ＮＰＯ法人エトセトラ / Ｑでつなごう！幸せの子育て・目次

問題６

首がすわっていない赤ちゃんにやってはいけない行為は何でしょう。

　ヒント　次の中から選んでください。

　　　　　 ①くすぐる　　　②ゆさぶる　　　③抱きしめる

　「揺さぶり症候群」という言葉があります。まだ首がすわっていない赤ちゃんを激しく揺さぶることで、眼底出血やクモ膜下出血、脳挫傷などを負わせてしまう行動をさします。次のような事件も起きています（ほんの一例です）。

　①大阪府に住む会社員の父親（40歳）は生後３カ月の乳児を泣きやませるために激しく揺さぶり脳に傷害を与えたとして重過失傷害の疑いで書類送検された。
　②栃木県の派遣社員の父親（22歳）と母親（21歳）は生後６カ月の長女を激しく揺さぶり重傷を負わたとして、傷害の疑いで逮捕された。
　③生後まもない長女を虐待して重傷を負わせたとして、鹿児島県警は母親（29歳）を傷害の疑いで逮捕した。容疑を認め「泣きやまないのでイライラした。一人でやった」と話しているという。
　④交際相手の長男（１歳）を数十回揺さぶってけがをさせたとして、愛知県警は傷害容疑で会社員（31歳）を逮捕した。男児は意識不明の重体。容疑者は「子どもが言うことを聞かず、泣きやまないのでやった」と供述している。

　厚生労働省研究班の平成19年度の調査によると、全国の児童相談所などが把握したＳＢＳ（揺さぶりによる虐待）は、生後８日～３歳９カ月まで合わせて118人。このうち８人が死亡し、34人に後遺症が残ったとあります。マスコミはこのことを「赤ちゃん揺さぶる虐待年間100件以上　生き残っても３人に１人が脳に障害」と報じました。その後も全体の虐待件数は増え続けていますから、こうした揺さぶりによる被害も、もっと増えているのではないでしょうか。

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