NPO法人エトセトラ / Qでつなごう!幸せの子育て・目次

問題32

「お碗を正しく持ってご飯をよそう練習」が、小学校に入学してから役に立ちます。なぜでしょう。

 ヒント ほとんどの学校で行われていることです。

【答え】

給食を食べるとき・給食当番をするときに役立つ

 保護者の方が学校給食のシーンをイメージすることはなかなか難しいことです。学校給食のどんなところで我が子がつまずくかということを想像することができるでしょうか。文科省では米飯給食の目標を「週3回以上」に設定しています。そして、この目標に到達している学校は95%を占めると言われます。[1]
 ほとんどの学校で米飯給食があると考えていいでしょう。そうなりますと、給食には給食当番というものがあります。はじめのうちは先生や上級生が手伝ってくれますが、そのうちに子ども自身が盛付や配膳をすることになると思います。このときに、家でご飯をよそっている子は活躍できます。よそったことのない子が当番にあたった場合は戸惑います。

 「ご飯をよそう」という活動だけではありません。「ご飯の入ったお碗を配る」という行動も必要になります。並んでいる子のお盆の上にお碗を乗せるだけの当番となる子もいたりします。お碗の正しい持ち方を身に付けておくと役立ちます。身についていなければお碗の内側に指を突っ込んだりしてトラブルのもとになります。また、このような当番にあたらなったとしても、「お碗でご飯を持って食べる」という行動はどの子も必要になります。正しい姿勢で、正しいお碗の持ち方で、給食を食べることは、勉強ができることと同じくらい大切な子どもにとっての財産です。座わりながら何かをするというのは学校生活の基本であり、鉛筆の持ち方やお碗の持ち方が姿勢に影響してきます。

 ここで、入学前までに家庭で練習させておきたいことについて考えてみましょう。

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