羅臼の流氷ダイビングについて
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羅臼町に流氷が到達するのは2月〜3月中旬頃です。
また、接岸状況は天候・気圧配置に大きく影響されるため、
確実性がありません。
当社では流氷を
『旬の生き物』の一つとして捉えております。

空気の供給が止まらなくなってしまう状態のことです。
低い気温・水温のためにファーストステージが凍ったり、急速に冷えるとなってしまう現象です。
どうすれば防げるのかを知っておきましょう!!

根室半島に流入した流氷帯は、羅臼沿岸と国後島沿岸を
行ったり来たりと移動します。風や海流により常に移動し続け、
接岸している流氷があっという間になくなるという事も珍しくありません。

フリーフローを防ぐためにすべきこと その理由は?
 レギュレーターは充分に乾燥させる。
 もしくは使用前に暖める。
.
 車内は冬季、冷凍庫と化します。
 洗ったレギュレーターに残る水分は凍り、
 フリーフローの原因となります。
 パージボタンは押さない。  急激なエアの放出はフリーフローの原因となります。
 レギュレーターは野ざらしにせず、冷やさない。  レギュレーターを直接雪上に置いたり、
 寒風にさらし続けると、
 フリーフローの原因となります。
 レギュレーターのオーバーホールをしておく。  ファーストステージ内に水分が残っていると、
 フリーフローの原因となります。
 エントリー時、レギュレーターをくわえておく。  マウスピースが上に向いた状態で水中に入ると、
 エアがふきます=パージボタンを押したのと
 同じこととなり、
 フリーフローの原因となります。
 若干オーバーウェイトで臨む。  潜降がスムーズにいかず呼吸が乱れると、
 フリーフローの原因となります。

 呼吸はゆっくり、深呼吸。
 指示された深度を守る。  水深の増加もフリーフローの原因となります。

羅臼においての流氷ダイビングとは、
生物ウォッチングの一環とお考え下さい。
あたる時もあれば、はずれる時もある。サカナ達と一緒なのです。

レギュレーターの凍結(フリーフロー)について

12月末〜5月はじめまでは、水温が0度〜−1度になります。
寒冷地のダイビングに備えましょう!!

( Q )?? ( A )!!
 経験本数はどのくらい必要?  初心者以上が原則ですが、タンクの本数よりも
 ドライスーツに慣れている方のほうが有利でしょう。
 特別な器材は必要?  ドライスーツは5ミリのネオプレンが良いでしょう。
 3・5ミリでも大丈夫ですがサイズにゆとりのあるもののほうが、
 インナーを多く着込むことができます。
 
 レギュレーターは寒冷地用のものが必要です。
 (APシステムズのマキシマスやブリザード)
 
 フード・グローブは5mmの裏スキンのものが良いでしょう
 レンタル器材がございますのでご安心下さい。
 インナーや防寒対策は?  ヒートテックなどの上下の肌着を重ね着し、トレーナーを着て、
 更にフリースの上下などを着ると良いでしょう。
 一番のおすすめは、ZEROのIW-3000や
 モビーズのコンフォートシェルです。
 (数に限りがありますがレンタルもございます)
 
 靴下は厚手のを2足以上重ねてはきましょう。
 また、雪の中でのセッティングは体が冷えるので、
 手袋やニット帽などがあると快適です。
 また、冬にビーチサンダルを持ってくるかたがいますが、
 雪まみれになり足が冷えるので必要ありません。
 ウェイトはどのくらい?  個人差がありますが、インナーをたくさん着るため、
 女性でも12〜15kg、男性で12〜18kg程必要になります。
 ドライスーツに多めにエアを入れると暖かいので、
 ウェイトは重めに、アンクルウェイトも必要でしょう。
 
 当社スタッフは腰への負担を軽くするために、
 ベストウェイト・腰ウェイト・アンクルウェイトの3点に分散させています。
 夏季との違いは?  雪の中でのセッティングは体がすぐ冷えてしまうので、
 防寒スタイルで行うか、ドライスーツを着てから行う。

 ドライスーツを着たあと汗をかいてしまうと、
 水中で体が急速に冷えてしまいます。準備の順序を考えましょう。

 中圧ホースを雪の上に置くと、カプラーに雪がつまってしまうので、
 BCのポッケにあらかじめ入れるなど、気をつけましょう。

 ゴロタ石も凍っています!足元にも注意です!

 エキジット後器材を外に出しておくと、凍ったり、雪で埋もれるので、
 BC・レギ・フード・グローブは休憩所か車に入れておく。

 低温により、カメラ・ストロボの電池の消耗が早くなりますので、
 予備の電池を用意しましょう。
 室内外の気温差で曇ってしまうので、カメラ等のセッティングは寒い場所
 (暖房のない場所)で行いましょう。
これらの注意事項を守っても、フリーフローしてしまうこともあります。
現場でのスタッフのブリーフィングは、しっかりと聞いてください。