日記 |
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2月10日 火曜日、水野先生、角田先生と模擬授業の検討をした。 「これでOK」と思い、授業をしたが、全然だめだった。 だめな点を指摘されてはじめてどうすれば良いのかわかる。 一人ではわからない。 授業は力のある先生に見てもらってはじめて良し悪しがわかる。 家に帰ってすぐに授業を組み立てなおす。 かなりすっきりした。 週末は北海道合宿。 あと2日しかない。 精神的なプレッシャーもかなりある。 しかしこれも自分の精神力を鍛える絶好の場だと思い、精一杯の努力をしようと思う。 2月5日 昨日は強風のため、2時間遅れで授業がはじまった。 2時間遅れと言うこともあり落ち着きのない子もいた。 職員室で朝の打ち合わせをしていると廊下で騒いでる声が聞こえる。 教室に行き、「さっき廊下で騒いでいた人、立ちなさい。」と言う。 6名ほどたつ。 「正直でよろしい。でも先生方はそのとき話し合いをしていたのです。君たちが騒いでいたのでとても迷惑でした。 気をつけなさい。わかったら座りなさい。」 こういうことで感情的に怒ってはだめだ。 冷静にどうしてだめなのかを毅然と話す。 それを繰り返すうちにだんだんとそのやんちゃな子達もわかってくる。 そしてその後、その子たちが何かよいことをしたらしっかり誉めてあげる。 たとえば漢字スキルをすばやく開いたら「お、○○君早い!!」というように。 良いこと悪いことをちゃんと教えてあげるのだ。 その後はいつもの落ち着いた雰囲気に戻った。 漢字で「正」の字を教えた。 「この漢字ねとっても便利なんだよ。たとえばむね君としおりちゃんがテニスの試合をしたとします。むね君が1点とりました。」 そういって黒板に一の字を書いた。 「しおりちゃんも1点とりました。」 と言って黒板にまた一と書いた。 繰り返していくと、だんだん子ども達から笑いが起きる。 そうやって正の字をたくさん書いていった。 「正の字は何画?」 「5画!!あっ!5とびになっている!!」 「そう。じゃあむね君は何点とったかみんなで数えてみよう。5、10、15、16、17.17点だ。」 ただ漢字を機械的に教えるのではなく、プラス1で教えることも大事だと思う。 今日はこれから計根別サークル。 なんと帯広から、伊倉先生、奥田先生が参加してくれる。 3時間もかかるのにきてくれる。 その姿勢に頭が下がる。 参加した人が「きて良かった」と思えるようなサークルにしたい。 2月3日 毎日スケートの練習をしている。 今日も先輩の先生からいい話を聞いた。 「練習の時に、緊張感を持って滑らさないとだめだ。本番になったら、当然子どもは一生懸命すべる。 でも練習で一生懸命やってないと、慌てて転倒する子が続出するんだ。」 なるほどとおもった。 「だから、練習の時、速い子にハンデを持たせる。たとえば、遅い子を先に滑らせて、少したってから速い子を追いかけさせる。 するとどっちも一生懸命になる。授業中全部そればっかりやれとは言わないが、そういう指導も必要だ。」 これもなるほどと思った。 算数の計算練習の話も良かった。 「たとえばここに10問問題(プリント)があるとする。これをどうやって子どもにやらせるか。」 私なら5問ずつ区切って出来た子から黒板に書かせる。 「早くできて、しかも集中するやり方がある。」 「1問目だけ、よーいドンで解かせる。出来た順に1位、2位、3位、と言ってあげる。3位まで決まったら答え合わせをする。 1位の子に答えを言わせ、答えがあっていたらその1位の子がチャンピオンになる。答えが間違っていたら、2位の子に言わせる。その子が合っていたら、その子がチャンピオンになる。答えを言っている間に他の子も終わる。 次に2問目だけやらせる。同じように1位、2位、3位と言ってあげる。同じように答えを言わせるが、先ほどチャンピオンになった子には遠慮してもらう。つまり毎回チャンピオンが異なるのである。こうして10問やると10人のチャンピオンができる。 それで、どの班が一番チャンピオンが多いか決める。これは一見時間がかかるように思えるけど、こっちのやり方のほうが、10問だらだらやるより早く正確に出来て子どもも楽しめる。今は2班が強いんだ。」 これも面白いと思った。 10人のチャンピオンだから、自分がチャンピオンになる確率も高い。しかも班で競うのでゲーム的にできる。 プリント一枚やらせるだけでもこういう技術がある。 やはり先輩の先生から学ぶことは多い。 2月2日 文集作りで、500枚子どもの作文を印刷した。 両面印刷で10ページ。5×500で2500枚印刷したことになる。 500枚もあると、紙をそろえるだけでも一苦労である。 100枚ごとストップしてそろえる。そしてまた印刷。その繰り返しである。 紙をそろえるのにまごついていると、先輩の先生が紙のそろえ方を教えてくれた。 紙を両側に持ち、一度折るように曲げてからそのまま、またまっすぐにする。 そうすると紙の間に空気が入りそろえやすくなる。 やってみるとうまく行く。 「これも先輩から教えてもらったんだよなあ」とその先輩先生は言っていた。 10年目で初めて紙のそろえ方を知った。 自分の無知に対し恥ずかしさを覚えたが、また一つ勉強になった。 2月1日 漢字文化の授業を行う。 (三日月の絵)→ と板書する。 「この形から出来た漢字があります。何と言う漢字だと思いますか?ノートに書きなさい。」 この問題はすぐに出来る。 「できました!!」 出来た子に板書させる。 (三日月の絵)→月 「大正解。あっていた人?○」 ここからが問題である。 もう一度先ほどの三日月の絵を書く。 「この形から出来た漢字が実はもう一つあります。なんという漢字でしょうか?ノートに書いてごらん。みんなもう習いました。」 子ども達は必死で漢字スキルを見ている。 ノートを持ってくるが×のオンパレード。 私は黙って×をつける。 そのうち一人が正解を持ってきた。 国語があまり得意ではない子だ。 私は大きく丸をゆっくりつけて「大正解!!すごい!!」といった。 教室に「ええー!!」という声が響く。 正解した子は「やったー」とガッツポーズをし、大事そうにノートを抱えて席についた。 こういう逆転現象があるとたまらなくうれしくなる。 子ども達は次々ノートを持ってくる。 でもまた×のオンパレード。 「○○君、みんなわからないみたいだから答え教えちゃおうか?」 そういうと「だめー!!絶対だめー!!」子ども達が絶叫する。 そのうちに一人、また一人と正解者が出る。 どの子もピョンピョンとびはねて席に戻っていく。 ほとんどの子が正解したところで解説を加える。 「正解は『夕』。夕方になってだんだん暗くなるとお月様が出るでしょう。まん丸のお月様もあれば三日月もある。 これはその三日月を表しているんです。夕方になって出る三日月。そこから『夕』という漢字ができました。」 漢字文化の授業は面白い。 |