NPO法人エトセトラ / Qでつなごう!幸せの子育て・目次

問題21 自分の息子と一緒にやりたいこと第一位は。

 第二のキーワードは「感性」です。明星大学教授の髙橋史朗氏から伺ったお話を紹介します。都会の小学校5年生の男の子が新潟県の山奥で自然体験か何かの合宿をしていたときのエピソードです。空気の澄んだ田舎の夜空に満天の星が現れたのを見て、「ジンマシンみたいで気持ちが悪い!」と口にしたというのです。素晴らしい満天の星空に感動する感性が小学校5年生の時点で育っていなかったという事実です。この話は次の二つのことを提起しています。

 ①感性を育てるには小学校5年生以前の段階での自然体験が重要になること。
 ②感性は放っておいては育たないということ。

 では、どうしたら感性は育つのでしょうか。髙橋史朗氏は「幼いときに、そばにいる大人が感動してあげることが大切です」と主張されています。外に出たときに「キレイなお星さまだね」と感動してあげる大人の存在が感性を育てる上で欠かせないということです。このことと父親のアウトドア志向は見事に一致します。我が子を自然の中に連れ出して、自然の美しさや面白さを、一緒になって感じることが、子育ての上で重要な役割を果たすことになります。

 自然体験は子どもの自発性と感性を育てます。そして、自然体験は父親の得意分野であり望むところです。このことを知っておくと、積極的に子育てを楽しむことができるのではないでしょうか。

[8]ウェブR255 (2014.06.11)調査結果
[9]澤口俊之『幼児教育と脳』(文藝春秋)143
[10]澤口俊之『幼児教育と脳』(文藝春秋)153

 

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