NPO法人エトセトラ / Qでつなごう!幸せの子育て・目次

問題32 入学前に家庭でできるようにさせておきたいことは?

 小学校入学前までに身に付けておきたいこと、準備しておきたいことをリストアップしてみます。

(1)時計の読み方…学校は時間で行動します。できれば慣れておいた方がよいでしょう。
(2)ほうきとちりとりの使い方…学校が教えるべきことですが、経験しておくとよいかも知れません。
(3)ぞうきんの絞り方…これは入浴や洗顔など家庭でも教える機会が多いと思います。
(4)雨具のしまい方…傘や雨ガッパは個人の持ち物ですので一度は親子で片付け方の練習をしておくといいでしょう。
(5)通学路を歩く…歩いてみなければわからないことがあると思います。犬が出て来るとか信号機がないなど、気づいたことを学校に連絡すると対応してくれるかもしれません。
(6)箸の持ち方…入学直前では直すのが難しいです。3歳くらいから正しい持ち方を練習させましょう。

 箸の持ち方は鉛筆の持ち方に関係しています。
 向山洋一氏は幼い頃の思い出を次のように述べています。[2]

 私は、何ヶ月もかかってはしを正しく持てるようになったのを覚えています。はしの正しい使い方をすると、「親指側」の一本は、動きません。「人差し指と中指」ではさまれたはしが動きます。はしを持って「動かない方の一本」を抜きます。一本が残ります。それが、正しい鉛筆の持ち方なのです。「はしの正しい使い方」と「鉛筆の正しい持ち方」は、全く同じことなのです。

 鉛筆の持ち方は小学校での学力向上に大きな影響を与えます。次の問題ではこのことについて考えてみましょう。

[1]日本経済新聞「給食に『毎回ご飯』、最多の2219校 文科省調査」(2015/2/13)
[2]向山洋一『向山家にみる日本の伝統的子育て』(NPO TOSS授業技量検定)27

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