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「私、上手になった?」と聞いてくる子への対応

 

宍戸威之(北海道・TOSSオホーツク)

 「自分が上手になったかどうか」という不安を抱えている子もいます。「ここがとっても上手になったよ。」と具体的にほめて、自信を持たせてあげるのも指導者の大事な仕事だと思います。 

 

■選手の一人が風邪で見学をしていました。

その子が休憩の時に「先生、私上手になった?」と聞いてきました。

その子は試合中ミスもしますが、入団当時から比べると随分上達していました。

私は自分が上達しているかどうか不安なんだな、と思いました。

 「上手になったよ。すごく良くなった。一番良くなったのは、ボールをあきらめない で最後まで追いかけるようになったことだ。」

と言いました。

「それってほめられているのかなあ。」

というので、

「バレーをやるときに、全日本の選手だって、それが一番大事なんだ。最後まであき らめないでボールを追いつづけることで上手になっていくんだ。」

そういうと、

「私、最後までボールを追いかけるのが得意なんだ。」とうれしそうに自分で 言っていました。

指導者にとって、選手の不安を取り除き、自信を持たせてあげるのも大事な仕事の一つだと思います。

 

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