒントです。」

「あっ」といって気づく子が出てくる。

式が書かれてもしばらくの間黙ってみている。

本当にその式でいいのか、子供たちに検討させる時間を与える。

ちなみに式は(44−4)÷4=10となる。

「これを見つけた人は超天才です。頭がやわらかい。」とほめる。

さらに続ける。

「この式以外にも答えが10になる式があります。それを見つけた人も超天才。見つけたら先生に教えてくださいね。」といって授業を終える。

休み時間になっても解いている子が必ずいる。

(4年生に行う場合は、班で相談させながらやっても良い。できない子は相談する中で一緒に参加することができる。)

 

 

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