LD(学習障害児)スクリーニング用チェックリスト 
上野一彦氏のチェックリストをもとに、学校現場で対応できるように、より具体的な項目にしてみました。
多くの人の手によって、修正が加えられていくといいと思います。
チェックリストに関する、ご意見、ご感想、情報は掲示板にてお願いします。

カテゴリーとチェック内容

よく思い当たる 

時々思い当たる

ほとんど思い当たらない

カテゴリーT  活動水準の異常

 

 

 

1 落ち着きがなくじっとしていられない(学年×10分÷2)。

 

 

 

2 脈絡のない行動をよくする。

 

 

 

3 話しかけてもぼんやりしていることがある。

 

 

 

カテゴリーU  転導性

 

 

 

4 1分以上、一つのことに集中できない。

 

 

 

5 いつもきょろきょろしている。

 

 

 

6 人と話すとき視線が合わない。

 

 

 

カテゴリーV 協応動作のまずさ

 

 

 

7 ボタンのかけはずしがうまくできない。

 

 

 

8 つまさき立ちや、片足立ちがうまくできない。

 

 

 

9 音楽に合わせて行進することができない。

 

 

 

10ケンパやなわとびがリズムよくできない。 

 

 

 

カテゴリーW 衝動性

 

 

 

11いきなり大声をあげたりする。

 

 

 

12平気で机やいすをふりまわす等の危険なことをする。

 

 

 

13はじめての場所だと、すぐに人や物に触りたがり、落ち着かない。

 

 

 

カテゴリーX 情緒の不安定さ

 

 

 

14相手のことを無視して、話し続ける。

 

 

 

15小さな物音や、ちょっとしたことでびっくりしたり、うろたえたりする。

 

 

 

16初対面や、見知らぬ人に対して、平気で話し掛けたりする。

 

 

 

171人ぼっちでいることがおおい。1人でいても平気。

 

 

 

18チックや頻繁なまばたきがある。

 

 

 

カテゴリーY 固執性

 

 

 

19同じ動作を繰り返す。

 

 

 

20いつも決まった遊びしかしない(砂遊びだけなど)。

 

 

 

21同じ言葉を繰り返す。

 

 

 

カテゴリーZ 認知の障害 

 

 

 

22左右の指示がわからない。

 

 

 

23昨日、明日、一昨日、明後日がわからない。

 

 

 

24自分の机や靴箱がわからない。

 

 

 

25、10以下の数の大小がわからない。

 

 

 

カテゴリー[ 言語の遅れ

 

 

 

26意味のわからない言葉を発する。

 

 

 

27ひらがなが読めない。

 

 

 

28物語のあらじを話すことができない。

 

 

 

29判読しにくい乱雑な文字を書く。

 

 

 

30「を」や「が」などの助詞をぬかして文章を書く。

 

 

 

学習障害児行動チェックリストの採点方法

よく思い当たる………………2点

時々思い当たる……………・1点

ほとんど思い当たらない……・0点

(わからないときも0点)

各項目の得点をカテゴリーごとに合計し、次の基準を満たすと学習障害児の疑いとする。

@  2点以上のカテゴリーが6つ以上ある。

A  2点以上のカテゴリーが4〜5でも全体の得点が20点以上。

チェックリストについて

このチェックリストは、上野一彦氏(日本LD学会会長)が作成したものに追加・修正を加えたものである。

このチェックリストは学習障害児と疑ったほうがよいかどうかを判断するために行う。

このチェックリストだけで学習障害児と確定してはいけない。

このチェックリストは、基本的に担任が日常生活での観察を通して行う。