NPO法人エトセトラ / Qでつなごう!幸せの子育て・目次

問題16

「寝る子は育つ」という言葉がありますが、よく眠ると本当に体が大きくなるのでしょうか。

 子どもの体が大きくなるためには成長ホルモンの働きが欠かせません。成長ホルモンは、骨や筋肉の発達を促す物質で、夜、眠っている時に脳下垂体から分泌されます。ですから、眠りが体の成長に関係するのは事実です。問題は、「そのためにはどんな眠り方がよいのか」ということです。いくつかのポイントがあります。

 ⑴ 子どもの睡眠リズムに合わせること

 大人と子どもでは睡眠のリズムが違っています。睡眠のリズムとは、何時頃に眠くなるか、何時間くらいの睡眠が必要か、眠りの浅さ深さ、昼寝の必要性などです。次の図を見ればその違いが一目でわかると思います。[1]
 1歳~4歳の子は夜の7時、8時くらいには眠くなります。大人が眠くなるのは10時、11時くらいです。 このことだけを見ても「大人と子どもとでは睡眠のリズムが違う」ということがわかります。子どもの頃に大人から次の言葉で叱られた経験はないでしょうか。
 「子どもは早く寝なさい」

 この言葉は、子どもの睡眠リズムを考えた素晴らしい叱り方であることがわかります。大人のテレビに付き合わせたり、大人の買い物に付き合わせたりして寝る時刻が遅くなるのは子どもの睡眠リズムを狂わせる行為です。大人と子どもは違うのだということは、大人の側がしっかりと認識しておかなければならない考え方です。

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