NPO法人エトセトラ / Qでつなごう!幸せの子育て・目次

問題17

6歳になる前にやっておきたい経験が4つあります。残りひとつは何でしょう。

折る  貼る  縫う  (   )

 この4つは、日本におけるモンテッソーリ教育の第一人者・相良敦子氏が唱えられている「就学前の基礎・基本」です。

 相良氏は小学校教育の基礎・基本が「読み・書き・計算」であれば、その前の幼児教育の基礎・基本がこの4つであると主張されています。モンテッソーリ教育は、イタリアの医師・マリア・モンテッソーリが実践してきた教育方法で、子どもの自発性を重んじるために、①適切な時期に、②適切な環境を整えることを重視するのが特長です。つまり、問題にある4つの行動を、①6歳になる前に、②適切な環境の中で、自由にやらせることが子どもの成長にとって大切であるという考え方です。

 私自身の子育ても、モンテッソーリ教育に近いものでした。我が家の場合に活躍したのは紙とハサミです。長女は3歳、次女は2歳くらいからハサミを使って紙を切っていました。そんな小さい子にハサミなんか持たせて大丈夫なのかと思われるかもしれませんが、まったく大丈夫です。さすがに一人目の長女のときは少し心配しましたが、二人目ともなると、心配どころかさらに一年早く持たせてしまうくらい大丈夫なものなのです。ハサミはとにかく熱中します。3歳くらいが適切な時期だったのでしょう。毎日のように遊びの中で使っていたので細かいところを切る能力は大人と何ら変わらないくらいです。いつも使っているので大人以上にうまいかも知れません。正司昌子氏は著書の中でハサミを2万回使うことを提唱されていますが、我が家の子どもたちもそれくらいは使っていると思います。遊びの中で一日100回くらいは使いますから、それを200日くらい続ければ2万回です。熱中した遊びですからそのくらいは平気でクリアできると思います。[3]

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