赤ちゃんにとって興味の向きやすいのは「くるま」よりも「ぶーぶー」だということですが、当の赤ちゃん自身は、どちらも区別して理解することができるようです。
これは我が家での子育ての経験ですが、三女が生まれたときには正しい言葉をたくさん教えてあげようと思って言葉のカードや歌のカードをたくさん購入して、カードを見せながら「車」「犬」「信号機」などの言葉を教え続けました。まだ0歳の赤ちゃんに対してです。カードだけではなく、スーパーに買い物に行ったときには実物に視線を送りながら「これは大根」「これはニンジン」などと本物を見せながら言葉を教えていました。その効果があったのかどうかはわかりませんが、その後の三女は言葉を覚えるのも使いこなすのも早く、苦も無く本を読む力を身に付けるとともに、いろんなものに興味を持つ好奇心旺盛な子に育ちました。
でも、これが正しい言葉で教えた成果だとは言えないように思います。やってみて実感したことは「ぶーぶー」か「くるま」かということではなく、話しかける、教える、反応するといったコミュニケーションの大切さです。カードを見せたり、教えたりする時間が子どもと向き合う時間になるので「かかわりが多かった」ということは確かに言えます。しかも苦しい無理なかかわりではなく、自然な楽しいかかわりを重視しました。この点がよかったのではないかということは確かに言えます。
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